ホテル宿泊記　シンガポール15
Village Hotel Katong 　ビレッジ ホテル カトン
1	詳細情報のあるウェブサイト		当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）、expedia（ゲストレビュー）
2	宿泊時期／部屋タイプ／番号		2014年3月／ Deluxe Room／915号室
3	1泊料金／予約方法		14,138円（＋税サ17.7%、朝食なし）／Expediaで即時予約 （福利厚生倶楽部で税金を除く部分のみ8%引き→実費は13,007円+税サ2,502円=15,509円）
4	ホテル概要		Paramount Hotelとして1982年に開業。2011年に後述のFar Eastグループが併設のショッピングモールも併せて買収し、その後、一度ホテルを閉館して大規模な改装を行い、2013年10月に現在のホテル名で開業しました（正式開業は11月6日）。客室数229。 当ホテルは入口から奥に細長い構造で、イーストコーストロード（East Coast Road）とマリンパレードロード（Marine Parade Road）側の双方に出入り可能です。車寄せがあるメインエントランスはマリンパレードロード側にあり、イーストコーストロード側に出るには、同一の建物（1～3階）にあるKatong Vという小規模なショッピングモールを通ることになります。当ホテルのロビーは2階で、Katong Vとは2階（ロビー経由）と3階（エレベーター）で繋がっています。 当ホテルはシンガポールと香港、中国を中心に不動産、ホテル業を幅広く展開するSINO Group（信和集団）に属しています。同グループは華人実業家、黄廷芳（Ng Teng Fong）氏（1929-2010）が創設し、現在は長男の黃志祥（Robert Ng Chee Siong）氏が後を継いでいます。当ホテルは、シンガポールで中級ホテルを運営するFar East Hospitalityに属しており、同グループには“Village”ブランドの4ホテルの他、Oasia、Quincy、AMOY、Rendezvous、Orchard Parade、Elizabethの計10ホテルがあります（2014年4月現在）。このほか、フラトンホテルや香港の中級ホテルを運営するSINO Hotelグループも同系列です。
5	立地		空港と中心部の中間あたり、イーストコーストのカトン地区の中心部にあります。カトンには伝統的なショップハウスが残り、多様なレストラントランやショップが集まるとともに、高級住宅街としての側面もあり、散策するには面白いエリアです。 一方で、交通の便はよくありません。当ホテルのMRTの最寄り駅はPaya Lebarですが、タクシーで10分程度かかるとのことで、中心部との往復はバスを使うと安く済ませることができます。ホテルをイーストコーストロード側に出るとすぐ右側に92119番のバス停があり、10、12、14、32番のバスに乗ると少し時間はかかりますが中心部に出られます。なお、公共の交通機関がない深夜にタクシーでチャイナタウンから当ホテルまで戻ると約14Sドルでしたので、頻繁に中心部とホテルを往復するのでなければ、タクシーを使ってもそれほど高くつくわけではありません。 当ホテルの周辺には、3つの地元向けショッピングモールがあります（①Katong V＝小、②112 Katong＝中、③Parkway Parade＝大）。このうち、前述の①にはスーパー、ドラッグストア、地元系のカフェ等があります。②と③には欧米系のカフェやフードコート等があります。また、セブンイレブンは、イーストコーストロード側に出て右側2軒目のビル（Eastgate）の1階にあります。 無料のシャトルバスで空港→当ホテルは約20分でした。タクシーで空港→ホテルは、朝6時30分頃の時間帯で13分弱、料金は21.3Sドルでした。
