ホテル宿泊記 桃園02
  沐楓商旅ホテル MU
 Hotel MU
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(日本語)、トリップアドバイザー(口コミ)agoda(くちコミ)expedia(ゲストレビュー)4travel.jp(クチコミ)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2016年1月/エコノミックルーム/607号室
3 1泊料金/予約方法 6,149円(+税サ15%、朝食付)/expediaで予約
(福利厚生倶楽部で税サを除く部分のみ7%割引→実費は6,641円
4 ホテル概要 2014年開業。客室数48。各客室階には6部屋しかない小さなビジネスホテルです。
当ホテルのMUは、M=Memory、U=Unforgettableの意味で、忘れがたい思い出になるという願いを込めた名称になっています。また、MUでは3つのS、Sense(センス)、Slow(スローライフ)、Smile(スマイル)を掲げ、慌しい生活の中で疲れた心を癒すことをブランドコンセプトとしています。
5 立地 当ホテルは桃園市中壢区(Jung-Li)にあり、ローカル線の中壢駅までは徒歩10分程度です。ホテルの周辺は古い町並みが残っており、地元向けの商店や食堂が集まっています。コンビニはOKマートがホテルから徒歩2分程度のところ(ホテルの出口から見て反対側の方向)にあり、駅周辺までいくとマクドナルド等のファーストフードもありますが、スタバ等の欧米系カフェはありません。このほか、ホテルから徒歩数分のところに老街溪という公園・遊歩道があり、川沿いに散策できるようになっていました。また、夜市も徒歩圏内にあるそうです。
当ホテルは桃園国際空港を早朝や深夜に利用する際に利用するケースも多いと思いますが、空港のすぐ傍というわけではなく、高速鉄道の桃園駅に近いので、空港深夜着→当ホテルで1泊→高速鉄道で移動(またはその逆で空港早朝着)といった旅程に向いていると感じました。桃園国際空港→当ホテルは、タクシーで約20分、料金は深夜だったせいかNT$640でした。ホテル→高速鉄道桃園駅は、タクシーで約13分、料金は日中でNT$235でした。2016年には中壢駅-高速鉄道桃園駅-桃園国際空港-台北駅を結ぶ鉄道(桃園機場捷運)が開通する予定で、当ホテルの利便性が高まるものと思われます。
6 客室 概要 客室には、経済客房(エコノミックルーム=15㎡)、標準客房(スタンダードルーム=17㎡)、商務客房(ビジネスルーム=18㎡)、精緻客房(エリートルーム=20㎡)、豪華客房(デラックスルーム=24㎡)があります。
自分が利用した経済客房は15㎡なのでかなり狭く、必要最低限のものがコンパクトにまとまっている感じです(他のカテゴリーの部屋も広いわけではありません)。ホテルはまだ新しいので、清潔感は保たれていました。高級感はないものの、壁には絵が描かれ、狭い部屋が殺風景にならないような配慮も感じられました。床はフローリングでした。
デスクワークの環境としては、ある程度のスペースが確保されているワーキングデスク(引き出し付き)、椅子、デスクの正面に空きコンセントとLANケーブルの差込口があり、使いやすいと思います。空きコンセントはデスク正面2、デスク横2、ベッド脇4、浴室2の計10もあり、多数の機器の充電が同時に問題なくできると思います。AV機器としては、Panasonic製の大型液晶壁掛けテレビがあり、一般のチャンネルに加え、45本の映画が無料で視聴できるようになっていました(日本語吹き替えはなし)。機能面では、照明がベッド上のスイッチで全部消灯できるようになっていました。洋服等の収納には、洋服を掛けることができるスペースと小さな棚、小さめのバゲッジラックがありました。小さなスーツケースであれば、通路に広げたままでもギリギリ利用できる状況でした。
ベッド 経済客房、標準客房、商務客房は1ベッドルームで、ベッドはクイーンサイズ(152×188cm)。精緻客房と豪華客房には1ベッド(200×188cm)と2ベッド(100×188cm×2台)のタイプがあります。
自分が利用した経済客房のベッドは前述のとおりクイーンサイズで、一人で寝る分には全く問題のない大きさでした。また、マットや枕はやや硬めで、掛布団にはしっかりとした厚みがありました。贅沢感はないものの、快適に眠れました。
備品(あり) 無料飲料水(中×2本)、セーフティボックス、冷蔵庫(空)、湯沸し、スリッパ(薄い)、歯ブラシ、ティッシュ
備品(なし) 目覚まし時計、フルーツ、体重計、DVDプレーヤー、iPod/iPhoneドッキングステーション、アイロン、傘(客室にはホテル入口にあり)、バスローブ、ハンドタオル
エアコン 冷暖房、風力、温度の調整が可能なパネルがありましたが、機能しているのは冷房・温度調整のみで(風力調整と暖房は機能せず)した。また、温度は設定を変えてもあまり変化が感じられず、どこまできちんと調整できるのか、よくわかりませんでした(1月の宿泊だったので特に問題なし)。音は静かでした。
ドライヤー Panasonicの1400w(タイ製)で、温度、風力とも2段階の切替がありました。軽やかな音なのに十分な風力があり、さすがは日本ブランドだと感じました。壁等には固定されておらず、快適に使えました。
浴室 浴室にバスタブはありません。シャワーブースはある程度の広さがあり、窮屈な感じはありませんでした。シャワーはレインシャワーとハンドシャワーで、お湯の出は極めて良好、快適な水準でした。また、お湯の温度も安定していました。シャワーブースの中にボディソープとシャンプー、リンスが据え付けられており、試しにシャンプーとリンスを使ってみたら意外に良質で、髪がフワッとした感じになりました。後で1Fに行ったら、そのシャンプー・リンスが販売されていました。また、ブース内には小物等を置くスペースがありませんが、すぐ横に洗面台があるので、それほど不自由な感じはしませんでした。
