ホテル宿泊記　バンコク40
  Eastin Grand Hotel Sathorn
　イースティン グランド ホテル サトーン
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、expedia（ゲストレビュー）、agoda（クチコミ）、4travel.jp（クチコミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2016年11月／スーペリア／2007号室
3 1泊料金／予約方法 10,363円（税サ込、朝食付）／Hotels.comで即時予約
4 ホテル概要 2012年5月開業、客室数390。32階建ての大規模な高層ホテルです。
「イースティン」は、スカイトレインの運営や不動産開発等を手掛けるBTS Groupが展開するホテルです。「イースティン」は、現イースティンホテルマッカサンバンコクが使用していた名称ですが、同ホテルの所有者がBTS系列のAbsolute Hotel Services社にブランドの再構築及び同ホテルの運営を委託したのを契機に、Absolute社が2008年から本格展開する運びとなりました。イースティンのブランドは現在、最上級の「イースティングランド」、4☆で手頃な価格の「イースティン」、3☆の「イースティンステイ」等に細分化されています。当ホテルはイースティンの中では最上級になりますが、当ホテルのウェブサイトでは4☆とされています。
イースティンはタイの他、インドやベトナム等にも進出しています（ただし、マレーシアのイースティンとは系列が異なるようです）。また、Absolute社はイースティンの他、「U」というブランドのホテルも展開しています。
なお、BTSはタイ証取に上場する大企業で、グループ創業者兼会長の華人実業家Keeree Kanjanapas氏の一族が筆頭株主となっています。
5 立地 ホテル名の通りサトーン地区にあり、スカイトレインのスラサック駅に直結しています。ホテルの3階と駅が屋根付きの歩道橋で繋がっており、BTS系列の強みを生かした立地の良さが当ホテルの最大の特徴となっています。ただし、車での移動では、ホテル前の大通りをUターンしなければならないことが多く、回り道になるのであまり効率的ではありません。
ホテルの周辺はオフィス街で、カフェやファーストフード等は何もありませんが、当ホテルの隣には「ブルーエレファント」という高級タイ料理レストランがあり、築100年ほどのコロニアル様式の黄色い建物が目を引きます。さらに、その隣のビルの1Fにファミリーマートがありました。
高速道路の入口に近い点でも、立地には恵まれています。タクシーで当ホテルからドンムアン国際空港までは、メーター265バーツ＋高速道路120バーツでした。所要時間は40分程度（平日の朝：高速道路に入ってからバンコク中心部を抜けるまで渋滞あり）でした。
6 客室 概要 客室には安いほうから順に、スーペリア（32㎡）、スーペリアスカイ（32㎡、高層階）、エグゼクティブスーペリアスカイ（32㎡、30~32階）、エグゼクティブデラックス（48㎡、角部屋）、プレミアムデラックス（48㎡、角部屋）、ジュニスイート（76㎡、角部屋）の6タイプがあります。ラウンジ利用特典はエグゼクティブスーペリアスカイ以上に付きます。また、家族専用の階として15階に「ファミリーフロア」があり、コネクティングルームやキッズクラブ（プレイルーム等を用意）を利用できます。
自分が利用したスーペリアは程よい広さで、オットマンと小テーブル、デスク等がバランスよく配置され、無駄なスペースはありませんでした。寝室と浴室の間は壁で仕切られており（最近のトレンドであるガラスにはなっていない）、オーソドックスな構造でした。また、家具やカーペット等の色合いはダークブラウンとやや明るめの茶系を基調としていて、落ち着いた雰囲気になっていました。全体的に5☆の豪華さや贅沢感はないものの、安っぽい印象も受けませんでした。清掃はきちんと行われていて、清潔感も保たれていました。
ワークスペースの環境としては、引き出しが付いた横長のワーキングデスクがありました。また、机の下には、オフィスで見かけるようなキャスター付の台が置かれていて、引き出しもついており、この台はとても便利でした。コンセントは、デスク上に2、ベッドの両脇に各1、浴室2、その他2、計8カ所の空きがありました。ただし、日本式の電源プラグはそのままでは差し込めないタイプでした。
AV機器等については、壁掛け型のサムスン製液晶テレビがある他は、特にありませんでした。