6		概要	客室にはSuperior Room（7～8階、29㎡）、Deluxe Katong（9～12階、29㎡）、Family Room（9～12階、31-44㎡）、 Premier Peranakan（5階、35㎡）、Club Room（6階、35㎡）、Junior Suite （6階、47㎡）、Suite（5階、55㎡）の6種類があります。当ホテルの部屋はおそらくすべて、ベランダ付だと思われます。 自分が利用したDeluxeは下から2番目のクラスですが、狭さは感じられず、過ごしやすい広さでした。高級感はあまりありませんが、改装されて間もないのでとてもきれいで、清掃もきちんと行われていました。ただし、ベランダや窓には昔の古い面影が残っています。また、床はフローリングで、ベッドの周辺にカーペット敷かれていました。Deluxe Roomのカーペットや家具は赤系の色でまとめられ（部屋の種類により色合いが異なる）、家具のデザイン等には少しレトロな雰囲気が漂っていました。 デスクワークの環境は大変よく整備されています。ライティングデスクも兼ねた横長のスペースがあり、使いやすいです。また、引き出しが3つ、デスク周辺の空き電源も3箇所ありました。さらに、椅子は高さの調節ができるタイプでした。 AV関係では、Samsung製の46インチ液晶テレビとMambo alarm clock dockがありました。機能面では、ベッド脇のスイッチで照明を一気に点灯・消灯できるようになっていました。 収納面では、クローゼットとスーツケース用の台、さらに折りたたみ式のバゲッジラックもあり、台の上で大型スーツケースを広げたまま利用できます。また、クローゼットの中に引き出し等もあり、十分なスペースは確保されています。
		ベッド	1ベッドルームのベッドはキングサイズ。枕、掛け布団は標準的なものでしたが、マットはフカフカした心地よい感じがあり、とても快適に眠れました。
		備品（あり）	無料ミネラルウォーター（中×2本、補充あり）、歯ブラシ、スリッパ、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、バスローブ、アイロン、Mambo alarm clock dock（目覚まし、充電機能付き）、体重計、傘
		備品（なし）	ハンドタオル（バスタオルとフェイスタオルはある）、フルーツ、DVDプレーヤー
		エアコン	温度・風力の調整が可能なタイプですが、温度を上げても物凄くよく冷えたので、温度調節はあまり機能していないかもしれません。音はやや大きめでした。レストランやジム等も含め、館内全体に冷房が効きすぎているので、羽織るものは必須です。
		ドライヤー	ブランドは不明ですが、冷風・弱、温風・弱、温風・強の切り替え付きで、温風・強にすると十分な風力がありました。浴室の壁等には固定されていませんでしたが、コードがかなり短めで、立ったままで利用するとかなり使い難く、座ってもまだコードの長さが少し足りないと感じました。
		浴室	浴室にバスタブはありませんが、その分、シャワーブースと洗面スペースは広々としていて使いやすかったです。シャワーブースにはレインシャワーとハンドシャワーがあり、双方とも湯量は申し分ない強さで、お湯の温度も概ね安定しており、とても快適でした。なお、シャワーブースはすりガラスでになっているので、寝室側から少しシルエットが見えてしまうかもしれません。
		ネット接続	室内にLANケーブルがあります。無線LAN接続も可能です。料金は無料。 インターネットに接続すると、部屋番号と自分の姓を入力するページが出てきます。これらの情報を入力して規約に同意しregisterをクリックするとつながります。通信速度は特に問題のない水準でした。
		窓・眺望	窓は大きく、外のベランダにも出られるようになっています。自分の部屋からの眺望は近隣の建物が目に入るだけでしたが、9階だったので、隣で売り出し中の高級マンションのプールが間近によく見えました。
7	日本語／日本人		NHKは日本語、英語とも視聴できませんが、Hello Japanというチャンネルがあり、日本の番組を放映していました。室内に日本語の案内はありません。宿泊客は欧米系と中華系、その他アジア系が多く、日本人はほとんど見かけませんでした。
8	警備／鍵		鍵は電子カード式です。エレベーターではカードをセンサーにあてないと、宿泊階のボタンが作動しないシステムになっています。ただし、ホテルの入口やフロント周辺の入館者チェックは行われていません。
