ホテル宿泊記 台北44
  林口亞昕福朋喜來登酒店 / フォー ポイント バイ シェラトン 林口
 Four Points by Sheraton Linkou
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(英語)トリップアドバイザー(口コミ)agoda(クチコミ)expedia(口コミ)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2019年8月/トラディショナルルーム(2ダブル)/914号室
3 1泊料金/予約方法 NT$2,999(+税サ15.5%、朝食なし)/Marriott Bonvoyのアプリで即時予約(実費は11,928円)
Lazy Weekend:14:00のレイトチェックアウト、11:30-16:30に利用できる牛肉麺の無料クーポン(1日2枚)付
4 ホテル概要 2018年7月末ソフトオープン、同年末正式開業、客室数165。
「フォーポイントバイシェラトン」は1937年に創業した米国の高級ホテル「シェラトン」の姉妹ブランドです。1995年にスタートし、現在は約40か国に200以上のホテルがあります。
現在、両ブランドは世界最大のホテルチェーン「マリオット」の一員となっています。マリオットグループには30のホテルブランドがあり、これらは、「ラグジュアリー(最高級)」「プレミアム(高級)」「セレクト(中級)」「長期滞在」の4つのカテゴリーに分類されています。「フォーポイントバイシェラトン」は「セレクト」となっています。当ホテルは台湾初「フォーポイントバイシェラトン」です。
5 立地 当ホテルの住所は新北市林口区になります。同区は新北市の西端に位置し、国際空港がある桃園市と隣接しています。最寄り駅は桃園MRTの林口駅です。同駅に停車するのは普通列車のみで、台北駅までの所要時間は36分、空港第2ターミナル駅までの所要時間は18分です。
当ホテルは、林口駅と直結するGlobal Mallという小さなモールの向かいに位置しています。ホテルから駅までは、大通り(文化三路)を横切るだけで着きます。Global Mallの中にはレストランや小さなフードコート、ファミリーマートに加え、朝早くから営業しているモスバーガーとLouisa Coffeeがあるので、ホテル内で朝食をとらなくても問題ないと思います。また、当ホテルのエントランスを出てすぐ左にもファミリーマートがあります。なお、当ホテルから三井アウトレットパーク台湾林口までは、徒歩で6~7分の距離です。
ホテルの周辺は、桃園MRTの開発に伴い建てられた新築の高層マンションと空き地が広がるエリアで、文化三路沿いには不動産屋が軒を連ねています。
桃園国際空港との往復は桃園MRTを使うのが便利です。MRTの運行時間外は車を使うことになりますが、タクシーで空港→ホテルは深夜の時間帯で所要時間が約15分、料金はNT$600でした。
6 概要 当ホテルのウェブサイトを見ると、客室は、価格の安いほうから順に、①トラディショナルルーム(28㎡)、②デラックスルーム(40㎡)、③スタジオ・スイート(53㎡)、④クラブスイート(83㎡)となっており、各々に1キングベッドと2ダブルベッドのタイプがあります。
自分が利用した①は約28㎡で、過ごしやすい広さでした。室内の構造はトラディショナルルームの名のとおりオーソドックスなタイプで、ベッド2台の他に、デスク、1人用ソファ、小テーブルが置かれていました。まだ開業から約1年しか経過しておらず、建物自体も新しいことに加え、清掃もきちんと行われており、室内は奇麗かつ清潔でした。家具やカーペット等は明るい色合いで、それほど高級感はないものの、安っぽさもありませんでした。
備品(あり) 無料飲料水(中4、補充あり)、セーフティボックス(上に開けるタイプ)、冷蔵庫(空)、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ、目覚まし時計(ラジオ機能付)
備品(なし) バスローブ、傘(エントランスに貸出用の傘が置いてありました)、体重計(ジムと更衣室にありました)、DVDプレーヤー、アイロン
ベッド 当ホテルのウェブサイトを見ると、ベッドは1キングまたは2ダブルとなっており、自分が利用した2ダブルの場合、セミダブル程度の大きさのベッドが2台ありました。
ウェブサイトに記載はありませんでしたが、上質の寝具が導入されていると思われ、とても快適に休むことができました。横になった時の第一印象は少し硬い感じだったのですが、ベッドパッドのくぼみ(?)がとても心地よく、柔らかくはないのに吸い込まれるような感じがして、とても気に入りました。
浴室 自分が利用したトラディショナルルームにバスタブはなく、シャワーブースのみとなります。デラックスルーム以上の部屋にバスタブがあります。
シャワーブースはとても広々としていて、小物を置くスペースも十分にあり、とても使いやすい構造でした。シャワーはハンドシャワーでしたが、シャワーヘッドはお湯の出し方を変えられないタイプでした。水圧は良好・快適な水準で、お湯の温度も安定していました。また、浴室には据付型のシャンプー、コンディショナーとボディソープがありました。
