ホテル宿泊記　クアラルンプール22
  Sunway Velocity Hotel
　サンウェイ ヴェロシティ ホテル
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（口コミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2019年7月／SUPERIOR ROOM／1214号室
3 1泊料金／予約方法 5,046円（税サ込、朝食なし）／agodaで即時予約
4 ホテル概要 2017年9月20日開業、客室数351。
当ホテルは、後述のサンウェイグループが開発した複合施設「サンウェイ・ヴェロシティ」の中にあり、サンウェイ・ヴェロシティ・モールと隣接する利便性が最大の特徴となっています。
当ホテルを運営するサンウェイグループはマレーシアを代表する華人財閥のコングロマリットで、不動産、建設、小売、教育、病院経営、建材等の事業を幅広く手掛けています。ホテル事業では、「サンウェイ」ブランドのホテルをマレーシア（クアラルンプール、ペナン、イポー）、カンボジア、ベトナムに展開しています。
5 立地 当ホテルはクアラルンプールの中心部から東に少し外れた、マルリ（Maluri）地区にあります。最寄り駅はMRTスンガイブロー・カジャン線（Sungai Buloh-Kajang Line）及びLRTアンパン線（Ampang Line）のマルリ駅になります。当ホテルは屋内（1階と5階）でサンウェイ・ベロシティ・モールと直結し、同モール（2階）とマルリ駅の間の歩道には屋根が設けられています。当ホテルを出てからモールを通過するのに約2~3分、そこから屋根付きの歩道を4～5分歩くとMRTのマルリ駅、さらに1分程度歩くとLRTのマルリ駅に着きます。歩道に屋根はあるものの日中はかなり日が差すので、実際に歩くと暑かったです。
サンウェイ・ヴェロシティ・モールの中には、セブンイレブン（当ホテルの真横）、ドラッグストア、スーパー、カフェ・レストラン・ファーストフード、ATM等、一通りのものが揃っているのでとても便利です。ただし、土曜日の朝に行ったら、スタバ等のカフェが10時開店となっていて、朝食の選択肢が少なかったので、営業時間には注意が必要です。なお、MRTマルリ駅の近くにはイオンのモールもありますが、サンウェイ・ベロシティ・モールと比較するとかなり庶民的な雰囲気でした（大規模な改装中のため、駅からのアクセスも悪かった）。
ホテルの周辺は古くからの住宅街のようで、古い団地のような建物が多く、空き地もかなり残っていました。
空港→ホテルはクーポンタクシーを利用し、所要時間は52分（夜間で渋滞なし）、料金はMYR85.1でした。
ホテルから空港に行くのは、KLセントラル駅まで車で行き、そこからKLIAエクスプレスを使うのが時間の面からは無難です。今回はGrabを使いましたが、KLセントラル駅までMYR10、乗車時間は10数分でした。ただし、今回のドライバーはハズレで、ホテルに来るまでとKLセントラル周辺で道に迷い、かなり無駄な時間が発生しました。KLセントラルではモノレールの駅側に行ってしまったので、そこで下車してKLセントラルまで歩きました。
6 概要 ホテルの客室には、①SUPERIOR ROOM（25㎡）、②SUPERIOR PLUS ROOM（27㎡）、③SUPERIOR PREMIER ROOM（38㎡）があります。
自分が利用した①は、当ホテルでは一番狭いタイプの客室で、テーブルやソファはありませんでしたが、キングサイズのベッドと横長のライティングデスクがあったので、不自由を感じることはなく、狭苦しい感じもしませんでした。
開業してから2年程度なので室内はまだ綺麗で、清掃もきちんと行われていました。ただ、壁紙や家具等にはどことなく安っぽさが感じられ、この先、劣化が進んでいく気配はありました。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中×2、補充あり）、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫（空）、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、アイロン
備品（なし） ハンドタオル（タオルはバスタオルとフェイスタオルが各2）、バスローブ、目覚まし時計、DVDプレーヤー、フルーツ、傘、体重計
