ホテル宿泊記　台中13
  奇異果快捷旅店 - 台中中正店／
　キウィ エクスプレス ホテル 台中中正店
　Kiwi Express Hotel - Taichung Zhongzheng
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（概要：日本語）、当ホテル（客室等：英語）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2011年2月／Standard Double Room（風情雙人房※）／806号室
※英語のウェブサイトではStandard Double Room（2人部屋）とStandard Quated Room（4人部屋）の名称しかありませんが、中国語のサイトを見ると2人部屋には4種類、4人部屋には2種類があり、風情雙人房は当ホテルで一番安い部屋になります。
3 1泊料金／予約方法 NT$1,480（税込、朝食付。17時30分以降のチェックイン）／
当ホテルのウェブサイトからTravelKingのサイト経由で即時予約。
4 ホテル概要 キウィエクスプレスは、台湾でホテル事業を運営する瑞石旅館事業集團（Rate Inn Hotels Group）が初めて多店舗化を進めているブランドで、「お客様の視点に立ち、真心を持ってお客様にサービスを提供」することをミッションとしているそうです。グループのウェブサイトには、手頃な価格でありながら、ホテルに足を踏み入れたら自然とリラックスでき旅の疲れが癒せるような、キウィのように小さいけれど味わい豊かなホテルを運営していると記載されています。
当ホテルは2009年7月の開業で、キウィエクスプレスホテルの一号店です。客室数は41。
当初、「台中中正店」の名称はありませんでしたが、その後、台中市内に4店（「台中站前一館」「台中站前二館」「台中成功店」「台中逢甲店」）、高雄市内に2店（「高雄九如店」「高雄車站店」）が開業しており（2016年8月時点）、当ホテルは「台中中正店」となっています。

（以下は2011年宿泊時のコメント）
建物自体はかなり古いです。10階建ての雑居ビルの一部を（縦に細長く）利用しており、1階が受付と無料インターネット、2階が食堂、3～10階が客室になっていました。客室数は約40室（推定）。当ホテルのウェブサイトには「ビジネスホテル」との記載がありますが、設備等の面で「ビジネスホテル」のレベルには達しておらず、安い「ラブホテル」に近いと思います。
また、ウェブサイトによると、当ホテルの名称は、キウィフルーツのグリーンカラーを装飾に利用していることに由来しているとのことですが、ホテルの看板や室内のグリーンを除くと、装飾と呼べるほどのものは特にありません。
5 立地 台鐵（ローカル線）の台中駅から延びる中正路沿いにあり、すぐ傍に柳川が流れています。ホテルの周辺にファーストフードはありませんが、徒歩2～3分の距離にコンビニ（中正路の反対側=セブンイレブン、柳川沿い=OK Mart）があります。また、当ホテルから帝寶大飯店（De BAO Hotel）までは徒歩2分程度で、同ホテルの1階に珈琲館があります。バス停「仁愛醫院」がホテルの目の前にあり、台中駅と台中港路（SOGO、新光三越等）間の移動は、本数の多い83番と88番のバスが便利で割安です。
当ホテルと高速鉄道の台中駅との間はタクシーで15分程度、NT$220でした。
6 客室 概要 客室は窓の有無とベッドの数等によりいくつかのカテゴリーに分かれますが、自分が利用したStandard Double（風情雙人房=一番安い部屋）は大変狭く、窓もないのでかなり圧迫感がありました。また、もともと安普請のせいか、まだ開業から2年も経っていないのに新しさは全く感じられませんでした。清潔感もなく、テレビ台の下には綿埃が残っているなど、清掃がとても雑な感じがしました。床のフローリングも安っぽく、靴やスリッパなしでは歩きたくありませんでした。
機能面では、ドレッサーとデスクが兼用になっており、ドレッサーの蓋を閉めるとデスクとして小さなスペースが確保できました。ただ、電源とLANケーブルの差込口がドレッサーの中にあり、ドレッサー内にドライヤーも固定されていたので、ドライヤーを利用する際にはデスク上のものを移動させる必要があるなど、仕事を本格的にするような環境ではありませんでした。また、冷蔵庫がなくタオルはバスタオルだけしかないなど、設備も必要最低限未満のレベルで、長期滞在には不向きです。このほか、ウェブサイトには液晶テレビがあると記載されていましたが、自分の部屋のテレビはブラウン管タイプでした。照明とエアコン（風力のみ調製可能）はベッド脇にスイッチがありました。
