ホテル宿泊記　ウランバートル05
  The Blue Sky Hotel & Tower
　ブルー スカイ ホテル アンド タワー
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2013年7月／Sky Corner Deluxe King／1314号室
2013年6月／Sky Superior King／1010号室
3 1泊料金／予約方法 2013年7月／255米ドル=MNT382,500（税サ込、朝食付）／当ホテルウェブサイトより即時予約
2013年6月／33,000円（税サ込、朝食付）／会社の旅行代理店（→Ask Hotels）で予約
4 ホテル概要 開業2012年、客室数200。ウランバートルでは最高級ホテルとされています。24階建ての建物はユニークな外観で、市内のランドマーク的な存在になっています。ただし、一般的な他国のホテルと比較すると最高級には程遠く、開業から一定の年数を経た後も、特に人材の育成が不十分で、サービスのレベルが低い点には注意が必要です。なお、当ホテルの建物の一部はオフィスになっています。
5 立地 ウランバートルの中心部にあり、エンフタイヴァン（平和）大通りに面しています。どこに行くにも便利な立地で、ホテルの周辺には日本人も利用できるレベルのレストランがいくつかあるほか、ホテルの裏口の近くにスーパーもあります。昼間は渋滞や一方通行等の関係でホテル前からの車での移動はかえって不便になる場合もあり、近場への移動は徒歩のほうが早く着くこともあります。
車で空港からウランバートルの中心部までは30分程度ですが、渋滞の状況でかなり時間が変わってきます。
6 客室 概要 客室は、Superior（126室、30～44㎡）、Deluxe（41室、34～40㎡）、Suite（33室、45～190㎡）に大別され、SuperiorとDeluxeにはKing（1ベッドルーム）とFamilyタイプがあります。おそらく1010号室は、Superior King、1314号室はDeluxe Corner Kingと思われます。
室内は広々としており、清潔感も保たれていますが、安普請でメンテナンスが悪いせいか、壁や家具等を見ると開業からわずか1年余りでかなり傷んできている部分もあり、最高級クラスの高級感はありません。
仕事用には引出付のライティングデスクがあり、電源の差込口も空きスペースがあるので、それほど問題はないと思いますが、デスクと椅子の高さのバランスが悪く感じられました。AV機器としては、LG製の大型液晶テレビがあるだけでした。コンセントの差込口はたくさんあり、同時に多数の機器の充電が可能でした。機能面では、照明、エアコンの強度、アラームを調整できる端末がベッド脇にありました。洋服等の収納については、クローゼット（1314号室はウォークインクローゼット）があるほか、大きめのスーツケースを広げたまま利用できるバゲッジラックがあるなど、十分なスペースが確保されていました。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。マットも枕も標準的な硬さで高級感が保たれていました。また、掛布団には厚みがあり、（エアコンがついたままでも（後述）布団をかぶれば）快適に眠れました。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中×2、補充あり）、セーフティボックス、ティッシュ、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、バスローブ、目覚まし（デジタル型だが、1010号室は時刻が正確に表示されていなかった）
備品（なし） フルーツ、アイロン、ハンドタオル（バスタオルとフェイスタオルは2枚ずつあり）、傘、体重計
エアコン エアコンは天井埋め込み型でよく冷えますが、日差しが強い日中にはなかなか涼しくならないこともありました。また、温度と風力の調節が可能ですが、1314室のエアコンはon／offのスイッチがあるにもかかわらず止めることができませんでした（面倒だったので修理は依頼せず）。
ドライヤー 温風のみで、風力は2段階の切り替えがありました。風力は十分にありましたが、浴室の壁に固定されており、コードが短かったので、少し使いにくかったです。
浴室 浴室も広々としており、バスタブとシャワーブースがあります。1010号室はバスタブとシャワーブースが離れていましたが、1314号室はシャワーブースとバスタブが一体化して使いやすい構造になっていました。ただし、1314号室のシャワーブースは、ガラスの仕切りの下側に5cm以上の隙間があり、シャワーを浴びるとトイレ側の床に水が流れ出てしまいました。
バスタブは大理石製で清潔感があり、長さ、深さとも十分にあるので、ゆったりくつろげると思います。また、バスタブにもシャワーがついていました。シャワーブースにはハンドシャワーとレインシャワーがあり、双方ともお湯の出は良好でした。お湯の温度も概ね安定していましたが、通算7泊の滞在中に1度だけ、朝7時頃にお湯が出ない（ぬるま湯のみ）ことがありました。
ネット接続 室内にLANケーブルがありましたが、有線のLANは使用できず無線LANのみ可能でした。無料で利用できます。無線LANに接続するには、パスワードが必要となります。パスワードはフロント等で教えてくれます。通信速度は問題のない水準でしたが、1010号室では接続がやや不安定な時がありました。
