ホテル宿泊記　クアラルンプール10
Concorde Hotel Kuala Lumpur 　コンコルド ホテル クアラルンプール
1	詳細情報のあるウェブサイト		当ホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）、expedia（ゲストレビュー）
2	宿泊時期／部屋タイプ／番号		2014年3月／プレミアルーム／429号室
3	1泊料金／予約方法		15,539円（税サ込。プレミアルーム以上のカテゴリーは朝食、ラウンジ利用、フィットネスセンターの無料利用、WiFi無料、2連泊以上でクアラルンプール国際空港・ホテル間の片道無料送迎の各特典付） ／agodaのウェブサイトで即時予約（福利厚生倶楽部で5%引き）
4	ホテル概要		1959年にMerlin Hotelとして開業。クアラルンプールで現存するホテルとしてはFederal Hotel（1959年開業）に次いで2番目に古いホテルとされています。1990年に実業家のSyed Yusof氏が買収し、大規模な改装を経てConcorde Hotel となりました。現在の客室数は581。建物はT字型となっており、高層のタワーウイングとスルタンイスマイル通りに面した低層のプレミアウイングがあります。タワーウイングは2009年6月～2011年10月までの間、総工費5000万MYRを投じ、改装工事を実施しています。 当ホテルの運営はSyed Yusof氏のビジネスパートナーであるOng Beng Seng（王明星）氏が率いるシンガポールの上場企業Hotel Properties社が行っています。同社は多数のホテルを運営していますが、Concordeは4つ星クラスのホテルブランドと位置付けられ、マレーシアに3軒、シンガポールに1軒のホテルがあります。
5	立地		当ホテルはクアラルンプールの中心部、いわゆる「ゴールデントライアングル」の中にあります。最寄り駅は、モノレールのブキッナナス駅で、徒歩2分程度の距離で、同駅までの道にはほとんどの部分に屋根があります。また、ブキッナナス駅はラピドKL（Kelana Jaya Line）のダン・ワンギ駅との乗換駅になっていますが、ブキッナナス駅からダン・ワンギ駅までは徒歩4～5分かかります。 ホテル前のスルタンイスマイル通りは大きな通りですが、ホテル周辺にコーヒーショップやファーストフード、コンビニ等はありません（ホテル内にハードロックカフェがあります）。スルタンイスマイル通りをブキッナナス駅と反対方向に進み、Pラムリー通りで左折して少し歩くと繁華街が出てきます。Pラムリー通りを左折せずスルタンイスマイル通りを直進していくと、Life Centreという新しい商業施設の中にセブンイレブン等があります。また、ホテルの裏側にあるCangkat Perak通りには、地元向けの屋台街があります。 空港から当ホテルまでホテルの送迎車を利用すると、平日日中の渋滞のある時間帯で約1時間かかりました。当ホテルからKLセントラル駅まで高級タクシーを利用すると、土曜午前の渋滞のない時間帯で10分弱、料金はMYR20でした。
6		概要	ホテルの客室には、①スーペリア（24㎡、タワーウイングの15階以下でアンパン通り／ブキッナナス側）、②デラックス（33㎡、タワーウイングの15階以下でプール／KLCC側）、③デラックスエグゼクティブ（33㎡、タワーウイングの16～19階）、④デラックスファミリー（48㎡、タワーウイングの16～19階）、⑤プレミア（40㎡、プレミアウイングの7階以下）、⑥プレミアエグゼクティブ（49㎡、プレミアウイングの7階以下）とプレミアクラシックスイート（58㎡以上、プレミアウイングの8～9階）があります。⑤⑥⑦は上記の特典（3.「1泊料金／予約方法」参照）が付きます。 自分が利用したのは⑤で、使いやすい広さ・レイアウトでした。キングサイズのベッド、ソファと小テーブル、ライティングデスク等が余裕をもって配置されていて、部屋の中央部分には寝室側と浴室側を仕切る形で収納スペースが設けられていました。新しさはありませんが、家具は明るい茶系で統一されており、上品で落ち着いた雰囲気でした。清掃も問題なく行われていました。 仕事面では、十分な大きさのあるデスクと、その脇に引き出し付きの収納棚と電源があり、快適な環境が整っていました。デスク脇の電源の空きは2箇所でしたが、その他にもいくつか空いているものがあり、電子機器等の充電は問題なくできると思います。一方、AV機器については、大型液晶テレビ（Panasonic製）と、DVDプレーヤー（Pioneer製）がありました。また、ベッド脇のスイッチで室内の点灯、消灯を一括して行えるようになっていました。 洋服等の収納スペースは（ウォークイン）クローゼット（引き出し付き）があり、クローゼットの中にはスーツケースを広げて使用できルスペースが設けられていました。大型のスーツケースでも大丈夫で、とても使いやすかったです。
