ホテル宿泊記　クアラルンプール11
DoubleTree by Hilton Kuala Lumpur 　ダブルツリー バイ ヒルトン クアラルンプール
1	詳細情報のあるウェブサイト		当ホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）、expedia（ゲストレビュー）
2	宿泊時期／部屋タイプ／番号		2014年10月／デラックスルーム／2212号室
3	1泊料金／予約方法		11,500円（税サ込。朝食付、18時までのレイトチェックアウト特典付き）／H.I.S.のウェブサイトで即時予約
4	ホテル概要		2009年開業、客室数540。当ホテルはTHE INTERMARKという複合施設の中にあります。INTERMARKは、中央の低層の建物とそれを取り囲む左右及び奥の3棟の高層ビルで構成されており、当ホテルの客室がある34階建ての建物は中央奥に位置しています（INTERMARKの正面から当ホテルの建物はほとんど見えません）。当ホテル専用の入口はなく、INTERMARK中央にある共用の入口から中に入ると、中央手前にカフェ等の低層商業施設があり、2階の奥に進むと当ホテルのフロントがあります。 「ダブルツリー」は米国で1969年に誕生したブランドで、1999年12月よりヒルトングループの一員となりました。フルサービスの高級ホテルですが、「ヒルトン」ブランドよりはワンランク下の位置付けになります。1986年から継続しているという、チェックイン時の温かいチョコチップ・クッキーのサービスが有名です。
5	立地		当ホテルはクアラルンプール中心部、いわゆる「ゴールデントライアングル」の北側、トゥンラザック通り（Jalan Tun Razak）とアンパン通り（Jalan Ampang）の交差点の角にあります。最寄り駅はラピドKL・クラナジャヤ線のアンパンパーク駅で、駅からホテルのあるINTERMARKまでは屋根付きの通路でつながっています。駅の地上出口からホテルのフロントまでは同通路及びINTERMARK内を経由して徒歩5分の距離です。アンパンパーク駅からKLCCまでは一駅で、ホテルからスリアKLCCまでは歩いても10分の距離です。 INTERMARKの中には、オフィスビル2棟のほかに商業施設もあり、スーパーやドラッグストア、フードコート、ファーストフード等が揃っています。オフィスビルには欧米の大手金融機関等が入居しているため、商業施設の中のスーパー、レストラン、カフェ、フードコートには総じて高級感があり、安心して利用できると思います。一方、大通りの反対側にあるAmpang Park Shopping Centreは極めて庶民的な雰囲気で、中にはセブンイレブン、マクドナルド（24時間営業）、KFC（同）等があります。 KLIA空港からホテルまで空港タクシーを使うと、平日昼間（渋滞なし）で約45分、料金はMYR74.3（前払い）でした。
6		概要	ホテルの客室には、①ゲストルーム、②デラックスルーム（シティビュー）、③エグゼクティブルーム（上層階・エグゼクティブ・ラウンジの利用特典付）、④エグゼクティブスイート（62㎡、エグゼクティブ・ラウンジの利用特典付）があります。 自分が利用したのは②で、正確な面積はわかりませんが、使いやすい広さ・レイアウトでした。キングサイズのベッド、大きめのソファと小テーブル、ライティングデスク等が余裕をもって配置されていました。テレビが壁掛けタイプで、浴室にバスタブがない（後述）等の点から寝室側の空間にはゆとりがあり、何も置かれていないスペースがかなり残っていました。家具は明るい木目調、カーペット等も同系統の色合いで統一されており、贅沢な印象はないものの、ある程度の高級感は保たれていました。開業から5年目なのでまだ新しさも残っており、清掃も問題なく行われていました。 ワークスペースの面では、十分な大きさのあるデスク（引き出し付き）と、高さの調節が可能な高機能タイプ（人間工学に基づいて設計）の椅子があり、快適な環境が整っていました。デスク脇の電源の空きは2箇所でしたが、ベッド脇等にも空いているものがあり、電子機器等の充電は問題なくできると思います。一方、AV機器については、32型の液晶テレビ（Panasonic製）とラジオがありました。また、ベッド脇のスイッチで室内の点灯、消灯を一括して行えるようになっていました。 洋服等の収納スペースは、クローゼット（引き出し付き）があり、その横には（中型の）スーツケースを広げて使用できルスペースが設けられていました。
