ホテル宿泊記 クアラルンプール16
  Impiana KLCC Hotel
 インピアナ KLCC ホテル
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(英語)、トリップアドバイザー(口コミ)agoda(クチコミ)expedia(ゲストレビュー)楽天トラベル(お客様の声)4travel.jp(クチコミ)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2017年3月/Club Deluxe King/935号室
3 1泊料金/予約方法 12,200円(税サ込、朝食付)/JHCで予約。
(福利厚生倶楽部で10%割引を適用し、実費は10,980円)
4 ホテル概要 2005年開業、客室数519。当ホテルを運営するインピアナグループはマレーシア国内のホテル事業者で、4☆クラスのホテルをマレーシアの他、タイ、インドネシア等に展開しています。
当ホテルのメインタワーの建物はHoliday Inn on the Parkとして古くから利用されていたものですが、当ホテルの開業に伴って大規模な改装が行われました。さらに、2012年にはメインタワーの隣に25階建てのクラブタワーが新設され、クラブルームやスイートルーム、クラブラウンジ、ジム、レストラン等が設けられました。また、クラブタワーはKLCCウォークブリッジ(KLCC Pedestrian Walk Bridge:スリアKLCC、コンベンションセンター、パビリオンKLを結ぶ屋根・エアコン付きの歩道橋)と直結しており、当ホテル最大の特徴となっています。
5 立地 当ホテルはクアラルンプールの中心部、ゴールデントライアングルの中にあります。最寄り駅はモノレールのラジャチュラン駅もしくはLRTクラナジャヤ線のKLCC駅ですが、駅からホテルまでは徒歩10分以上の距離があり、公共交通機関を使った移動には不便な立地です。一方で、前述のとおり、KLCCウォークブリッジが当ホテルと直結しており、コンベンションセンター、パビリオン、スリアKLCC等に徒歩で快適にアクセスできる点は大変便利です。
ホテルの周辺はオフィス街で、高層ビルとホテルしかなく、コンビニ等は見当たりませんでしたが、隣のWisma UOAというビルの1階にスターバックスがありました。徒歩数分のパビリオンまで行けば、何でも揃います。
クアラルンプール国際空港(klia2)から当ホテルまではグラブカーを利用しましたが、所要時間は渋滞なしで約45分、料金はRM74.8でした(クーポンタクシーとほぼ同額)。ホテルから空港に行くのは、KLセントラル駅までタクシーで行き、そこからKLIAエクスプレスを使うのが時間の面からは無難です。
6 客室 概要 ホテルの客室には安いほうから順に、①Superior(30㎡)、②Deluxe(36㎡)、③Club Deluxe(37.5㎡)、④Club Premier(49㎡)、⑤Executive Suite(60㎡)、⑥Deluxe Suite(76㎡)、⑦Impiana Suite(123㎡)があります。③以上の客室にはクラブラウンジの利用特典が付きます。
自分が利用したClub Deluxeは37.5㎡の広さがあるので大変ゆったりとしており、キングサイズのベッド、オットマン、ライティングデスク等が余裕をもって配置されていました。床はこげ茶色のフローリングで、照明も全体的に抑えてあり、室内は落ち着いた雰囲気でした。また、室内は清潔に保たれており、清掃も問題なく行われていました。
デスクワークの面でも快適な環境が整備されていました。ライティングデスクは十分な大きさがあり、隣に棚があるので小物を置くことができました。椅子は高さの調節ができるタイプでした。コンセントはデスクの近くに3、ベッドの両脇に各1、寝室の壁に2、計7の空きがありました(日本のプラグがそのまま利用できるのは3)。一方、AV機器については、液晶テレビ(SharpのAQUOS)とDVDプレーヤー(Sharp)がありました。照明はベッド脇でほぼ全部を点灯・消灯することができました。
洋服等の収納スペースはクローゼットや引き出し、棚等が多数あり、十分なスペースが確保されていましたが、スーツケースを広げたまま使用できるバゲッジラックや台がなく、スーツケースを床で広げることになる点は残念でした。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。枕やマット(パッド)、掛布団等も高級ホテルの標準的な水準で、とても快適でした。また、枕にはピローメニューがあり、8種類の枕から好きなものを選べるようになっていました。
