ホテル宿泊記　マニラ32
Red Planet Makati, Manila 　（旧Tune Hotel Makati, Manila） 　レッドプラネット マカティ マニラ
1	詳細情報のあるウェブサイト		レッドプラネットホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）、expedia（ゲストレビュー）
2	宿泊時期／部屋タイプ／番号		2013年12月／ダブルルーム／904号室
3	1泊料金／予約方法		3,246円（＋税サ23%、朝食なし）／Expediaで即時予約 （福利厚生倶楽部で税サを除く部分のみ8%引き→実費は2,986円+税サ747円=3,733円）
4	ホテル概要		2012年7月17日開業、客室数213。マレーシアの格安航空会社エアアジアが2007年から展開している低価格のホテルチェーン「チューンホテル」（Tune Hotel）としてスタートしました。チューンホテルは、�@5つ星クラスのベッド、�A高圧シャワー、�B中心地で便利な立地、�Cクリーンな環境、�D24時間のセキュリティ体制の5点をコンセプトとしています。特に�Cについては資源・コスト節約の観点から、電気を消費する設備及びアメニティのサービス（テレビ、エアコン、レンタルタオル、洗面用品キット、WiFi）が従量制の別料金となっている点が特徴です。 一方で、フィリピン、タイ、インドネシア、日本等のチューンホテルは、レッドプラネットホテル（Red Planet Hotel）へのブランド変更が進められており、マカティの当ホテルも2015年に入ってからレッドプラネットの一員になりました。レッドプラネットホテルとチューンホテルは資本・業務上の提携関係にあり、双方とも低価格ホテルの運営を行っていますが、レッドプラネットホテルはチューンホテルとはコンセプトが異なり、宿泊料金の中にWi-FiやAアメニティ等の料金がすべて含まれています。 （以下はTune Hotel Makati, Manila当時のコメント・写真）
5	立地		ウェブサイトによると、チューンホテルは、主要なショッピング街、観光地、ビジネス街に近い場所に戦略的に位置しており、至近距離にコンビニエンスストアや飲食店があるとのこと。 当ホテルは、マカティの歓楽街ブルゴス地区にありますが、メインストリートからは少し外れているので夜は静かです。一方で、ホテル自体は庶民的な住宅街の中にあり、外に出ると子供が裸足で遊んでいたり、大きな通りにでると物乞いがいたりしました（相手にしなければ特に問題はありません）。 また、歓楽街までは徒歩3分程度です。コンビニは、1階のスポーツバーの横を過ぎて大通りに出た左手にセブンイレブン（ホテルから徒歩2分）があり、大通りを右手に進んでさらに通りを横切ったところに大きなファミリーマート（座席あり。歓楽街の出口付近、ホテルから徒歩3分程度）があります。 ホテルから空港の第ニターミナルまでは、平日午前7時頃の時間帯で30分かかりました。今回はマカティを出るまでに少し渋滞があり、その後は順調でした。料金はメータータクシーで約160ペソ（＋チップ）でした。
6		概要	客室はダブルルーム（146室、平均14�u）、ツインルーム（63室、平均14�u）、身障者用ルーム（4室、平均21�u）の3タイプ。 一般の客室の室内は14�uなので、とても狭いですが、壁をうまく使った様々な工夫が見られます（後述）。また、床はフローリングですが、滑らかではないので、（汚いというわけではありませんが）スリッパを持参したほうがよいと思われます。フローリングをはじめ、木材を使用している部分は特にお粗末な感じで、開業してまだ日が浅いにもかかわらず、傷みがあちこちに出てきていました。清掃はきちんと行われており、清潔感は保たれていました。 当ホテルは設備を必要最低限に抑えているので、室内には冷蔵庫、テーブル・椅子、電話がありませんでした。一方で、ノートブックPCを使用したり、何か食べたりする際には、壁に折りたたみ式の台が設置されているので、それを引き出して使うことができます。ベッドの端が椅子のかわりになります。テレビは壁掛けタイプで、シャープのAQUOS製でした。収納スペースはほとんどないに等しく、物を置くスペースはベッドの両側にある台と、前述の折りたたみ式の台しかありません。洋服等については、部屋の角にパイプと4本のハンガーがあり、洋服を掛けておくことができますが、スーツケースは床の上かベッドの上でしか広げることはできません。
		ベッド	ウェブサイトによると、Tune Hotelでは5星ホテルに納品するベッドメーカーが当ホテルのリクエストに合わせて特別製作した高品質のスプリングマットレス、枕、枕カバー、ベッドシーツ、スレッドカウント250の羽毛掛け布団を使用しているとのこと。 実際に利用してみると、ベッドにこだわりのあるウェスティンのヘブンリーベッドのような最高級には及ばないものの、とても快適でした。マットはやや柔らかめでしたが、柔らかすぎることはなく、枕も高級ホテルの標準的な仕様ものもでした。
		備品（あり）	セーフティボックス、（オプション購入の場合）バスタオル、石鹸、シャンプー
		備品（なし）	フェイスタオル、ハンドタオル、無料飲料水、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、バスローブ、ティッシュ、フルーツ、目覚まし時計、アイロン、体重計、傘DVD プレーヤー、IPODドッキングステーション