		ベッド	1ベッドルームのベッドはキングサイズ。最高級ホテルのような贅沢感はありませんでしたが、枕、マット、掛け布団、敷布団とも高級ホテルの標準的な水準で、十分に快適でした。なお、当ホテルのウェブサイトによると、Sweet Dreams社のベッドやアレルギー対策を施した羽毛枕を使用しているとのことです。
		備品（あり）	無料ミネラルウォーター（中、補充あり）、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫（空）、湯沸し、セーフティボックス、厚手のバスローブ、アラーム・MP3接続機能付きラジオ、ティッシュ、アイロン、体重計、クッキー（チェックイン時）
		備品（なし）	DVDプレーヤー、iPhone/iPad/iPodドッキングステーション、傘、フルーツ
		エアコン	温度・風力の調整ができるようになっています。ただし、音はやや大きめで、風力を変えてもあまり変化は感じられず、よく冷えました。
		ドライヤー	Philips製の高機能タイプでした。温風／冷風、強風／弱風の切替がありました。壁等には固定されておらず、コードの長さや風力も十分にあったので、快適に使用できました。
		浴室	浴室にバスタブはなく、シャワーブースのみでした。その分、ブース内は広々としているほか、シャンプー等を置くスペースも確保されていて、使いやすい構造でした。ブース内にはレインシャワーとハンドシャワーがあり、いずれもお湯の出は支障のないレベルでした。お湯の温度は安定していました。 なお、浴室と寝室側はガラスで仕切られており、シャワーブース内にあるスイッチを使ってブラインドの上げ下ろしをすることができます。また、洗面台の下にテレビのスピーカーがあり、音量を浴室内で調整できるようになっているので、浴室内からテレビの画面と音声を楽しめるようになっていました。 トイレには、東南アジアによくあるホース式の洗浄便座機能が付いていました。
		ネット接続	室内にLANケーブルがあります。無線LANも利用可能です。無線LANの場合、料金は無料です。 チェックインの際に、パスワードを記入した紙がもらえます。通信速度をSpeedtestで計測すると、ダウンロード・アップロードとも20Mbpsを上回る高速通信が可能との結果が出ましたが、実際に使ってみるとやや不安定でした。
		窓・眺望	窓は大きく取られています。部屋の向きにもよりますが、自分の部屋から眺望を遮るものが何もなく、素晴らしい景色が楽しめました。中央には高速道路とラピドKL・クラナジャヤ線のダマイ駅が見え、その奥にクアラルンプール郊外の山並み、眼下には庭園の緑が広がっていました。
7	日本語／日本人		テレビはNHK（日本語）が視聴できます。室内に日本語の案内はありません。客層は多様で、欧米系、マレー系、中華系、インド系等が中心でした。日本人はほとんど見かけませんでした。なお、ハウスキーピングのスタッフに聞くと、低層階の一部を中国本土からの団体ツアー客用に使っているとのことでした。
8	警備／鍵		鍵は電子カード式です。エレベーターではカードをセンサーに当てないと宿泊階のボタンが作動しない仕組みになっています。
9		朝食	レストランMakan Kitchenの朝食ビュフェを利用しました。高級ホテルの朝食として一通りのものが揃っていますが、品揃えは個性的な印象でした。惣菜類が少なく（点心や和食はない）、メニューの入れ替えもかなり限定的でしたが、麺コーナー（麺もスープも3種類から選択、トムヤンスープあり）やインド料理のコーナーはとても充実している印象でした。また、卵料理のステーションもあり、オムレツは丁寧につくってくれました。ユニークなところでは、ピンクとグリーンのグワバジュース、ビタミンウォーター、大きくカットした黄色のスイカ等がありました。
		ルームサービス	ミーゴレン（1回目）とミーママック（2回目）を頼みました。1回目は夜10時頃に電話をしたら、10分以上の間、誰も応答しない状況が続きました。その後、30分で持ってくるといったのに35分程度かかりました。2回目は問題ありませんでした。
		レストラン	利用しませんでした。
