ホテル宿泊記 マニラ38
  Citadines Salcedo Makati
 シタディーン サルセド マカティ
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(英語)トリップアドバイザー(口コミ)agoda(クチコミ)expedia(ゲストレビュー)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2019年5月/Studio/2008号室
3 1泊料金/予約方法 8,527円(+税サ22.7%、朝食付)/trivago→agodaで予約
(agodaのアプリで直接予約するより約700円割安)
4 ホテル概要 2014年開業、客室数215。
シタディーンは、シンガポールの大手不動産会社Capitaland系列のアスコットグループが展開するサービスアパートメントです。同グループは、サービスアパートメントの運営では世界最大の規模を誇り、シタディーン(中級、2004年に買収)のほか、Ascott(アスコット=最高級)、Somerset(サマセット=高級)等のブランドを世界中で展開しています。
マカティには、アスコット、サマセットもありますが、アスコットは料金が高く、サマセットは建物が古いせいか、口コミ等ではアスコットやサマセットより当ホテルのほうが評価は高いようです。
5 立地 当ホテルは、マニラ首都圏マカティ市のサルセドビレッジに位置しています。MRTやLRTの駅は徒歩圏内にはありません。
サルセドビレッジは、隣接するレガスピビレッジとともに外国人居住区となっており、オフィスビルとコンドミニアムが立ち並ぶエリアです。サルセドはレガスピに次いで、フィリピンでは二番目に治安のよい地域ともいわれており、実際、夜に女性が一人でジョギングをしているのを見かけました。また、このエリアには、外国人向けのおしゃれなカフェやレストラン、バー、地元の人が利用するチェーン店等が多数あり、食事をするのにも困らないと思います。
ホテルの隣のビルにはスターバックスがあり(ただし休日は休業)、コンビニも近距離にミニストップとセブンイレブンがありました。ただし、グリーンベルトやグロリエッタ等の大型モールまでは少し距離があり、徒歩で移動するのは大変だと思います。
なお、ニノイアキノ国際空港ターミナル2から当ホテルまでは、Grabで乗車時間約35分(平日の15時過ぎ)(予約から乗車までの待ち時間15分)、料金は298ペソ+高速道路料金45ペソでした。当ホテルから空港へもGrabを利用し、乗車時間20分(予約から乗車までの待ち時間17分)、料金は同じでした(早朝5時前)。
6 概要 ホテルの客室には、①Studio(32㎡)、②Studio Premier(53㎡)、③1-Bedroom Deluxe(53㎡)、④2-Bedroom Deluxe(74㎡)、⑤2-Bedroom Premier(135㎡)があります。
自分が利用したのは①で、使いやすい広さでした。ベッド、キッチン、ソファ、丸テーブル等を置いてもベッド周辺のスペースには余裕がありました。開業してから5年が経過しましたが、それほど劣化している感じはせず、清潔感も保たれていました。清掃もきちんと行われていました。家具や壁、フローリング等は白や薄い色を基調としていてその中に黒や焦げ茶色が混じる感じで、明るい雰囲気の部屋でした。高級感はそれほどないものの、安っぽさもなく、生活するには心地よい空間となっていました。
備品(あり) 無料飲料水(中×2~4、補充あり)、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫(空)、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、目覚まし、アイロン、傘、DVDプレーヤー、各種キッチン用品(電子レンジ、調理器具、食器等)
備品(なし) ハンドタオル(タオルはバスタオル2とフェイスタオル2)、バスローブ、携帯電話、フルーツ、体重計
ベッド 当ホテルのベッドは、1ベッドルームがクイーンサイズ、2ベッドルームがシングルサイズ2台となります。枕やマットレス、掛布団は標準的な仕様で、リネン類の肌触りも心地よく、快適に休むことができました。なお、エアコンの風がベッドを直撃するため、エアコンを切って寝ましたが、途中で少し暑く感じることはありました。
浴室 Studio、Studio Premier、1-Bedroom Deluxeの客室にバスタブはありません。シャワーブースは十分なスペースがあり、小物を置く棚も比較的大きなものが取り付けられていました。シャワーブースのシャワーはレインシャワーとハンドシャワーで、特にハンドシャワーの水圧は極めて良好な水準でした。ハンドシャワーのシャワーヘッドはお湯の出し方を変えられるタイプで、お湯の温度も安定しており、極めて快適に利用することができました。シャワーを使うと少しだけ外の床が濡れることはありましたが、許容範囲内でした(びしょ濡れになるレベルではない)。