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。枕は標準的、マットレスはやや硬めで、掛布団にはある程度の厚みがありました。高級感はありませんでしたが、特に支障なく休むことができました。
浴室 当ホテルの浴室にバスタブはなく、シャワーブースのみとなります。シャワーブースは十分な広さがあり、小物を置くスペースや腰掛けられるスペースが設けられていました。シャワーブースのシャワーはハンドシャワーで、シャワーヘッドは大きく、お湯の出し方を変えられるタイプでした。シャワーの水圧は標準レベルでしたが、時間帯によって弱いと感じることもありました。厄介だったのは、お湯の温度がかなり不安定な点で、熱くなったり冷たくなったりの繰り返しでした。
トイレ（個室）については、東南アジアのホテルでは定番のホース式の洗浄機能がありませんでした。
デスクワークの環境 デスクワークの面では、一通りの設備が設けられていました。ライティングデスクは奥行きが狭いためあまり使い勝手がいいとは思いませんでしたが、横幅は十分にあり、小物等を置くことはできました。椅子は高さの調節ができないタイプで、背もたれはあるものの座り心地があまりよくありませんでした。
ネット接続 室内にLANケーブルはありませんが、ケーブルの差込口はありました。有線接続もWiFiも無料で利用できます。ホテルのネットワークへの接続にパスワードは不要（セキュリティで保護されていない）で、ネットワークに接続するとすぐに繋がりました（パスワード等の入力は不要）。通信速度は時間帯によって異なりますが、夜間はストレスを感じることが多く、速度は遅かったです。
電源、AV機器等 コンセントはデスクの前に1、ベッドの両脇に各1、寝室の壁に2、計5の空きがありました（うち、壁の1を除き日本のプラグがそのまま利用できるユバーサルタイプ）。また、デスクの正面とベッドの両脇にUSBソケットが2つずつ、計6つありました。AV機器については、SAMSUNG製の液晶テレビがあるだけでした。
寝室の照明のうち、ベッドの両脇とデスクのスタンドを除く照明は、片側のベッド脇で点灯・消灯することができるようになっていました。
エアコン 温度・風力の調整ができるタイプで、双方とも正常に機能していました。音はわりと静かで、よく冷えました。
ドライヤー スイス製のValeraというブランドのドライヤーで、冷風弱、温風弱、温風強風の3段階の切替がありました。温風強にするとある程度の風力がありました。浴室の鏡の近くで固定されていましたが、コードが短すぎることはなく、特に支障なく使えました。
収納スペース 洋服等の収納には、クローゼット、スーツケースを広げたまま使うことができる棚、ベッドの両脇の家具等が利用可能で、十分なスペースが確保されていました。
窓・眺望 各部屋には大きな窓があります。眺望は部屋の向きにより異なりますが、自分が利用した1214号室からは、目の前に木が生い茂った緑の空き地が広がっていました。また、両側には、この地域に古くからあると思われる団地群が見えました。
ただし、窓が汚れている点は残念でした。
7 日本語／日本人 テレビは視聴できるチャンネル数自体が極めて少なく、NHK等の日本語放送は視聴できませんでした。室内に日本語の案内はなく、スタッフとのやり取りもすべて英語でした。
客層はマレー系、中華系、インド系、欧米系など多様でしたが、団体客の利用が多く、スーツ等を着たビジネス客の利用は少ないようでした。日本人は見かけませんでした。
8 警備／鍵 鍵は電子カードキー式です（要返却）。エレベーターはカードをセンサーに当ててから行先階を押すタイプでしたが、客室階では自分が宿泊していない階にも行くことはできました。ホテルの入口等にスタッフがいないことも多く、館内に入る人や荷物に対する警備は特に行われていないようでした。
9 朝食 レストラン「Kaffeinate」の朝食ビュフェを1回だけ利用しました。今回は宿泊料金に朝食が含まれておらず、朝食ビュフェの料金はMYR35（ネット）でした。精算は（サインして部屋にチャージしチェックアウト時に支払う形ではなく）朝食の利用前にレストランのレジで行う形でした。
ホテルにしては価格が安い分、クオリティもそれに見合ったレベルで、正直なところ、あまり美味しいものがありませんでした。レストランの雰囲気も食堂のような感じでした。