洋服等の収納は、クローゼットとテレビ台の下の引き出しのみです。ただ、大小2つの荷物ラック（Luggage Rack）があり、大きいラック（可動）の上でスーツケースを広げたままにしておくことはできました。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。ただし、シングルベッドを2つ合わせただけなので、中央に少し窪みが感じられ、またベッドが安物なのか、ミシミシと音がしました。一方、マットや枕の硬さは平均的なレベルで、羽毛の寝具を揃えているとの記載もあり、寝心地には問題ありませんでした。
備品（あり） 業務用ウォーターサーバー（温水・冷水）、スリッパ（使い捨てではないタイプ）、歯ブラシ、ティッシュ、目覚まし時計、コンドーム、ジェル
備品（なし） セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸し、フェイスタオル・ハンドタオル（タオルはバスタオル×2と紙タオル×2のみ）、フルーツ、バスローブ、アイロン、体重計、傘、FAX
エアコン 風力のみ調整可能なタイプでした。音は強風にしない限り気にならない水準でした。
ドライヤー 温風のみで、風力の切り替えもないタイプでした。風力は問題のない水準でした。ただし、コードがドレッサーの中に固定されており、ドレッサーの鏡の位置が低いため使い難かったです。
浴室 浴室も狭く、独立型のシャワーブースはありません。バスタブはありますが小さく、よく見ると掃除が雑（後述）なので、お湯をためて温まる気にはなりませんでした。シャワーはハンドシャワーでした。水勢は弱めでしたが、温度は安定していました。
浴室内の清掃については、バスタブに前の宿泊者の髪の毛が何本も残っていたほか、バスタブの隅に少し赤カビが発生していました。また、シャワーカーテンがないので、シャワーを使うと便器や浴室の床が水浸しになりますが、バスタブの外には排水排水口がないため床がなかなか乾かず、構造的にも問題がありました。
なお、トイレにはホース式の洗浄シャワーがありましたが、やはりシャワーの部分に赤カビができていました。
ネット接続 無料。室内にLANケーブルはありません。無料なので、持参したLANケーブルをパソコンに挿入すると、自動的に接続しました。通信速度は問題のない水準でした。
窓・眺望 8Fのフロアマップを見ると、中正路に面した部屋（窓・眺望あり）が3室ありますが、それ以外の3室は実質的に窓がない（自分が利用した806号室を含む）と思われます。806号室の場合、小さな窓がありましたが、窓を開けても当ホテルの建物内の非常階段が見えるだけで、全く意味がありませんでした。なお、ベッド脇の壁にリゾートのような写真が大きく貼られていますが、かえって当ホテルの安っぽさを際立たせているように感じられました。
7 日本語／日本人 チャンネル107でNHK（日本語）が視聴できました。また、チャンネル76の「緯來日本」で日本の番組が放映されていました。ただし、70～90番台の番組はリモコンの選台（チャンネル選択）を順に押していくと出てこない（69の次はなぜか100になってしまう）ので、直接番号を押す必要があります。室内に日本語の案内はほとんどなく、受付のスタッフも日本語は話しませんでした。日本人の利用もほとんどないと思われます。
8 警備／鍵 鍵は旧式です。ただし、外出時にフロントに預けるようには言われませんでした。また、部屋のドアがオートロックになっていないため、外出のたびに鍵をかける必要があり、面倒でした。
9 食事 朝食 簡単なビュフェ形式の朝食が付いています。お惣菜が数種類とトーストがありましたが、あまり落ち着いて食べられる雰囲気ではなく、美味しそうにも見えなかったので利用しませんでした。
ルームサービス なし。
レストラン なし。
10 スポーツ設備 なし。
11 サービス チェックイン（17時頃）、チェックアウト（鍵を返却するだけ）はすぐに終わりました。
12 その他 特になし。
13 総括 ウェブサイトの写真が綺麗に見えたので利用してみましたが、大失敗でした。安いので設備が不十分なのは仕方がないにしても、清掃等が雑なうえ、ハード面も開業からわずか2年足らずで著しく劣化しており、先が思いやられます。今まで利用したホテルの中でワースト1～2の印象で、個人的には二度と利用することもないし、全くお薦めできません。
奇妙な壁紙と小窓。小窓の向こうは建物内の非常階段 クローゼット、固定式の荷物ラック
ドレッサー。鏡の部分を閉じると小デスクになる テレビの下の引き出しと可動式の荷物ラック
業務用ウォーターサーバー、スリッパ等 照明とエアコンのスイッチがあるベッド脇の台
ハンドシャワーとボディソープ等 ホース式洗浄シャワー付き便座
外観1：中央のグリーンの看板がある部分が当ホテル 外観2
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