備品(あり) 無料ミネラルウォーター(小、補充あり)、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、バスローブ(浴衣のようなタイプ)、ティッシュ、アイロン、体重計、DVDプレーヤー、フルーツとチョコレート、懐中電灯
備品(なし) 目覚まし時計、iPhone/iPodドッキングステーション、傘
エアコン 温度・風力の調整ができるタイプでした。音はやや大きめで、弱風にしてもよく冷えました。
ドライヤー スイス製のValeraというブランドで、温風のみですが強風・弱風の切替があり、強風にすると十分な風力がありました。壁等には固定されておらず、コードの長さも十分にあったので、特に支障なく使用できました。
浴室 浴室にはバスタブと独立したシャワーブースがあります。浴室と寝室の間は透明なガラス戸で仕切られており、バスタブの中から寝室のテレビを見ることができました(浴室にもスピーカーあり。ただし大きな音は出ない)。一方(必要な場合には)浴室側からブラインドで隠すようになっていました。
バスタブはそれほど深くありませんが、長さは十分にあり、清潔感も保たれているので、足を伸ばしてくつろげます。バスタブにはハンドシャワーがありました。シャワーブースも広々としていて、小物を置くスペースもあり、使いやすかったです。シャワーブースにはレインシャワーとハンドシャワーがありました。
浴室のシャワーはいずれも、ホテルではこれまで体験したことがないほどの強烈な水圧で、最大限にお湯を出すと体が痛いので調節が必要なほどでした。お湯の温度は概ね安定しており(1回だけ1~2分の間、急にお湯が出なくなる瞬間がありましたが)、排水も問題なく、シャワーを使うと外の床が濡れるといったこともなく、快適な環境でした。
また、トイレには東南アジアのホテルでは定番のホース式の洗浄便座機能がありました。
ネット接続 LANケーブルは室内にはなく、有線でのサービスについては詳細不明。WiFiは無料で利用できます。チェックイン時にログインとパスワードを教えてくれました。通信速度はストレスのないレベルでした。
窓・眺望 窓は大きく取られています。9階の自分の部屋からはクアラルンプールらしい眺望が堪能できました。左奥にはペトロナスツインタワー(片側は別のビルがあるので最上部のみ)をはじめとする高層ビル群、正面にはグランドハイアット(素敵なプールがよく見えます)、右下には、KLCCウォークブリッジが見えました。ツインタワーの方向は夜景もとてもきれいでした。
7 日本語/日本人 NHKは日本語放送が視聴できました。ただし、その他はすべて英語になります。室内に日本語の案内はなく、部屋に配られる新聞も現地の英字新聞でした。
客層はマレー系が最も多く、その他に欧米系、中華系など多様でしたが、日本人はほとんど見かけませんでした。中国本土からの団体観光客にも出くわしませんでした。
8 警備/鍵 鍵は電子カードキー式です。エレベーターはカードを挿入口に入れないと宿泊階には行けない仕組みになっていました。ホテルのエントランスにはスタッフがいますが、警備等は特に行われていません。
9 食事 朝食 レストラン「Tonka Bean Café」の朝食ビュフェは、4☆ホテルの標準的なレベルで、5☆ホテルのような充実感や特筆すべき料理はないものの、一通りのメニューが揃っていました。
ハム・チーズ類、各種惣菜(マレー系=ナシレマ・ビーフレンダン等、インド系=カレー、中華系=焼きそば・点心等、西洋系)、パン・デニッシュ類、ワッフル、野菜、フルーツ類、ヨーグルト等がありました。また、卵料理と麺料理のコーナーもあり、オムレツ等がオーダーできました。コーヒー等はセルフサービスでした。なお、当レストランは、座席と座席の間隔や、座席と料理が置かれている台との間隔が狭く、レストラン全体に落ち着かない印象があった点は残念でした。
ラウンジでの朝食ビュフェは、Tonka Bean Caféと比較すると品揃えは限られるものの、静かな環境でゆったりと食事ができる雰囲気でした。色々な種類をたくさん食べる必要がなければ、麺や卵料理を作ってくれるコーナーもあるので、ラウンジの朝食で十分だと思いました。なお、ラウンジの朝食にはマレー系のメニューがなく、一方で味噌汁があるなど、外国人を意識した内容になっている気がしました。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 プール プールは長方形のインフィニティプールで、プールの先にはツインタワー等の高層ビルが見えます。ある程度の水の透明度は保たれていて、しっかり泳ぐことができると思います。プールサイドにはパラソル付きのデッキチェアがあり、ゆっくりくつろげる雰囲気でした。ただ、プールは4階にあり大通りに面しているので、車の音がかなり聞こえてくる点はマイナスです。
