ホテル宿泊記　桃園06
  桃園智選假日飯店 ／ ホリデイ・インエクスプレス桃園
　Holiday Inn Express Taoyuan
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（口コミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2018年12月／スタンダードルーム・ダブルサイズベッド1台／915号室
3 1泊料金／予約方法 NT$2019（＋サービス料10%、朝食付）＝実費8,333円／IHGのアプリで即時予約。
4 ホテル概要 2008年開業、客室数138。
ホリデイ・イン エクスプレスは、英国インターコンチネンタルホテルズ（IHG）グループのホテルです。「スマートでシンプルな滞在」「ゆっくりリフレッシュでき、少し仕事をすることも可能」というコンセプトの下、低価格ながらも無料の朝食やWiFi、上質の寝具、ベッド周辺の電源等を備え、1990年のスタートから急成長を遂げているブランドです。台湾のホリデイ・イン エクスプレスは、桃園（当ホテル）と台中にあります。
5 立地 当ホテルは、桃園市桃園区にあります。ただし、在来線の桃園駅がある区の中心部からは少し離れた場所に位置し、桃園MRTの駅も近くにはありません。このため、移動には車の利用が不可欠となりますが、車の場合には、在来線の桃園駅まで15分（日中の移動でタクシー料金はNT$140でした）、高速道路の南崁インターにもわりと近いので桃園国際空港まで15分、高速鉄道の桃園駅まで20分程度です。また、台北行きの高速バス（國光客運1816：15~25分間隔で運行）のバス停「雙峰路口」がホテルのすぐそば（春日路）にあり、近距離の移動には不便ですが少し離れた場所への移動はわりと便利です。
ホテルの周辺は地元の人向けの商店や町工場、住宅が混在するエリアで、旅行者が気楽に利用できるようなカフェ、ファーストフード、レストラン等は徒歩で10分以上を要する場所にしかありません。このため、当ホテルに滞在する場合、食事は外出先で済ませることになると思います。コンビニは徒歩3分程度の距離にセブンイレブンがありました。
なお、在来線の桃園駅方面には、上記の「雙峰路口」バス停から汎航通運2003のバス（林口長庚醫院－桃園車站）も利用可能です。
桃園国際空港から当ホテルまでは、深夜にタクシーで移動しましたが、運転手がかなりスピードを出していたので所要時間は13分、料金はNT$485でした。また、時間に余裕がある場合、空港との往復には、桃園客運5059のバスも利用可能です。最寄りのバス停は、經國路の「經國麗品」で、ホテルからは徒歩3~4分程度です（ホテル近くの川を渡って經國路を右に進む）。
6 概要 ホテルの客室は、スタンダードルームのみの構成です。ベッドの台数が1台または2台となり、各々で3人目の滞在が可能なソファベッドのある部屋とない部屋があるようです。客室の広さはいずれも8坪（26.4㎡）と記載されています。ただ、当ホテルのフロアマップを見ると、部屋により構造が異なるので、レイアウト等には当たりはずれがあるかもしれません。
自分が利用した915号室は、26.4㎡よりも広いのではないかと思うほど、スペースには余裕がありました。クイーンサイズのベッド、ライティングデスク、ソファベッド、丸テーブル等が余裕をもって配置されていました。部屋のど真ん中でバゲッジラックを使ってスーツケースを広げたままにしておくことができました。開業から10年が経過し、新しさは感じられないものの、経年劣化の形跡はそれほど感じられず、清潔感は保たれ、清掃も問題なく行われていました。室内には明るい木目調の家具が置かれ、ホリデイ・イン エクスプレスにしてはそれほど安っぽい感じもなく、落ち着いた雰囲気でした。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中2、補充あり）、歯ブラシ、スリッパ（薄い）、冷蔵庫（空）、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、iPod向けクロックラジオ（OZAKI製：型番IP831）