シャンプーやボディーローション等は英国の「クラブツリー&イヴリン」でした。
トイレには東南アジアのホテルで定番のホース式の洗浄機能がありました。
デスクワークの環境 デスクワークの面では、十分な環境が整備されていました。ライティングデスクは、広々としたスペースがあり、デスクの正面には電源やLANケーブルの差込口がありました。また、デスクは横長の棚と一体化したような構造で、棚の上に物が置けたほか、棚の下には大きな引き出しが5つもありました。椅子は高さの調節ができないタイプで、自分には少し高さが合いませんでしたが、許容範囲内でした。部屋の照明も十分すぎるほどでした。
ネット接続 LANケーブルがあり、有線接続が可能です(詳細不明)。WiFiは無料で利用できます。ホテルのネットワークを選択し、usernameに部屋番号、passwordに姓をアルファベットで入力し、規約に同意する旨のチェックを入れてログインするとすぐにつながるはずですが、自分の場合はうまくいかなかったので1Fに行ってスタッフに確認したところ、スタッフの設定ミスが判明し、その後はすぐにつながりました。通信速度は問題のない水準でした。
電源、AV機器等 空きコンセントはデスクの前に2、デスクの下に1、ベッドの両脇に各1、テレビの下に4、寝室の壁に1、キッチンに3、浴室2、計15の空きがありました(いずれも日本のプラグがそのまま利用できるタイプ)。ただし、USBポート等はありませんでした。AV機器については、サムスン製の大型液晶テレビとDVDプレーヤーがありました。照明のスイッチは、寝室とエントランスの一部のみ、ベッド脇のボタンで消灯できるようになっていました。ただ、室内は結構明るかったので、(全照明を点灯しなくても)ベッド脇で調節できる照明だけで通常は事足りる感じでした。
エアコン 温度・風力の調整ができるタイプで、双方とも正常に機能していました。音は強風にしない限り静かでした。ただ、温度を上げても物凄く冷えるうえ、風向きを調整しても風がベッドを直撃するので、暑がりの自分でさえもエアコンを切っている時間がかなり長くなりました。
ドライヤー TONNEYという中国ブランドのドライヤーで、風力は2段階の切替がありました。また、風力とは別にボタンがあり、押すと冷風、押さないと温風が出てきました。強風にすると風力は十分にあり、洗面室等の壁には固定されておらず、コードも十分な長さがあったので、とても快適に使用することができました。
収納スペース 長期滞在も可能なサービスアパートメントなので、洋服等の収納に関しては一般のホテルとは比較にならないほど充実していました。クローゼット、大きなスーツケースを広げたまま利用できるバゲッジラックに加え、あちこちに引き出しや棚がありました。短期滞在の場合、どこに何を置いたかわからなくなり忘れ物をするのではないかと心配になるほどでした。
窓・眺望 窓は大きく取られています。自分が利用した2008号室の正面には高層のコンドミニアムがあり、窓の正面にはその建物が、眼下にはその建物のプールが見えるだけでした。その建物まで距離はあるので圧迫感はありませんでしたが、開放感もありませんでした。右と左を見ると、少しだけ建物の間に隙間がありましたが、その先にも高層ビルが並んでいました。道路に面した逆側のほうが眺めはいいと思われます。
7 日本語/日本人 テレビは、NHKワールドプレミアム(日本語)が視聴できました。スタッフとのやり取りは英語で、セーフティボックスを除くと室内に日本語の案内はありませんでした。
客層は多国籍で、欧米系、中華系、東南アジア系、日本人等、色々な人を見かけました。フィリピン人の家族連れもいましたが、中国本土等からの団体客はいませんでした。
8 警備/鍵 鍵は電子カードキー式です。エレベーターには厳しいセキュリティ機能が導入されており、ルームキーを端末にタッチすると自分の宿泊している階やプール等のある9階に行けましたが、他の客室階には行けませんでした。荷物を持ってチェックインする際には、犬が登場し荷物等のチェックを受けました。また、エントランス周辺にはスタッフが常時いて、人の出入りを見ているようでした。さらに、エントランス付近やジム等ですれ違ったスタッフに部屋番号を聞かれたり、自分の名前を覚えて毎回声をかけてくれるスタッフがいるなど、セキュリティはしっかりしていました。