一方、トイレはパナソニック製で、日本と同じタイプの洗浄便座機能が付いていました。また、洗面台を囲むスペースが大きく、使いやすい点もよかったです。
デスクワークの環境 ライティングデスクは大きいというほどではないものの、十分なスペースがありました。電源がデスクの正面にあったほか、中央に小さな引き出し、右端に棚が付いており、使いやすい構造でした。椅子は高さを変えられないタイプでしたが、座り心地は良好、快適でした。
ネット接続 室内にLANケーブルはなく、有線接続に係る記載・説明等もありませんでした(詳細不明)。WiFiは無料で利用できました。ホテルのネットワークへの接続にパスワードは不要(セキュリティで保護されていない)で、ネットワークに接続すると、ログイン画面が現れ、部屋番号(4桁)と苗字(英字)を入力したら繋がるタイプでした。通信速度は快適な水準でした。
電源、AV機器等 空きコンセントはデスクの正面1、ベッドの脇2、その他寝室内2、浴室1、計6か所にありました。また、USBポートがデスク正面2、ベッドの照明下1、計3か所にありました。AV機器としては、LG製の大型テレビ(55インチ)があるだけでした。機能面では、ベッド脇のスイッチで、スタンド類を除く全照明の消灯ができました。また、エントランスの照明は、入口のドアの開閉時に点灯し、しばらくすると自動的に消灯するようになっていました。
エアコン 冷房は温度、風力とも調整可能で、正常に機能していました。よく冷えました。音は静かでした。
ドライヤー Philipsの中国製ドライヤーで、風力は2段階、温度は3段階の切替がある高性能タイプでした。また、浴室の壁等には固定されておらずコードも十分な長さがあり、とても快適に利用することができました。
収納スペース 洋服等の収納には、クローゼットがありました。また、スーツケースを広げたまま使用できるバゲッジラックがあり、一人で宿泊する分には特に支障はありませんでした。
窓・眺望 室内には天井から床までの大きな窓がありました。ただし、自分が宿泊した914号室は、窓と窓の間に柱があったので、眺望が分断される感じになりました(他の客室は不明)。914号室は文化三路に面しており、正面と左側にはGlobal Mallの上に建てられたマンションとそのプール、眼下にはGlobal Mallとその右に林口駅が見えました。右側には高速道路と桃園MRTの線路が見えました。
7 日本語/日本人 テレビはNHK World(英語)及び日本の番組を放映している「緯來日本台」が視聴できましたが、NHKの日本語放送は視聴できませんでした。また、室内の案内等の一部には日本語の案内がありました。受付のスタッフとのやり取りは英語でした(日本語を話すスタッフの存在は不明)。客層は多様で、台湾の家族連れやグループ等に加え、1人で食事をしているビジネスパーソンもちらほらと見かけました。日本人は見かけませんでした。
8 警備/鍵 鍵は電子カードキーでした(返却不要)。エレベーターはカードをセンサーに当ててから行先階を押すタイプでしたが、客室階では自分が宿泊していない階にも行くことができました。ホテルのエントランスにスタッフはおらず(スタッフはレセプションのみ)、館内に入る人や荷物に対する警備は特に行われていないようでした。
9 朝食 レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェを利用しました。今回は朝食なしの宿泊プランだったので、NT$620(+サービス料10%)を支払いました。台湾のこのクラスのホテルとしては高めの価格設定だったので、先にレストランの中を見せてもらい、わりとよさそうだったので利用してみました。
実際、料金を踏まえると妥当な水準だと思いました。内容としては、卵料理を作ってくれるコーナーがあったほか、惣菜、冷菜、ハム、チーズ、サラダ、フルーツ、パン、シリアル、粥、ヨーグルト、デザート等がありました。サラダ類やパン類は充実している一方、惣菜は限定的で、点心はありませんでした。オレンジジュースは(果汁100%かどうかはわかりませんが)台湾の低価格のホテルでよくあるタイプのものとは味が違いました。また、日本食がわりと充実しており、巻き寿司、冷やしうどん、温泉卵、黒豆、煮物等がありました。
なお、台湾のホテルのレストランは週末になると家族連れで混雑し落ち着かないケースが多いのですが、当ホテルの朝食レストランはそれほど混雑しておらず、料理が(荒らされず)きれいに盛り付けられている点やゆっくり食事ができる点もよかったです。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 前述のクーポンを利用して、牛肉麺を2回、食べました。こちらの牛肉麺は、あまりスープが赤々としておらず、ほのかな辛さは感じられるものの癖のない味で、個人的には初めて牛肉麺を美味しいと感じました。スープの中には麺の他に牛肉の角煮、半熟卵が入っていました。1回目に食べたときは角煮が柔らかくかつ香ばしく仕上がっており、とても美味しかったのですが、2回目はそうでもなく、少し残念でした。