洋服等の収納については、超横長の低い棚のようなものが設置されていました。このスペースには大きなスーツケースを3つ余裕で広げられるほどの長さがあり、とても便利でした。この他、クローゼットの中には小さめの棚もありました。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。マット、枕、掛布団ともに標準的な仕様で、5☆ホテルのような贅沢な寝心地ではありませんでしたが、快適な睡眠をとることができました。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中×2本、補充あり）、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、バスローブ
備品（なし） 歯ブラシ、目覚まし時計、体重計、アイロン、傘、iPhone／iPodドッキングステーション、DVDプレーヤー、フルーツ。なお、タオルは初日にはバスタオルとフェイスタオルのみ置かれており、ハンドタオルはありませんでしたが、2日目にハウスキーピングのスタッフに聞いたら出てきました（単に忘れていただけなのか、言わないと出てこないのかは不明）。
エアコン 温度、風力を調整できるタイプで、よく冷えました。音は強風にしなければ静かでした。
ドライヤー Valeraというスイス製で、風力は2段階、温度は3段階の切り替えがあるタイプでした（冷風＋強風モードあり）。壁や引き出しの中にも固定されておらず、ホテルのドライヤーとしては最も高機能なタイプでした。
浴室 スーペリア、スーペリアスカイ、エグゼクティブスーペリアスカイの客室にバスタブはありません。一方でシャワーブースは十分なスペースがあり、小物を置くスペースも設けられていたので、使いやすかったです。シャワーはハンドシャワーで、シャワーヘッドは大きく、お湯の出し方を調整できる機能付でした。水圧は時間帯によってはやや弱めになりましたが、支障のない水準で、お湯の温度も安定していました。ただ、お湯の温度を調整してからそれが実際に反映されるまで数秒のタイムラグがあるようで、コツをつかむまで少し手間取りました。
トイレには、手動式（ホース式）の洗浄ハンドシャワーはありませんでした。
ネット接続 室内にLANケーブルがあります（有線接続の料金不明）。WiFiは無料で利用できます。WiFiに接続しブラウザを立ち上げると、ログインの画面が出てくるので、IDとパスワード（部屋番号と姓のアルファベット。チェックインの時に教えてくれる）を入力して画面の指示に従いログインすると、利用可能になります。通信速度は快適な水準で、切断されることもなく安定して使えました。
窓・眺望 窓は大きく作られています。ただし、自分の部屋からの眺望は、正面と左端に大きなビルがあり、2つのビルの隙間と右側及び眼下に空間が広がっている感じでした。右側の空間にはル・ブア・アット・ステート・タワーをはじめとするビル群や高速道路が、その下にスラサック駅とBTS、眼下にはブルーエレファントの建物の屋根及びその隣の建物の屋上（プール付き）が見えました。
7 日本語／日本人 テレビは、NHK World（英語）が視聴できましたが、日本語放送は視聴できませんでした。室内の案内の一部に日本語の表記はありましたが、ほとんどは英語で、スタッフとのやり取りも英語でした。客層は欧米系が半分程度、次いで中華圏のカップルやグループが多く、日本人はほとんど見かけませんでした。一度だけ、中国本土からの団体旅行客がロビーに集合しているのを見かけましたが、他の口コミで書かれているような不快な思いをすることはありませんでした。
8 警備／鍵 鍵は電子カードキーです。エレベーターはカードを差込口に入れないと客室階のボタンが作動しないようになっているので、ある程度しっかりしていると思いました。また、日中はエントランスの周辺にスタッフが待機していましたが、特にセキュリティチェックは行われていませんでした。
9 食事 朝食 レストランThe Grass Houseの朝食ビュフェを利用しました。あまり贅沢な印象はありませんが、高級ホテルの標準的な料理が揃っており、宿泊料金を踏まえると、4☆ホテルのレストランとしてはとても充実していると感じました。