		ベッド	1ベッドルームのベッドはキングサイズ。最高級ホテルのような贅沢感はありませんでしたが、枕、マット、掛け布団、敷布団とも高級ホテルの標準的な水準で、十分に快適でした。
		備品（あり）	無料ミネラルウォーター（中、補充あり）、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、厚手のバスローブ、DVDプレーヤー、ティッシュ、アイロン、体重計
		備品（なし）	目覚まし時計、iPhone/iPad/iPodドッキングステーション、傘、フルーツ
		エアコン	温度・風力の調整ができます。音は大きめで、中・強風にするとかなりの音が出ていました。
		ドライヤー	Panasonic製の高機能タイプでした。温風／冷風、low／high／Turbo、normal／healthyの切替がありました。壁等には固定されておらず、コードの長さや風力も十分にあったので、快適に使用できました。
		浴室	プレミアルームの浴室は広々としており、バスタブと独立したシャワーブースがあります。大理石張りで高級感も感じられました。バスタブは十分な深さ、長さ、清潔感があるので足を伸ばしてくつろげます。また、バスタブにはハンドシャワー、シャワーブースにレインシャワーとハンドシャワーがあり、いずれもお湯の出は極めて良好でした。お湯の温度も安定していました。シャワーブースも広々としていて、シャンプー等を置く場所が大きく、使いやすかったです。ただし、トイレに洗浄便座機能は付いていませんでした。
		ネット接続	室内にLANケーブルがあります。無線LANも利用可能です。無線LANの場合、料金は無料です。 部屋番号と名字を入力してネットに接続します。通信速度は問題ない水準でした。
		窓・眺望	窓は大きく取られており、開放感があります。低層階だったため、目の前に当ホテルの建物（ジムとプール脇のレストランSpices）の屋根があり、あまりダイナミックな眺望ではありませんでしたが、屋根の先には当ホテルのプールが見え、上を見上げるとペトロナスツインタワーの上側の部分も見えました。
7	日本語／日本人		テレビはNHK（日本語）が視聴できます。室内に日本語の案内はありません（ホテルの会員募集の案内は日本語でした）。部屋に配られる新聞は現地の英字新聞でしたが、ラウンジに日本経済新聞がありました。客層は多様で、欧米系、マレー系、中華系、インド系等が中心でした。少しですが、日本人も見かけました。
8	警備／鍵		鍵は電子カード式です。エレベーターはカードを差込口に入れないと宿泊階には行けない仕組みになっています。ホテルのエントランスにはスタッフがいますが、警備等は特に行われていません。
9		朝食	プレミアルーム以上の宿泊客には、レストランSpicesの朝食ビュフェが無料で付いています（一般の宿泊客のレストランはMelting Pot Café）。通常のラウンジ特典だと、一般のホテル内レストランでの朝食とラウンジでの朝食を選択できる反面、ラウンジの朝食は品揃えがかなり限定的になることも多いのですが、Spicesの朝食は充実していました。サービス面でも、スタッフの数が多く、コーヒー等の対応は迅速でした。座席は、屋内とプール側のテラス席があり、屋内は冷房が強すぎて大半の人はテラス席を選んでいました。 品揃えはジャンルによってばらつきがあるものの、一通りのものが揃っており、ハム・チーズ・サラダ類、各種惣菜（マレー系、インド系、中華系＝点心・焼きそば等、西洋系、寿司＝海老のにぎり・まき寿司・いなり寿司）、パン類、フルーツ類、ヨーグルト等がありました。惣菜類を中心に、メニューの入れ替えもありました。また、卵料理のステーションと麺のステーションがありました（スタッフが不在のときもあるが、言えば作ってもらえる）。ユニークなところでは、トーストのコーナーにカヤジャムがありました。十分に満足できる水準でしたが、欲を言えば、ジュース（現状オレンジとスイカのみ）と、パンケーキ・ワッフル類を増やしてほしいと思いました。
		ルームサービス	シーザーサラダ、ガーリックトースト、ナシレマを頼みました。20～30分で持ってきてくれました。 シーザーサラダはMYR25（+税サ16%）でしたが、＋MYR3.5（+税サ16%）で鶏胸肉のグリルを付けられるので、付けたほうが断然お得でした。鶏とクルトンの香ばしさがとても美味しく、食べ応えも十分にありました。レタスも新鮮なものが使われていました。ガーリックトーストは普通のガーリックトーストでしたが、6切れなので二人でシェアするとちょうどよい量でした。