		エアコン	旧タイプのエアコンで、温度のみ調整が可能なタイプでした（温度調整は入口付近の壁にあるパネルで行いますが、温度自体はエアコン本体に表示されていました）。音は大きめでした。天井扇もあるので、部屋全体に冷たい風が行き渡るようになっていました。
		ドライヤー	ブランドの記載はなく、温風のみで風力の切り替えもないタイプでした。十分な風力はありましたが、部屋の鏡の横の壁に固定されていて、コードも短めだったので少し使い難かったです。
		浴室	ウェブサイトによると、Tune Hotelは低価格でありながら各客室に高圧温水シャワーのある専用シャワールームを設置しているとのこと。 実際に利用してみると、高圧というほどではないものの、ホテルの平均的な水圧は確保しており、お湯の温度も安定していました（ただし、熱いお湯が出てくるまでに少し時間はかかりました）。 バスタブはありませんが、シャワールームは十分な広さがありました。シャワーヘッドは大きめですが、シャワーは固定式でした。また、シャワールームにはガラスの仕切りが半分しかなく、仕切りのない部分から水が出てしまうので、シャワーを利用するとトイレ、洗面エリアの床面が濡れてしまいます。気になる人はサンダル等を持参したほうがよいと思いました。 トイレには手で持つタイプの洗浄シャワーが設置されていました。また、タオルの衛生面等に特に問題は感じませんでした。
		ネット接続	室内にLANケーブルはありません。無線LAN接続は可能。 料金はオプションの中に含まれていましたが、WiFi接続を単品のサービスとして購入すると、240ペソ／1日 チェックインの際に、ユーザーネームとパスワードの書いた紙を渡されます。ログインした時間から24時間有効なので、連泊の時は翌日フロントに行き新しいものをもらうことになります。 通信速度や接続状況に問題がある、とのクチコミを見かけましたが、速度等は確認できませんでした。
		窓・眺望	室内が狭いうえに窓も小さいので、閉塞感があるのは否めません。自分の部屋からは、古い高層ビル、廃墟のような建物、貧しい人々が暮らす住宅等が見え、マカティの中心部とは全然違う光景が広がっていました。
7	日本語／日本人		テレビは、NHKワールド（英語）を視聴できますが、日本語放送はありません。室内に日本語の案内もありません。客層は現地系と欧米系が中心で、（滞在時間が短かったせいか）日本人は見かけませんでした。
8	警備／鍵		ウェブサイトによると、Tune Hotelでは電子カードキーや防犯カメラ、24時間体制のフロントを導入しており、深夜12時以降はカードキーなしでメインロビーに立ち入ることはできないとのこと。 実際、ルームキーは電子カードキーでした（チェックアウト時に要返却）。ブルゴス地区には中級以下の安いホテルが密集しており、警備はあまり行われていませんが、当ホテルは入口付近に常に複数の男性スタッフがいて、入館者のチェックを行っています（荷物等を調べられることはありません）。
9		朝食	利用しませんでした（併設のスポーツバーが24時間営業となっており、朝食セット等もあります）
		ルームサービス	利用しませんでした。
		レストラン	利用しませんでした。
10	スポーツ設備		ありません。
11	サービス		チェックイン（14時30分頃）、チェックアウト（午前7時前）は問題なく終わりました。チェックアウトの際には、部屋番号を聞かれることなく、カードを返却するように指示された後、確認するので（受付から少し離れた）椅子に座って待つように言われました。2〜3分後に部屋番号を呼ばれ、（受付に戻る必要もなく）OKですと合図されました。 チェックアウトの際に荷物を預けると、荷物1個につき60ペソが課金されるそうです。 1階に3台、上記のユーザーネームとパスワードで利用できるデスクトップPCが置かれています。
12	その他		1階は冷房が効いていますが、エレベーターの中や廊下は冷房が効いておらず、ムワッとします。また、室内でも、部屋のカード（代用カード不可）を差込口に入れないと電気が入らないので、外出から帰ってきたときは室内も暑くなっています。 ホテル前に待機しているタクシーは悪質なものが多いので使いませんでしたが、平日の朝に大通りでタクシーを捕まえようとすると予想外に空車が少なく、タクシーに乗車するまで10分くらいかかりました。
13	総括		安いので普通のホテルのようにはならない点も多々ありますが、これまで宿泊したブルゴス地区のホテルと比較すると、当ホテルは必要最低限の基本的な点をきちんとカバーしており、コストパフォーマンスは断然上だと感じました。荷物が少なくホテルでは寝るだけという旅慣れた人のほか、トランジット、深夜便で到着した夜、早朝便の前日等にコストを抑えて宿泊したい人にはお薦めできるホテルです。ただし、場所柄や室内の状況等を踏まえると、マニラが初めての人、ビジネスやゆったりとした観光には避けたほうがよいと思いました。また、備品や収納スペースがほとんどないことを踏まえると、長期滞在にも向かない気がします。
折りたたみ式の台 （左から順に）テレビ／スポーツバーのメニュー、洋服かけ、エアコン 天井扇 浴室 固定式のシャワーヘッド ガラスの仕切りが半分しかないシャワールーム 赤いバッグに入ったバスタオルと石鹸、シャンプーのセット 併設スポーツバーのメニュー：朝食セットあり 眺望1 眺望2 外観1 外観2：エントランス
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