備品（なし） バスローブ、DVDプレーヤー、フルーツ、アイロン（洗濯機コーナーにあります）、傘、体重計
ベッド 1ベッドルームのベッドはクイーンサイズ。枕やマット、掛布団は標準的な仕様で、高級感はないものの快適に休むことができました。ただし、ホリデイ・インの共通仕様となっているFirmとSoftの2種の枕の提供はありませんでした。
浴室 浴室にはバスタブがありました（全室にバスタブがあるかどうかは不明）。バスタブはわりとしっかりとした造りで安っぽさはなく、綺麗でした。また、十分な長さ、深さ、幅があり、窓ガラスから外の様子も見えるので、ゆっくりくつろげると思います。バスタブには、据付型のシャンプー兼ボディソープ（LUX）がありました。シャワーはハンドシャワーで、水圧は（支障があるほどではないものの）弱めでした。シャワーヘッドは大きく、お湯の出し方を変えられるタイプでしたが、もともとの水圧が低めなので、あまり快適に使い分けることはできませんでした。お湯の温度は安定していました。また、シャワーカーテンが瞬間的に黴臭く感じられることがありました。
なお、トイレには洗浄便座機能はありませんでした。
デスクワークの環境 デスクワーク面の環境整備は行き届いていました。ライティングデスクは十分な大きさがあり、コンセントも近くに多数ありました。また、デスクの両隣に大きな棚とソファがあり、小物等も置きやすい構造でした。椅子も高さの調節ができるタイプでした。
ネット接続 LANケーブルは室内にはありませんでした。ADSLの差込口がありました。有線でのサービスについては詳細不明。WiFiは無料で利用できます。ホテルのネットワークへの接続にパスワードは不要（セキュリティで保護されていない）で、ネットワークに接続するとすぐにつながりました。通信速度は快適な水準でしたが、機器を使用していないと接続が切れて再度ログインしなければならない点は面倒でした。
電源、AV機器等 コンセントはデスクの前に2、デスクの下に2、ベッドの脇に1、寝室の壁に1、浴室に2、計8の空きがありました。AV機器については、LG製の大型液晶テレビと、OZAKIという台湾ブランドのiPod向けクロックラジオがありました。寝室の照明の電源はベッドの脇にある程度集約されていました。
エアコン 温度・風力の調整ができるタイプでしたが、寒い時期だったので冷房の能力については確認できませんでした。音は静かで、強風にしない限り気にならないレベルでした。
ドライヤー JVDというブランド（中国製）のドライヤーで、風力、温度の切替はありませんでした。また、浴室の壁に固定され、コードも短く、最初から使い難かったのですが、使っていると1分くらいして作動しなくなり、しばらく放置しておくとまた動き始めるがすぐ止まる、といった状況で使い物になりませんでした。故障しているのかと思ってスタッフに確認したところ、温度が高くなると自動的に停止するようになっているので故障ではないが、使い難ければ別のドライヤーの貸し出しも可能とのことだったので、そちらを使用することにしました。そのドライヤーは、SHOSSというブランドで、温風のみでしたが十分な風力があり、コードの長さも問題なく、快適に使用できました。
収納スペース 洋服等の収納は、大きなクローゼットに加え、大きめのスーツケースを広げたまま利用できるバゲッジラックもありました。その他にもベッド脇に棚等があり、このクラスのホテルとしては十分過ぎるほどのスペースが確保されていました。
窓・眺望 窓はわりと大きく取られています。浴室のバスタブ側もガラス張りになっていて、外の様子がよく見えました。低層階からの眺望は周囲の建物が見えるだけになると思われますが、高層階は周囲に眺望を遮る高い建物がないので、街並みがよく見えます。春日路に面した自分の部屋（915号室）からは、手前に低層の古い住宅、奥に高層マンション、その奥に少し山並みが見えました。
7 日本語／日本人 NHKは日本語放送が視聴できました。室内の一部には日本語の案内がありました。自分が話をしたスタッフの中で、日本語を話す人はいませんでした。