10		プール	大きな長方形のプールと子供用のプールがあります。プールは当ホテル及びINTERMARKの高層ビルに囲まれているため、日差しは真上からしか差し込まない構造になっており、日光についてはあまり期待しないほうがよいと思います。また、プールは当ホテルの会議室の通路とレストランに囲まれるような位置にあり、自分が行った時には会議室の利用者が休憩中にプールサイドに出てきたりしていました。このため、人目が気になる人はあまり落ち着かないかもしれません。 一方で、デッキチェアとパラソルはあるので、人目を気にしない人はプールサイドでのんびりくつろぐこともできます。また、水の透明度も保たれているので、（水温は低めでしたが）しっかり泳ぐことも可能です。このほか、プールの一角（レストラン側）にジャグジーの設備がありました。
		ジム	ジムは24時間営業です。日中はスタッフがいますが、深夜はホテルのルームキーで出入りします。設備としては、個別テレビ付の有酸素マシン10台、複合型を含む筋トレ用マシンが6台、25kgまでのダンベルと角度調節が可能なベンチ、バランスボール、ストレッチマット等が置かれていました。全身の基本的なトレーニングが可能なレベルだと思います。
		更衣室	あります。
		その他	ジム内にドライサウナとスチームサウナがあります。
11	サービス		チェックイン（午後1時過ぎ）は受付をしてもらうまで少し待ちましたが、受付後はすぐ部屋に入ることができました。チェックアウトは問題なく終わりました。 チェックイン時には、ダブルツリーの象徴でもある温かいクッキーのサービスがあります。アメリカ風のクッキーで、とても甘く美味しいですが物凄くカロリーは高いと思います。ロビー階の奥にある売店で販売もしており、7個入りの缶はMYR50（＋6%）、1個当たりMYR5.2（＋16%）でした。 ターンダウンサービスはありません。 シーツ類等の交換は通常3日に一回の頻度で行われるとのことで、それよりも頻繁に交換してもらうためには、ベッド脇にある「Reuse and Reduce」のカードを枕の上に置いておく必要があります。 本数はあまり多くありませんが、ペトロナスツインタワーやパビリオン等へ行くシャトルバスのサービスがあります（ホテルに戻るサービスはなし、写真参照）。 人や時間等により、サービスにばらつきがあるように感じました。とても丁寧かつにこやかに対応してくれる人とそうでない人、浴室内のハンドタオルがあったりなかったり、電話への応答があったりなかったり（10数分間、前述）、といった感じで、あまり過度の期待はしないほうがよいように思いました。
12	その他		部屋の照明をすべてつけても、少し暗い気がしました。 エレベーターの待ち時間がやや長い気がしました。一階のエレベーター前は狭いわりにエレベーターを待つ人で混み合うことが何度もありました。 隣室で水を使う音が結構聞こえてきました。
13	総括		細かい問題点はいくつかありましたが、支障があるというほどでもなく、概ね快適な滞在ができました。立地のよさ、コストと質のバランスの面からお勧めできるホテルだと思います。
トイレはホース式の洗浄機能付き レインシャワーとハンドシャワー クローゼットとスーツケース置き場 セーフティボックス、ドライヤー等 空の冷蔵庫と湯沸し、グラス類 無料のインスタントコーヒー等 チェックイン時にもらえる温かいチョコチップ・クッキー 無料飲料水等 アラーム・MP3接続機能付きラジオ LANケーブル、端子等 眺望1 眺望2：中央右の赤屋根がラピドKLクラナジャヤ線のダマイ駅 眺望3 眺望4 外観1：当ホテルが入るTHE INTERMARK 外観2：当ホテルの建物は中央奥 外観3：エントランス＝THE INTERMARKの共用 外観4：裏側から見た当ホテル＝中央の建物 プール1 プール2 プール3 プール4：奥がジャグジーになっている プール5：子供用 プール6：上から見ると、高層ビルに挟まれているのがわかる レストランMakan Kitchenの朝食1 レストランMakan Kitchenの朝食2 レストランMakan Kitchenの朝食3 レストランMakan Kitchenの朝食4 レストランMakan Kitchenの朝食5 レストランMakan Kitchenの朝食6   （左上） レストランMakan Kitchenの朝食7 （右上） Wifiの速度計測結果 （左横） シャトルバスの時刻表
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