9 朝食 宿泊者は、レストラン「the Flying Pan」の朝食を利用できます。朝食はビュフェではなく、12種類のメニューから一品選ぶ方式で、これにコーヒー・紅茶またはジュースが付きます。オムレツ、ナシゴレン、SHAKSHUKA、チーズサンド、フレンチトースト、マサラフレンチトースト、オートミール、グリルサーモンサラダ、アメリカン、シリアル、キッシュ、野菜カレーがあり、自分はフレンチトーストとサーモンサラダを食べてみましたが、どちらもきちんと作られていました。フレンチトーストは量的にも満足できましたが、サーモンサラダは軽めでした。短期滞在であれば、飽きることも食べ過ぎることもなく朝食を楽しめると思います。
ルームサービス 利用しませんでした。価格はかなり手頃な水準に設定されていました。
レストラン 利用しませんでした。
10 プール プールは9階にあります。細長い長方形で、水の透明度も高かったので、しっかり泳ぐことが可能です。プールの脇に、小さな子供用プールもありました。日差しは、プールの上には差し込みますが、いくつか置いてあるデッキチェア(日除けなし)の上には屋根があるので、直射日光に当たることはないと思います。家族連れ等が騒いでいるとのんびりできないですが、常にそういう状態というわけでもないので、時間を選べばゆっくりすることもできると思います。
ジム ジムは6時から22時まで利用可能となっていました。設備としては、有酸素運動用マシンが5台(2台は個別テレビ付き、その他に大型テレビあり)、筋トレ用のマシン(複合型)が3台(一か所につながっていますが、胸・肩、背中、脚のトレーニングができるタイプ)、ダンベル(2.5kg~25kg)、ケトルベル(6lb~12kg)、角度調節が可能なベンチ2台、TRX、バランスボール、マット等がありました。設備は限定的ですが、重いダンベルがあるので全身の基本的なトレーニングは可能なレベルです。
更衣室 ありません。
その他 プールの片隅にジャグジーがありました。
11 サービス チェックイン(16:00頃)は問題なく終わりました。その際、WiFiと朝食についての説明がありました。
チェックアウトは午前4時50分頃でしたが、部屋番号と支払い残がないことを確認しただけですぐに終わりました。
ターンダウンサービスはありません。
9回のプールとジムの間に、コインランドリーの設備がありました。詳細はわかりませんが、受付でトークンを購入して利用する仕組みでした。
12 その他 特になし。
13 総括 1泊10,000円程度で、とても満足度の高い滞在ができました。便利な立地に加え、ベッドやシャワー等、基本的な部分がとてもしっかりしており、バスタブがないことを除くとあまり欠点が見当たらないホテルでした。古くからあるマカティの高級ホテルと比較すると、高級感・贅沢感こそありませんが、コスパではそうした高級ホテルを上回っており、利用価値がとても高いと思いました。
歯ブラシ等 シャンプー等は英国の「クラブツリー&イヴリン」
トイレはハンドシャワータイプの洗浄機能付き シャワーブース1:ハンドシャワーとレインシャワー
シャワーブース2:大きな棚があり使いやすい シャワーブース3:広さも十分
キッチン1 キッチン2
キッチン3 キッチン4
キッチン5 キッチン6
キッチン7 キッチン8
湯沸かし、カップ、コーヒー等 冷蔵庫(空)
クローゼット ライティングデスク
DVDプレーヤー 眺望1:正面に高層のコンドミニアム
眺望2  眺望3
眺望4:向かいのコンドミニアムのプール コインランドリー
外観1:中央の白い建物が当ホテル 外観2:簡素なエントランス
プール1 プール2
プール3 プール4
プール5:ジャグジー プール6:子供用プール
プール7 プール8:プール脇のスペース
 ジム1 ジム2 
 ジム3 ジム4 
 ジムの片隅にあったSerenity Corner エントランスの警備で活躍する犬
(左)レストラン「the Flying Pan」の朝食1:FRENCH
   
Croissant French Toast with Caramelized Bananas. Served with our Homemade Syrup and Fresh Fruit
(右)レストラン「the Flying Pan」の朝食2:GRILLED SALMON SALAD
   Salad Greens tossed in a Japanese Vinaigrette, and topped with Griled Wild Salmon, and Hard-Boiled Egg. And Fresh Fruit.
レストラン「the Flying Pan」の朝食3 Wifiの速度計測結果
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