客層は台湾人とみられる小人数のグループや個人が中心で、団体客はおらず、その他のアジア系や欧米系の人を見かけることはほとんどありませんでした。日本人は出張と思われる1グループのみ、見かけました。
8 警備／鍵 鍵は電子カードキー式（要返却）です。エレベーターにセキュリティ機能はありませんでした。ホテルに入館するとすぐにレセプションがあるので、ホテルに出入りする人は必ずその前を通ることになりますが、特に警備等は行っていないようでした。
9 朝食 今回の滞在期間中、2階の朝食会場と1階のレストラン「智空間Great Room」で1日ずつ朝食を取りました。（室内の案内には、2階の朝食会場の設備メンテナンスの期間は1階で朝食を提供すると記載されていましたが、ウェブサイトには智空間が朝食会場との記載があり、詳細は不明）
朝食は簡単なビュフェ形式で、品揃えは限定的ですが一通りのものが揃っていました。少しですがメニューの入れ替えもありました。惣菜、卵料理（スクランブルエッグ、ゆで卵等）、ポテト、ハム・ソーセージ類、生野菜、フルーツ、ヨーグルト、粥（＋具材）、パン類、蒸しパン、ジュース（果汁100%ではない）、コーヒー等がありました。なぜかプリンと乳酸菌飲料もありました。特に美味しいものが食べられるというわけではないですが、ホテルの周辺にカフェ等はないので、無料でこのレベルの朝食が付いているのはありがたいと思いました。
ルームサービス ありません。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 ありません。
11 サービス チェックイン（深夜0時30分頃）は問題なく終わりました。台湾のこのクラスで宿泊料金を前払いしている場合にはデポジット不要のホテルが多いですが、当ホテルではデポジットが必要でした。また、IHGメンバーへのサービスとして、チェックイン時にウェルカムドリンク（パックのジュースやソフトドリンク等から選択可）をいただきました。
チェックアウト（午前11時30分）もすぐに終わりました。
ターンダウンサービスはありません。
地下にセルフサービスの洗濯機・乾燥機コーナーがあり、アイロンの設備も置いてありました。料金は、洗濯機、乾燥機が各NT$50、洗剤はNT$10との記載がありました。洗濯と乾燥の所要時間は各40分となっていました。
12 その他 台湾のホテルにしては、ハウスキーピングの仕事ぶりが少し雑な気がしました。最初に部屋に入った際に、セーフティボックスがロックされていたほか、ハンドタオルの置き忘れ等がありました。一方で、その後の対応は迅速で、特にストレスが溜まるようなことはありませんでした。
大通りに面しているので、高層階でも車の音が聞こえました。自分にはそれほど気にならないレベルでしたが、音に敏感な人は注意が必要だと思います。
13 総括 1泊8,300円程度の価格から見ると、概ね満足できる滞在でした。この近辺では数少ない欧米系の大手ホテルチェーンの運営なので、総合的に見て安心感がありました。一方、立地に加え、シャワーの水圧が弱めであること、部屋に備え付けのドライヤーは使い物にならない可能性があることには注意が必要ですが、それらに納得できれば、桃園空港近辺のホテルとして選択肢に入れてもよいと思いました。
左上は据付型のハンドソープ 歯ブラシ等。一部の備品は受付で必要なもののみ支給する仕組み
ハンドシャワーと据付型のシャンプー兼ボディソープ クローゼットの中にセーフティボックスとバゲッジラック
湯沸し、無料飲料水、カップ等 空の冷蔵庫
iPod向けクロックラジオ（OZAKI製：型番IP831） デスク前のコンセント等
眺望1：寝室の窓越し 眺望2：浴室の窓越し
眺望3 眺望4
眺望5 外観1：エントランス
外観2 外観3
地下にあるコインランドリー コインランドリーにあるアイロン
WiFiの速度計測結果   チェックイン時にもらったドリンクと髭剃り、綿棒（部屋にはない）
朝食1 朝食2
朝食3 朝食4
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