ホテル宿泊記　ホーチミンシティ12
  Hotel Nikko Saigon
　ホテル ニッコー サイゴン
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（口コミ）、楽天トラベル（お客様の声）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2020年1月／デラックス／1109号室
3 1泊料金／予約方法 12,348円（＋税サ15.5%、朝食なし）／agodaで即時予約
4 ホテル概要 開業2011年12月18日開業、客室数334。
ホテルニッコーは、日本航空が1970年に設立したJALホテルズのブランドでしたが、2010年9月にJALホテルズの79.6%の株式をホテルオークラが取得し、オークラ・グループの傘下に入りました。その後、2015年10月にはJALホテルズとホテルオークラのホテル運営部門が統合され、オークラ ニッコー ホテルマネジメント社が誕生しました（日本航空の同社への出資比率は11.1%）。同社は現在、オークラホテルズ＆リゾーツ、ニッコー・ホテルズ・インターナショナル、ホテルJALシティの3つのホテルチェーンを運営しています。
2020年1月時点で、同グループのべトナムにおけるホテルは当ホテルのみとなっています。
5 立地 ホーチミンシティの中心部である1区の西端に位置しており、あまり便利な立地ではありません。市街地までは車で十数分の距離で、ホテルと中心部の間を移動すると、一往復400-600円、同30分程度を見ておく必要があります。ちなみに、Grabを使うと当ホテルからサイゴンセンターまでの料金はVND39,000でした。タクシーでサイゴンセンターから当ホテルまでの料金はVND54,000でした。
ホテルの隣にはNOWZONEという小さなモールがあり、当ホテルと建物内で直結しています。モールは清潔で、中にカフェやフードコートがあり軽食等には利用できます。また、水やお茶等はホテル内のショップで購入可能です。ホテル内にはATMもありました。
一方、NOWZONE内も含め、ホテル周辺に外国人が気軽に利用できるようなレストラン等はなく、きちんとした食事をする場合はホテルのレストランを利用するか、中心部まで出る必要があると思います。ホテルは交通量が多い大通りに面していて、旅行者が散策するような環境ではありません。また、ホテル周辺に旅行者の興味を引くようなものもないと思います。
タンソンニャット国際空港→ホテルへの移動はタクシーで約28分、タクシー料金は150,000ドンでした。ホテル→空港はGrabを利用しました。待ち時間5分、乗車時間25分、料金は106,000ドンでした。
6 概要 客室には、①デラックス（40㎡、1ベッド60室・2ベッド106室）、②デラックス・プレミア（40㎡、1ベッド60室、10-20F）、③ニッコークラブ・デラックス（40㎡、1ベッド25室・2ベッド22室、20-23F）、④ニッコークラブ・デラックス・プレミア（40㎡、1ベッド12室、21-22F）、⑤ニッコークラブ・ジュニアスイート（60㎡、2ベッド）、⑥ニッコークラブ・エグゼクティブスイート（69㎡、1ベッド、10-22F）、⑦ニッコークラブ・ロイヤルスイート（200㎡、1ベッド、23F）があります。
当ホテルの客室はスイート以外でも40㎡以上となっており、とても広々としています。自分が利用した①は、ベッドの他に、ワーキングデスク、オットマンと丸い小テーブル、壁際に沿って荷物等を置く長いスペース等が設けられていましたが、まだスペースにはかなりの余裕がありました。
家具やカーテン等は淡い色合いでまとめられており、明るいながらも落ち着いた印象の客室でした。開業から約8年が経過していますが、室内に劣化は感じられず、整備や清掃が行き届いていると思いました。5☆のホテルなので、高級感も保たれていました。
備品（あり） 無料飲料水（小×2、補充あり）、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、バスローブ、目覚まし時計、体重計、傘、バスソルト
備品（なし） DVDプレーヤー、アイロン、フルーツ
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズです。上記①③⑤の2ベッドルームのうち、⑤はクイーンサイズと記載されています（①③は不明）。マットは高級ホテル仕様で、フカフカした感じが心地よかったです。枕は厚みのあるタイプと薄いタイプの2種類。掛け布団には厚みもあり、シーツ類の肌触りも非常に良かったです。