メニューとしては、朝食で定番の料理が一通り揃っていましたが、各々の選択肢が少なく、チャーハンや焼きそば等は冷めてしまっていました。卵料理のコーナーはなく、目玉焼きやスクランブルエッグ、ゆで卵等が並べられていました。ただ、9時過ぎに目玉焼きが品切れとなってから補充されることはなく、目玉焼きがあった場所にスクランブルエッグが補充されていました。麺コーナーはセルフサービスで、こちらはお湯の温度が低めでした。また、ワッフルのコーナーもありましたが、9時過ぎ以降、追加で作る気配はありませんでした。総じて、安い料金に見合うだけの価値しかなく、わざわざ朝食付にしなくてよかったと思いました。
ルームサービス ありませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 プール プールはインフィニティプールで、当ホテルの周辺に高層ビルはなく、開放感がありました。プールは長方形で20m × 7mの大きさがあり、水の透明度も保たれていたので、しっかり泳ぐことが可能です。プール脇にジャグジーもありました。
プールの周囲には、（自分が行った時には畳んでありましたが）日除け付きのデッキチェア等が用意されていて、のんびりとくつろげるようになっていました。日当たりも良好でした。
ジム ジムは24時間利用可能になっていました。設備としては、有酸素運動用マシン（個別テレビなし）6台、複合型の筋トレ用マシン1台（いくつかのタイプのマシンがセットになっているタイプ）、腹筋用ベンチ1台、角度調節が可能なベンチ1台、2.5-25kgまでのダンベル、バランスボール、ヨガマットが置かれていました。設備は限定的ですが、比較的重いダンベルがあるので、全身のトレーニングが一通りはできるレベルだと思います。
更衣室 あります。
その他 プールの脇にジャグジーがあります。サウナはありません。
11 サービス チェックイン（深夜11時過ぎ）は問題なく終わりました。チェックインの際、agodaで宿泊費は支払済であることを確認のうえ、観光税（1泊あたりMYR10）の支払いとデポジットを求められました。同一のクレジットカードで処理されました。
チェックアウト（午前7時）は、ルームキーを返却し部屋番号と支払いの有無を確認しただけで、すぐに終わりました。
ターンダウンサービスはありませんでした。
事前予約制の無料シャトルバスサービスがあります。本数は1日3本と少ないですが、IKEA Cheras、KLCC、Pavilionを順に回っていきます。ホテルのエントランスの近くに時刻表が掲示されていました。
12 その他 まだ開業から2年未満の新しいホテルですが、タオルの傷みが激しく、ボロボロになっているものもいくつかありました。また、浴室のタイルの隙間にはカビ等も発生してきており、劣化の速さが気になりました。
13 総括 新しいモール隣接の利便性と安さに惹かれて利用してみましたが、ホテル自体は料金相応だと思いました。中心部にある高級ホテルと比較すると、移動の際の利便性に加え、シャワーの温度、備品や朝食の質等の点で違いがよくわかりました。そうした細かい点は気にせず、費用を抑えてきれいなホテルに泊まりたいというニーズには合うホテルだと思います。
洗面台、ドライヤー、シャワーブース ハンドシャワー、小物を置くスペース
クローゼット内1：アイロン クローゼット内2：セーフティボックス
湯沸かし、無料飲料水、コーヒー、カップ等 冷蔵庫（空）
デスク正面のコンセント、USBポート、LANケーブルの差込口 Wifiの速度計測結果
眺望1 眺望2
眺望3 眺望4
外観1：中央の高層部分が当ホテル 外観2：高層部分が当ホテル
外観3：左端が当ホテル 外観4：エントランス
プール1 プール2
プール3 プール4
プール5 プール6
プール7：ジャグジー ジム1
ジム2 ジム3
レストラン「Kaffeinate」の朝食ビュフェ1：ナシレマのコーナー レストラン「Kaffeinate」の朝食ビュフェ2
レストラン「Kaffeinate」の朝食ビュフェ3 レストラン「Kaffeinate」の朝食ビュフェ4
レストラン「Kaffeinate」の朝食ビュフェ5 レストラン「Kaffeinate」：食堂のような雰囲気
レストラン「Kaffeinate」の時間帯別混雑状況（朝食）の案内 事前予約制の無料シャトルバスサービスの時刻表（ロビーに掲示）
トップページに戻る　　　　　　 　クアラルンプールのホテルリストに戻る