窓・眺望 窓は大きく、周囲に眺望を遮る建物もないので、開放感があります。1010号室は当ホテルの建物の屋根が邪魔になってちょっと中途半端な眺望になりましたが、1314号室は角部屋で窓が2カ所にあり、市街から山側にかけての素晴らしい眺望が楽しめました。眼下にはチョイジンラマ寺院博物館の全景がよく見えました。
7 日本語／日本人 テレビはNHK（日本語）が視聴できます。NHKの画像は比較的綺麗でした。室内に日本語案内等はありません。客層としては、欧米・アジア系のビジネスマン・観光客を幅広く見かけましたが、朝食には韓国系のコーナーがあり、韓国人が多いのかもしれません。日本人も何人か見かけました。なお、ホテル内で日本語は全く通じず、英語もあまり得意でないスタッフが多いので、コミュニケーションに苦労する場面が何回かありました。
8 警備／鍵 鍵はセンサー機能付きのカードです。ホテル入口での警備は行われていません（誰もいない）が、エレベーターはカードをタッチしないと客室階に行けないようになっているので、ある程度のセキュリティは保たれています。
9 食事 朝食 レストラン「Seasons」の朝食ビュフェを利用しました。一通りのメニューは揃っていて、ウランバートルのホテルの中ではまともな朝食だと思いますが、海外のホテルと比較すると、宿泊料金のわりに内容は貧弱です。卵料理とワッフルを作ってくれるコーナーがありますが、担当スタッフは概ね一人だけなので、タイミングによってはかなり待たされます。その他では、肉料理等の惣菜が数種、フルーツ、ヨーグルト、パン類（種類は少ない）、シリアル、チーズ、お粥、ジュース（水分と果汁部分が分離しているものがありました）、キムチ等があります。惣菜のメニューには多少の入れ替えがあります。配膳等のスタッフも人数が少なく、コーヒー等を頼んでも持ってくるまでに時間がかかることがありました。また、チェックインの際にルームキーのケースの中に朝食クーポンが入っていますが、説明は一切なく、朝食レストランでクーポンを出さなくても何も言われませんでした（部屋番号の確認もなし）。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 最上階にある西洋料理レストランのSignatureを利用しました。様々な料理を頼みましたが、総じてクオリティは高く、コストパフォーマンスは悪くないと思います。景色も素晴らしいです。ただし、スタッフの英語が貧弱なので、丁寧に説明しないとなかなか通じず（予約や注文のオーダーがスムーズにいかない）、料理が出てくるまでにかなり時間がかかる点にも注意が必要です。
日本料理レストランのZENでは、天ぷらそばを頼みました。汁は少なめでしたが、味は日本で食べるそばと同じで、美味しかったです。
10 スポーツ設備 プール 長方形のかなり大きな温水室内プールがあります。水の透明度は低めですが（汚いというほどではない）、しっかり泳ぐことができます（要スイミングキャップ）。また、室内ではありますが、ガラス越しの日当たりや見晴らしもよく、正面にスフバートル広場の巨大な敷地とその奥の政府宮殿等がよく見えます。デッキチェアやテーブル等も置かれているので、天気がよければゆっくりくつろぐのも悪くないと思います。ただし、天井のガラスの汚れ等、設備のメンテナンスはあまりよくないので、写真で見るような高級感は失われています。
ジム Bliss Fitness Clubというジムがあります。有酸素運動のマシン（個別テレビは付いていない）のほか、スミスマシンとバーベル、ダンベル（5～50ポンド）、筋トレ用マシン数台、ヨガマットがありました。通常のジムと同じというわけにはいきませんが、ある程度のトレーニングは可能な水準です。
更衣室 あります。
その他 更衣室の奥に、かなり大きめの日本の銭湯のような設備とドライサウナがあります。
11 サービス ウェブサイトを通じた予約の正確性や柔軟性に問題があり、2人で2部屋を予約したのに、その通りにならず、最初は1人で2部屋、修正依頼後にチェックインした際には2人で3部屋と登録されていたため、すぐに修正してもらいました。また、レイトチェックアウトの依頼・確認も電話では埒が明かず、メールを送る必要がありました。特に大きな問題が生じたわけではありませんが、いちいち面倒でした。
備品等の補充があまり丁寧に行われていませんでした。チェックイン当日にはあったハンドタオルがその後は置かれなくなる、トイレットペーパーの残りがあとわずかになっても補充されない、といったことがありました。
12 その他 正面入り口方向にあるエレベーターが2台しかなく、待たされることがありました。また、エレベーター内やエレベーターを待つスペースが狭いです。このほか、ジムは狭いのに更衣室は不必要なまでに広々としているなど、なぜこのような設計にしたのか、不思議に思う点がいくつかありました。
当ホテルとは直接関係ありませんが、7月の宿泊時には、夜9時以降に大音量の演奏が近くで行われており、室内まで音が響いて深夜までうるさかったです。
13 総括 自分が宿泊した時点ではウランバートルのホテルの中で最高級に位置付けられ、他のホテルに宿泊するよりは快適に過ごせると思います。ただ、他国と比較するとサービスの質等から見て割高感は否めず、自信を持って推奨できる状況にはないと感じました。
（↓：Sky Corner Deluxe King／1314号室）
バスタブ レインシャワーとハンドシャワー
ウォークインクローゼット内1 ウォークインクローゼット内2
（↓：Sky Superior King／1010号室）
（↓：客室共通）
湯沸し、無料飲料水等 ミニバー
天井埋め込み型のエアコン 眺望1：チョイジンラマ寺院博物館
眺望2 眺望3
眺望4 眺望5
眺望6 眺望7
トップページに戻る　　　　　　　ホテルのトップページに戻る