10 プール 屋外プールがあります。利用時間は10:00~18:00と短めですが、水温が低かったので、早朝や夜間に泳ぐのは厳しいかもしれません。プールは細長い長方形で、水の透明度も保たれており、しっかり泳ぐことが可能です。また、プール脇のスペースが限られているので、子供が走り回って遊ぶような感じではありませんでした。
一方、プール脇にチェア等はありませんが、プールから屋内に入った所に5台のデッキチェアが置かれており、ここでのんびりとくつろぐことができます。ただし、自分が行ったときには利用者が数人いたので、空きのチェアがあるかどうか、注意が必要かもしれません。
ジム ジムは24時間利用可能(ルームキーで入室するタイプ。当ホテルのウェブサイトには7:00~22:00と記載されていましたが、深夜でも利用できました)。スペースはかなり狭いですが、大きな窓があるので閉塞感はありませんでした。設備としては、有酸素運動のマシンが5台(個別テレビなし、大型テレビ1台)、ストレッチ用のマシン1台、2~20kgのダンベルと角度調節が可能なベンチが1台、バランスボール、ヨガマットがありました。設備はかなり限定的ですが、全身の基本的な筋トレができるレベルだと思います。
更衣室 あります。
その他 更衣室の中に、スチームサウナ、ドライサウナ、ジャグジーがありました(利用時間は7:00~22:00)。ジャグジーで泡の出てくるのは一部だけで、風呂のような感じでした。バスタブのない部屋の場合、このジャグジーを風呂の代わりに利用できると思います。
11 サービス ホテルには深夜1時頃に到着しましたが、チェックインは問題なく終わりました。その際、WiFiの説明がありました。また、3Fのラウンジのような場所で利用できるウェルカムドリンク(缶、瓶、ペットボトル入りの数種類のソフトドリンクから選択)のクーポンをもらいました。
チェックアウトは、「Lazy Weekend」プランの場合、14時までの延長が可能で、自分は13時まで延長してもらいました。その旨を申し出ると、ルームキーの設定をその場で変更してくれました。チェックアウト自体は問題なく終わりました。
12 その他 頼みごとをした場合、柔軟に対応してくれました。室内の清掃を早めに終わらせたかったので、9階で部屋の清掃をしていたハウスキーピングのスタッフに、次は自分の部屋の清掃に来てもらえないか頼んだところ、別のスタッフを呼んで対応してくれました。また、上記の牛肉麺のサービスは、クーポンに記載された時間に少し遅れて行ったときも、受け付けてくれました。
13 総括 基本的な設備やサービスがとてもしっかりとしていて、快適に利用できました。ただし、決して料金は安くないので、トランジット(寝る)だけのために宿泊するにはもったいないと思います。台北市内からは離れているため、台北市内に何度も出向く場合には不向きですが、近隣地区への出張や観光が含まれる場合、利用価値の高いホテルだと思いました。
トイレはパナソニック製。日本と同じタイプの洗浄便座機能付
シャワーブース1 シャワーブース2:広々としたスペース
クローゼット1 クローゼット2:セーフティボックス(上に開けるタイプ)、スリッパ等
湯沸し、無料飲料水、カップ等 コーヒー、カップ等
冷蔵庫(空) 目覚まし時計等
ライティングデスクの正面:電源、USBポート等 デスクの引き出し
眺望1:中央の柱で眺望が分断されました 眺望2:桃園MRTと高速道路
眺望3:向かいのGlobal Mallの上層部にあるマンションとプール 眺望4:林口駅(右)とGlobal Mall(左)が直結
外観1 外観2:中央の建物が当ホテル
外観3 外観4:エントランス
プール1  プール2
プール3 プール4:屋内に入った所にあるデッキチェア
↓のスペースで利用できるドリンクのクーポン ←のクーポンでもらったポカリスェット
ジムとプールの入口にあるラウンジのようなスペース1 ジムとプールの入口にあるラウンジのようなスペース2
Lazy Weekendの宿泊プランに付くクーポンを利用してたべた牛肉麺 レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェ1
レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェ2 レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェ3
レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェ4 レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェ5:日本食コーナー
(左上、右上、左横、左下)
レストラン「The Eatery 宜客樂」の朝食ビュフェ6-9

(右下)
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