なお、トイレに温水洗浄便座機能はありませんでした。
ネット接続 室内にLANケーブルはありませんが、有線、無線とも無料で利用可能です。
パスワード等の入力は不要です。WiFiの場合、HOTEL MUのネットワークを選択するとすぐに繋がりました。通信速度は快適な水準でした。
窓・眺望 このクラスのホテルにしては大きな窓がありました。ただ、自分の部屋からは、(窓の傍に行くと)左側にあるアパートのベランダが丸見えで、やや落ち着かない眺望でした(デスクやベッドからベランダが直接見えるわけではありません)。また、正面にも古い建物が見えるだけでした。なお、窓の内側には(カーテンではなく)二重のブラインド(手動)が設置されていました。
7 日本語/日本人 テレビはNHKの日本語放送が視聴できます。また、「緯來日本台」というチャンネルで日本の番組が放映されていました。受付のスタッフは英語(+片言の日本語)で話してくれました。室内に日本語の案内が概ね揃っていました。客層は台湾の若い人たちが中心で、日本人及びマナーの悪い中国本土の観光客は見かけませんでした。
8 警備/鍵 鍵は電子カードキーでした(要返却)。エレベーターはカードキーをセンサーに当てないと客室階には行けないシステムになっていました。また、客室に行くには必ずフロントの前を通る必要があるほか、スタッフのサポートが徹底しているので、セキュリティはかなりしっかりしていると思います。
9 食事 朝食 MU Caféの朝食ビュフェを利用しました。ホテルの宿泊料と規模を踏まえると、かなり充実した内容になっていました。このクラスの他のホテルと違ってMU Cafeは昼食、夕食も提供しており、それが朝食にも反映されていると感じました。ビュフェのメニューとしては、惣菜、野菜、果物、台湾風朝食、トースト、シリアル、コーヒー、ジュース等があり、珍しいところではカップに入ったスープ、クッキー(当ホテルで販売されているもの)、デザートがありました。オレンジジュースが果汁100%ではないなど、クオリティがそれほど高いわけではありませんが、スタッフの管理は行き届いており、ホテルの規模と料金を踏まえると十分過ぎるほどの水準でした。
ルームサービス なし。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 なし。
11 サービス チェックイン(深夜1時)、チェックアウト(正午頃)は、問題なく終わりました。チェックインの際にはタクシーで到着すると同時に車までスタッフが出迎えてくれ、自分の名前を確認してくれました。また、MU CafeのNT$100割引券ももらいました。
チェックアウト後に高速鉄道の桃園駅に行く際、タクシーについて尋ねたら電話で呼んでくれ、約5分後に車が来ました。雨が降っていたのですが、スタッフが自分のために傘をもち、車に乗るまで見送ってくれました。
セルフ式のランドリーがあります。アイロン及びアイロン台、洗剤や柔軟剤も揃っていました。
無料の貸自転車サービスがあります。チェックアウトした後も、荷物を預けて利用させてもらいました。
ユニークなサービスとして、当ホテルの絵葉書に旅の思い出や将来の希望等を書き、それを未来の自分や家族等に届けてくれるというものがあります。2年以内の指定した日に、ホテルが無料で絵葉書を郵送してくれます。
12 その他 expediaで予約した際、チェックインが深夜0時になるとの情報を入力したところ、予約完了から数分もたたないうちに当ホテルから直接メールが届き、部屋は深夜になっても確保しておく旨の記載がありました。管理がとても行き届いている印象を受けました。
防音はあまりできていません。特に、隣室の水回りの音がかなり響くほか、TVの音声も聞こえてきました。ただ、それはお互いさまで、大騒ぎするマナーの悪い宿泊者は見かけなかったので、個人的には許容範囲内でした。
13 総括 2016年1月時点でトリップアドバイザーの桃園のホテル120軒中1位にランクされるなど、口コミの評価の高さがこの地区では突出していますが、実際に細かいところまでとても気配りが行き届いていることが随所に感じられ、とても快適な滞在でした。このエリア、この価格帯ではかなりおすすめのホテルだと思います。
シャワーブース内1:レインシャワーとハンドシャワー シャワーブース内2:意外と良質だった据付型のシャンプー類
洋服を掛けるスペース(クローゼットはない) セーフティボックスとスリッパ
無料飲料水、湯沸し、カップ等 空の冷蔵庫
ワーキングデスクの正面にあるコンセント等 ベッド脇:コンセントと照明スイッチ
眺望1 眺望2
6階の客室(他の客室もあまり広くはない)
絵葉書/未来に郵送してくれるサービスの案内(英語)
1Fで販売されていたシャンプー類 1Fで販売されていたクッキー類
無料のセルフ式ランドリーとアイロン及びアイロン台 無料の洗剤と柔軟剤
1F奥にある小さなラウンジ1 1F奥にある小さなラウンジ2
1F奥にある小さなラウンジ3:パソコンと雑誌のコーナー エントランス脇にある貸傘と貸自転車
外観1:エントランス 外観2:中央の細長い建物が当ホテル
MU Caféの朝食ビュフェ1 MU Caféの朝食ビュフェ2
(左上)
MU Caféの朝食ビュフェ3
(右上)
MU Caféの屋外にあるテーブル




(左横)
WiFiの速度計測結果




(下8枚)
当ホテル近くの散策スポット「老街溪」
(公園・遊歩道・河川教育センター)
トップページに戻る        桃園・新竹のホテルリストに戻る