メニューとしては、卵料理、麺を作ってくれるコーナーがあったほか、惣菜、点心、お粥、ハム・チーズ類、野菜、フルーツ、ヨーグルト、デニッシュ、パンケーキ（セルフサービスの機械式）、ジュース類がありました。和食としては巻き寿司と味噌汁があり、巻き寿司のそばには「（アルファベット表記の）キッコーマン」がありました。特に、シリアルやヨーグルト・オートミール系（低脂肪あり）、ジャムのメニューが充実していると思いました。また、個人的にはパンプディングが美味しかったです。少しですがメニューの入れ替えもありました。
スタッフのサービスも行き届いており、テーブルや皿の片づけを迅速にこなしていたほか、コーヒーのお代わりを（頼まなくても）何度も持ってきてくれました。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 プール プールは細長い長方形で、水の透明度もある程度は保たれているので、しっかり泳ぐことが可能です。また、インフィニティプールになっています。ただし、プールは14階にあり、インフィニティプールの先に見えるのはオフィスビルで、正面には高層の建物もあるので、あまり眺めがいいとは言えません。そうは言っても、雰囲気は悪くないと思います。プールの周辺には屋根付きもしくは日除け付きのベッドやソファ等が多数置かれていて、のんびりとリラックスできます。なお、自分が行ったときには利用者が多く、かなりの場所が占有されていました。
ジム ジムはプールに隣接しており、24時間利用可能です。有酸素運動のマシン10台（個別テレビ付、うち1台は故障中）、筋トレ用のマシン6台、腹筋用マシン1台、角度調節可能なベンチ、ダンベル（1～25gまで）、バランスボール、ヨガマット、ステップ台等がありました。ベンチプレスやスクワット等の設備はありませんが、全身のトレーニングがしっかりとできるレベルです。
更衣室 ありませんでした。
その他 ジャグジーやサウナ、スパ等はありませんでした。
11 サービス チェックインは午後12時半頃にお願いしてみましたが、14時にならないと部屋の準備ができないとのことで、待っている間プールを利用してもよいと言われました。また、他の口コミで、上のクラスの部屋へのアップグレードを執拗に勧められたとの話がありましたが、自分のチェックインの際にはサラッと一言だけ勧誘があり、不要だというとそれ以上の勧誘はありませんでした。14時過ぎに戻ってきたら部屋の準備ができていて、預けていた荷物もすぐに部屋まで届けてくれました。
チェックアウト（午前8時前）は問題なく終わりました。
ターンダウンサービスはがありませんでした。
空港に向かう際、スタッフがタクシーのナンバーを書いた紙を渡してくれ、高速道料金の説明や忘れ物をした際の連絡先等について説明があったので、安心してタクシーに乗ることができました。
12 その他 他の口コミで朝はエレベーターが非常に混み合うとの情報がありましたが、自分の滞在時にはそうしたことはありませんでした。結局、中国本土からの団体旅行客の数や行動が重なる時間帯によって、状況が変わるものと推察されます。
13 総括 1泊約1万円の料金からすると、とても快適な滞在となりました。特に、スカイトレインでの移動が中心となる人には、利用価値の高いホテルだと思います。開業から4年を経てなお、このクラスのホテルでトリップアドバイザー等のランキングで上位にランクされているというのも納得できました。
椅子の左にあるキャスター付きの台がユニーク テレビの下の超横長のスペースがユニーク
右が洗面台、左手前がシャワーブース、左奥がトイレ 洗面台：広々としたスペース
トイレに洗浄シャワー等はない シャワーはハンドシャワーのみ
浴室の備品はかなり限定的。歯ブラシはない クローゼット内：セイフティボックス、バスローブ、スリッパ等
ミニバー1 ミニバー2
湯沸し、無料飲料水、カップ 各種接続口
眺望1：正面に大きなビル 眺望2
眺望3：中央がル・ブア・アット・ステート・タワー、右下がスラサック駅 外観1
外観2：エントランス ホテルとスラサック駅を結ぶ屋根付きの歩道橋
プール1 プール2
プール3 プール4
プール5 レストランThe Grass Houseの朝食1
レストランThe Grass Houseの朝食2 レストランThe Grass Houseの朝食3
レストランThe Grass Houseの朝食4 レストランThe Grass Houseの朝食5
レストランThe Grass Houseの朝食6 レストランThe Grass Houseの朝食7
当ホテルの隣にある高級タイ料理レストラン「ブルーエレファント」 WiFiの速度計測結果
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