浴室 浴室と寝室はすりガラスで仕切られていて、浴室側からブラインドを下ろすことができるようになっていました。
浴室には大きなバスタブがあり、深さ、長さ共に十分で、ゆっくりできます。また、バスタブと奥の壁の間に台のようなスペースがあり、スマホや本、水等を置くことができる（バスタブの中から手を伸ばせば手に取ることが可能）ので、とても便利でした。なお、バスタブ側にシャワーはありませんでした。
シャワーブースも十分な広さがありました。小物を置くスペースもありました。シャワーはハンドシャワーで、水圧は極めて良好な水準でした。お湯の温度は安定していました。シャワーヘッドはお湯の出し方を変えられないタイプで、きめ細かい水が出てくるタイプでした。
トイレは個室（浴室外）になっていて、TOTOのウォシュレットが設置されていました。
デスクワークの環境 ワーキングデスクは円形で、十分なスペースがありました。デスクの横が棚のようになっていて、そこに電源等が設置されていたほか、小物を置くこともできました。椅子は高さを調整できるタイプでした。デスクワークをするには問題のない環境だと感じました。
ネット接続 室内にLANケーブルがあり、有線接続が可能です（おそらく無料、詳細不明）。WiFiは無料で利用できました。当ホテルのネットワーク（パスワード無し：セキュリティで保護されていないタイプ）に接続するとそれだけですぐに繋がりました。通信速度は支障のない水準でした。
電源、AV機器等 空きコンセントは、デスクの脇に2、ベッドの脇に1、通路等4、浴室内2、計9カ所でした。いずれも日本のプラグがそのまま使えるユニバーサルタイプでした。USBポートはありませんでした。AV等の機能面では、パナソニックの液晶テレビ（Viera）があるだけでした。寝室の照明の点灯・消灯は、ベッド脇のスイッチに一部を除き集約されていました（浴室、トイレは別）。
エアコン 温度、風力の調整が可能でした。温度設定は正常に機能しており、自動的に冷風が出たり止まったりしていました。よく冷えました。音はとても静かでした。
ドライヤー パナソニック（タイ）製のドライヤーで、冷風弱、温風弱、温風強の切り替えがありました。弱風だと風力が弱過ぎて使い物になりませんでしたが、強風にすると（十分な風力とはいえないものの）問題なく使うことができました。浴室等の壁には固定されておらず、コードの長さも問題ありませんでした。
収納スペース 洋服等の収納には、クローゼットに加え、大きな引き出しが4つもありました。また、スーツケースを広げたまま利用できる台もあり、十分なスペースが確保されていました。
窓・眺望 窓は大きく作られています。自分の部屋からは、視界を遮るものが何もなく、ホーチミン市街中心部が一望できました（逆側の部屋の眺望は不明）
7 日本語／日本人 NHKはWorld Premium（日本語）とWorld（英語）が視聴可能になっていました。室内の案内等の一部には日本語が記載されており、チェックイン時には簡単な日本語の案内をもらいました。また、毎朝、ベトナムの英字新聞と共同ニュース（日本語）の配達がありました。ただし、日本人スタッフや日本語を話すスタッフと会うことはなく、スタッフとのやり取りは英語になりました。客層は、日系ホテルかつ正月休みの期間ということもあり、半分程度が日本人のようでした。特に家族連れが目立ちました。
8 警備／鍵 鍵は電子カード式です。客室階に行くにはルームカードキーをセンサーに当てる必要がありますが、自分の宿泊階以外にも行くことはできました。エントランス付近には多数のスタッフがいるので、人の出入りを細かくチェックしているわけではないものの、セキュリティはわりとしっかりしていると感じました。
9 朝食 レストラン「La Brasserie」の朝食を1日だけ、利用しました。今回の宿泊料金には朝食が含まれておらず、料金はVND580,000（＋税サ15.5%）でした（One Harmonyというホテルオークラグループのカード提示で10%割引。実費は約2,900円）。
料金はかなり高めでしたが、それに見合った豪華な内容でした。卵料理、麺、ワッフル・パンケーキ・クレープ、サンドウィッチ（バインミー等）のコーナーがあり、オーダーして作ってもらうスタイルでした。また、日系のホテルなので、日本食の充実ぶりには目を見張るものがありました。その他、ジュース類には通常のものに加えへルシーなドリンクが用意されていました。オーソドックスなホテルの定番メニューも一通り揃っていました。