		レストラン	Melting Pot Café でミーママック、チョコレート&マンゴームースケーキ、オレンジティーを頼みました。ティーはリプトンのティーバッグでした。
10		プール	プールは通常の水泳用と子供用の部分に区切られていて、双方ともにかなり大きく、水の透明度も保たれているので、しっかり泳ぐことが可能です。また、プールはビルに囲まれていますが、デッキチェアやテーブルが多数あり、雰囲気もよいので、プールサイドでのんびりくつろぐこともできます。ただし、デッキチェアには日除けがありません。また、隣で高層ビルを建設中のため、当面は工事の音がうるさく感じられる時間帯があると思います。プールからはツインタワーとKLタワーが見えました。なお、自分が滞在したときは街全体がヘイズの煙の影響で曇っていて、日当たりは確認できませんでした。
		ジム	ジムはPremier Fitness Centreという名称で、プレミアルーム以上の宿泊客は無料で利用できますが、その他の宿泊客は別途15リンギットが必要です。ただ、ジムの受付にはそういう表示があるだけでスタッフは常駐しておらず、厳密な管理は行われていないかもしれません。 ジムの設備は古いながらも充実しており、有酸素運動用マシン（個別テレビはなし）のほか、スミスマシン、3～50ポンド（約1～23kg）のダンベル、多様な筋トレ用マシン、バランスボール、ヨガマット等が置かれていました。かなり本格的なトレーニングが可能です。
		更衣室	ジム内とプール脇にロッカールームあります。いずれも高級感はありません。
		その他	ジム内とプール脇のロッカールームの各々に、ドライサウナとスチームサウナがあります。サウナを使うだけの人は、別料金を払わなくても、プール脇のサウナを無料で使うことができます。
11	サービス		チェックイン、チェックアウトは問題なく終わりました。 ターンダウンサービスがあり、飴がベッド脇に置かれていました。 ラウンジ自体は一般的なホテルのラウンジと比較するとかなり狭く、いくつかソファ等がおいてあるだけで、しかも1階の通路から丸見えとなっており、ゆっくりくつろぐ雰囲気ではありません。一方で、ホテルの近辺にコンビニやカフェ等がないので、ちょっと何か飲みたいときには便利です。また、深夜1時まで利用できること、日経新聞が置いてあることもメリットとして挙げられます。 ラウンジ、ベル、レストラン、ジム等で、至れり尽くせりのサービスはありませんが、こちらから質問すると普通に対応してくれました。例えば、チェックイン時にラウンジ特典にかかる説明はありませんでした。
12	その他		・ 今回はAgodaで予約し、その際の客室の情報（プレミアルームの特典）として空港・ホテル間の片道無料送迎が付いていました。ただし、このサービスは当ホテルのウェブサイトにも記載されており、agoda独自のサービスではないので、自分で頼む必要があります。そこで、当ホテルのウェブサイトから、宿泊日と便名、到着時間等を伝えて空港→ホテルの手配を頼んだところ（英語）、翌日には手配が完了したとのメールが来て、到着ロビーでは自分の名前を掲げたスタッフが待機していました。そのスタッフがすぐに運転手に連絡し、数分で車に乗ることができました。
13	総括		特典に惹かれてプレミアルームを試してみましたが、空港からの送迎、朝食、ラウンジ・ジム、部屋の広さ、立地等、概ね満足できました。コストに見合ったサービスを提供している、良心的なホテルだと思います。
レインシャワーとハンドシャワー 広々としたシャワーブース クローゼット1 クローゼット2：スーツケース置き場、アイロン等 バスローブ、スリッパ、ドライヤー等 棚とセーフティボックス ミニバー1 ミニバー2 コーヒー、グラス等 湯沸しポット DVDプレーヤー ターンダウンサービスの際に置かれる飴 眺望1：右上にペトロナスツインタワー 眺望2：手前は当ホテルの建物の屋根、その奥にプール プール1 プール2 プール3 プール4 外観1：タワーウイング 外観2：プレミアウイング 　　　　（左上）クラブラウンジのコーヒーとクッキー 　　　　（右上）ルームサービス：Ceaser Salad MYR25+Chicken Breast MYR3.5、Garlic Toast MYR18＋税サ16％ 　　　　（下）レストランSpicesの朝食1～7
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