ジム ジムは6:00から22:00まで利用可能になっていました。設備としては、有酸素運動用マシン(個別テレビ付)7台、スミスマシン・バーベル・角度調節が可能なベンチ、5-70ポンド(2.3-31.8kg)までのダンベル、筋トレ用マシン4、腹筋用・背筋用マシン各1、バランスボール、ヨガマットが置かれていました。一般のジムには及びませんが、4☆ホテルのジムとしては充実しており、様々なトレーニングが十分にできるレベルだと思います。
更衣室 あります。
その他 更衣室の中にジャグジーやサウナはありませんでした(シャワーのみ)。
11 サービス チェックイン(正午過ぎ)、チェックアウト(正午少し前)は問題なく終わりました。今回はクラブルームを予約していたので、チェックインは15階のクラブラウンジで行いました。チェックイン時刻よりも早くホテルに到着しましたが、すぐに入室させてもらえました(チェックアウトは1階でも15階でも可)。
ターンダウンサービスはありません。
クラブラウンジの特典としては、朝食が付くほか、アフタヌーンティー(15:00~17:00)、イブニングカクテル(17:30~19:30)、ランドリーの20%割引等があります。アフタヌーンティーとイブニングカクテルは、格別美味しいものがあるわけではないですが、いろいろな食べ物があるので、食べ過ぎると夕食があまり食べられなくなります。
12 その他 5時を過ぎても部屋の掃除に来る気配がない日があったので、オペレーターに電話をしたらすぐに対応すると言われ、十数分後にスタッフがやってきました。
この他に細かな問題が2点発生し、オペレーターに電話をしたら、これらについてもスタッフが部屋に来て対応してくれました。ひとつは、ワーキングデスクの脚の部分のねじが外れてデスクがグラグラしていたのを修理、もうひとつは、曇りガラスのドアで出来た冷蔵庫の照明がドアを閉めても消えず、部屋を真っ暗にしても冷蔵庫が明々と光っているのを修理してもらいました。
13 総括 1万円余りでラウンジサービス付きの宿泊ができたので、十分にお得感のある滞在だったと思います。一方で、短い滞在の間に細かい問題がいくつか(いずれも解決しましたが)発生したことを踏まえると、やはり5☆ホテル並みのきめ細かい対応を期待すると失望することになるかもしれません。最高級ホテルに泊まるのはもったいないが、クアラルンプールのど真ん中でちょっとした贅沢を楽しみたいという人にはお勧めできるホテルだと思います。
浴室は右にバスタブ、左手前にトイレ、左奥にシャワーブース シャンプー、歯ブラシ等の備品
バスタブは深さ、長さとも十分 バスタブの中からテレビが視聴可能
シャワーブース1:レインシャワー シャワーブース2
シャワーブース3 トイレはホース式の簡易洗浄機能付き
クローゼット1:バスローブ、アイロン等 クローゼット2:スーツケースを広げて使うには狭いスペース
セーフティボックス 電気ケトル
無料の飲料水とコーヒー類、有料のミニバー 冷蔵庫内のミニバー
DVDプレーヤー デスク脇の各種端子とコンセント
豪華なウェルカムフルーツとチョコレート ピローメニュー
眺望1:右の建物はグランドハイアット 眺望2:グランドハイアットのプール
眺望1:正面の建物はグランドハイアット 眺望4:KLCCウォークブリッジの先にコンベンションセンター
眺望5:ペトロナスツインタワー等の高層ビル群 眺望6:←の夜景
インフィニティプール1 インフィニティプール2
インフィニティプール3 インフィニティプール4
インフィニティプール5:客室から撮影 WiFiの速度計測結果
外観1:中央がメインタワー、左がクラブタワー 外観2:エントランス
当ホテルと直結するKLCCウォークブリッジ KLCCウォークブリッジと直結する当ホテルのクラブタワーの入口
クラブラウンジのアフタヌーンティー クラブラウンジのイブニングカクテルの軽食
クラブラウンジのクッキーとフルーツ クラブラウンジの朝食1
クラブラウンジの朝食2 クラブラウンジの朝食3
(左上、右上、左横)
レストラン「Tonka Bean Café」の朝食
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