とにかく、1日では食べきれない内容なので、朝食付きの宿泊プランにして2~3日かけて利用するほうが、いろいろと楽しめると思います。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 「The Lounge」で夕食を取りました。ラウンジではありますが、メニューは豊富で、5☆ホテルにしては価格も良心的でした。
今回は初めて、ブンチャーというベトナムのつけ麺を食べてみました。米粉の麺と炒めたポーク、野菜等をニョクマムのたれにつけていただくスタイルで、とても美味しかったです。ポークはかなりのボリュームでしたが、日本人好みの味だったので、完食できました。
10 プール 大きな長方形のプールがあります。利用時間は6:00~21:00。脇には子供用のプールもありました。水の透明度は保たれており、しっかり泳ぐことができると思います。
また、プールサイドには日除け用のパラソルが付いたデッキチェア等が置かれていて、ゆっくりくつろぐこともできるようになっていました。日当たりも良好でした。ただ、自分が行ったときには、ほとんどのチェアが占有されていたので、時間帯によっては場所の確保が難しいかもしれません。
ジム ジムの利用時間は6:00~23:00。設備としては、有酸素運動用マシンが7台（個別テレビなし）、5～50lb（2.3~23kg）のダンベルと角度調節が可能なベンチ、筋トレ用のマシン3台、腹筋用のマシン1台、バランスボール、ヨガマットがありました。設備はかなり限定的ですが、比較的重いダンベルと角度調節可能なベンチがあるので、全身の筋トレが一通りはできると思います。
更衣室 スパの中にあります（以下参照）。
その他 更衣室の中にスチームサウナ、ドライサウナ、ジャグジーがありました。設備はきれいで広々としており、快適に利用できると思います。ジャグジーの温度は38.5°で、ゆっくりするにはちょうどよいレベルでした。
11 サービス チェックイン（18時頃）は問題なく終わりました。チェックインの際には、朝食のこと、インターネットのことなど、丁寧な説明がありました。また、オークラ ニッコー グループの会員プログラム「ワンハーモニー」の案内があり、レストランの料金の10%割引等の特典があるので、その場で入会しました。
チェックアウト（午前8時頃）も、ホテル内の食事の清算をしただけで、すぐに終わりました。
ターンダウンサービスがあり、その際にチョコレートがひとつ、ベッドの上に置かれます。
12 その他 ホテルの敷地内にある屋外のホテルニッコーガーデンというスペースで夜に結婚式か何かのイベントが行われていて、その音が室内に入ってくる時間がありました。
13 総括 中心部から少し離れている点以外に問題はなく、比較的手頃な料金で5☆のホテルライフを楽しむことができます。日系のホテルなので安心感があり、ウォシュレットがある点も、日本人にとってはありがたいと思います。立地に納得できる人には、お勧めのホテルだと思います。
浴室全体1 浴室全体2
洗面台 歯ブラシ、髭剃り等
トイレはTOTOのウォシュレット付き バスタブ：深さ、長さ共に十分
シャワーブース内のハンドシャワー、シャンプー等 クローゼット全体
クローゼット下部：セーフティボックス、スリッパ、体重計 湯沸かし、ミニバー
コーヒー、紅茶、煎茶、カップ等 冷蔵庫（ミニバー）
ベッド脇1：テレビのリモコン、電話、照明スイッチ等  ベッド脇2：雑誌、目覚まし時計等
デスクの横の電源とLANケーブルの差込口 ワーキングデスクの引き出し
寝室の壁際の収納スペース ターンダウンサービスの際に置かれるチョコレート
眺望1 眺望2
眺望3 眺望4
外観1  外観2：エントランス
外観3：手前は隣接するモールNOWZONE、奥に当ホテル 外観4
プール1  プール2
プール3  プール4
プール5 プール6：子供用
ジム1  ジム2
ジム3 Wifiの速度計測結果
「The Lounge」 Bun Cha VND190,000＋税サ15.5% 「The Lounge」 Mango Juice VND115,000＋税サ15.5%
レストラン「La Brasserie」の朝食1  レストラン「La Brasserie」の朝食2
レストラン「La Brasserie」の朝食3 レストラン「La Brasserie」の朝食4
レストラン「La Brasserie」の朝食5 レストラン「La Brasserie」の朝食6：充実した日本食コーナー
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