9		朝食	レストランKatong Kitchenの朝食ビュフェを利用しました。宿泊プランに朝食は付いていませんでしたが、チェックインの際に勧められ（18Sドル＋税サ17.7%）、1回だけ試してみました。 料理やサービスの質に高級感はそれほど感じられませんが、ホテルの朝食として一通りのメニューが揃っており、コストパフォーマンスは悪くないと思いました。ハム・チーズ・サラダ類、各種惣菜（中華系がメイン、和食はなし）、パン・シリアル・マフィン、フルーツ、ヨーグルト、ジュース類があり、盛り付けも丁寧でした。また、卵料理と麺をオーダーできるコーナーも設けられていました。特筆すべき料理はありませんでしたが、シンガポールらしく、トーストのコーナーにカヤジャムがありました。 前回宿泊した同系列のVillage Hotel Albert Court と比較すると、料金は同じですが、朝食の内容は当ホテルのほうがはるかに充実していると感じました。
		ルームサービス	利用しませんでした。
		レストラン	利用しませんでした。
10		プール	丸い形の屋外プールがあります。あまり大きくはないので、泳ぎにくいと思いますが、水の透明度は保たれていました。高級ホテルのプールのような雰囲気はありませんが、日当たりはよく、パラソル付きのデッキチェアがあり、利用者も少ないので、プールサイドでゆっくりするには悪くないと思います。
		ジム	ジムは、個別のテレビ付きの有酸素運動のマシンが4台と筋トレ用のマシンが4台、角度の調節が可能なベンチ、2～20kgまでのダンベル、バランスボール、ヨガマットがありました。基本的なトレーニングが可能なレベルです。自分が行ったとき誰も利用者はいませんでした。エアコンはよく効いていて、ジムの窓からプール側が見えるようになっているので、簡単な運動なら快適にできると思います。
		更衣室	男女共用の更衣室（どのように運営するつもりか意味不明）がありますが、閉鎖されていました。
		その他	更衣室の隣に、スチームルームがあります。通常は稼動していませんが、利用方法（英語）が掲示されており、それを見ながら自分で時間等を設定して利用するシステムになっていました。
11	サービス		チェックイン（午後2時少し前）、チェックアウト（早朝6時過ぎ）とも、問題なく終わりました。チェックアウト時にタクシーを頼みましたが、10分程度待ちました。 チェックイン時に、クラブラウンジ特典の付く（Deluxe room→）Club roomへのアップグレード（+50Sドル＋税サ17.7%）を勧められました。 空港（ターミナル1と2）と当ホテルの間で、早朝から深夜まで無料のシャトルバスが運行されています。空港→ホテルは早朝5時25分から深夜1時25分まで、ホテル→空港は早朝5時から深夜1時まで、各々1時間に1本運行されています。空港→ホテルを利用する場合、到着ロビーにあるGround Transport Deskで申し出ると、当ホテルの名前が入ったシールをくれるので、それを胸に貼って所定の場所で待つように指示され（ターミナル2の場合はマクドナルドの奥のドア付近）、時間になると運転手が迎えに来ます。自分が利用したときは他に誰も利用者はいませんでした。ホテル→空港は5～10分前にロビーに集合とのことでした（予約は不要）。1時間に1本ですが、都合が合えば利用価値はあると思います。このほか、Big Splash等へ行くシャトルバスもあります。
12	その他		わずか十数分でしたが、上の階の宿泊者が物を動かす不快な音がかなり響きました。隣の部屋の物音は全く聞こえませんでした。
13	総括		中心部から離れているので、初めてシンガポールを訪問するような人には不便で勧められませんが、リピーターの人で、コストを抑えながらも快適な滞在がしたい、あるいはいつもと違った滞在をしてみたいと考えている人にはお勧めできるホテルだと思います。中心部にある同クラスのホテルと比較すると、コストパフォーマンスはかなり高いと感じました。
レインシャワーとハンドシャワー 広々としたシャワーブース クローゼットの中 アイロン、スーツケース置き場 無料飲料水、湯沸し等 ミニバー Mambo alarm clock dock等 ベランダ 眺望1 眺望2：隣の高級マンションのプールを見下ろす プール1 プール2 プール3 プール4     外観1：マリンパレードロード側 外観2：イーストコーストロード側 レストランKatong Kitchenの朝食1 レストランKatong Kitchenの朝食2 レストランKatong Kitchenの朝食3 レストランKatong Kitchenの朝食4
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