ホテル宿泊記　高雄19
  翰品酒店高雄 ／ シャトー デ シン 高雄
　Chateau de Chine Kaohsiung
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（ゲストレビュー）、楽天トラベル（お客様の声）、4travel.jp（クチコミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2017年12月／デラックス1キングベッドで予約→プレミアにアップグレード（特に説明なし）／752号室
3 1泊料金／予約方法 NT$1,992（＋税サ15.5%、朝食付）／楽天トラベルで即時予約
4 ホテル概要 1984~85年頃開業、客室数152。開業時は「高雄中信大飯店（チャイナトラストホテル）」という名称でしたが、2011年に全面改装を経て現在のホテル名となっています。
ホテル名のシャトー・デ・シンはフランス語で「中国の城」（シャトーChateau=城、デde=の、シンChine＝中国）の意味で、ロゴにはヨーロッパ貴族の盾（coat of arms）をデザインしているそうです。ホテルブランドの基本コンセプトは「個性をもったホテル、きめ細やかなサービス」で、台湾には桃園、新荘、高雄、花蓮に4軒のシャトー・デ・シンがあります。
シャトー・デ・シンを運営する雲朗観光（L'Hotel de Chine）グループは、この他に、「君品（パレ・デ・シンPalais de Chine）」、「雲品（フロー・デ・シンFleur de Chine）」、「兆品（メゾン・デ・シンMaison de Chine）」、「中信（チャイナトラストChina Trust）」の各ブランドでホテルを台湾の主要都市に展開しています。
5 立地 当ホテルは愛河の西側に位置する鹽埕區にあり、最寄り駅は橘線の鹽埕埔駅になります。同駅の地上出口までは徒歩で2～3分程度の距離ですが、プラットフォームから地上出口までは結構歩きます。ホテルの周辺は古くからの建物が立ち並ぶエリアで、ローカルフードのお店はたくさんありますが、外国人が気軽に入れるようなカフェ等はありません。一方、コンビニはファミリーマートが隣の建物にあり、その少し先にマクドナルドがありました。
また、ホテル前の通り（大仁路）を渡って左に進むとすぐにバス停「捷運鹽埕埔」があります。路線や時刻表はネットやバス停で確認が可能です（主な路線：0北、0南、11、25、33、56、60、88、99、214、219）。このバス停が始発となっている路線もありました。また、このバス停では、どの路線のバスが何分後に到着するかも表示されています。なお、高雄のバスでは台北のEASYCARD（悠遊カード）が使えます。
高雄国際空港からホテルまではタクシーで20分弱、料金はNT$350でした（平日深夜の時間帯、渋滞なし）。
6 概要 当ホテルのウェブサイトを見ると、客室には、スーペリア（20~28㎡、ベッド=クイーン1またはシングル2）、スーペリアファミリー（26.5㎡、クイーン2）、デラックス（23~26.5㎡、キング1またはシングル2）、デラックスファミリー（33㎡、キング2）、プレミア（36㎡、キング1）、デラックススイート（30㎡、キング1）、プレミアスイート（56~66㎡、キング1またはシングル2）、シャトースイート（89㎡、キング1）があります。
今回はデラックス（1キングベッド）で予約したのですが、デラックスは23～26.5㎡でバスタブなしとなっているので、プレミアにアップグレードされたことが後でウェブを見てわかりました。プレミアルームは36㎡の広さがあるので、かなりスペースには余裕があり、大きめのソファ等が置かれていても窮屈な感じはありませんでした。室内の家具やカーペット等に贅沢感はないものの、上質なものが採用されている印象で、色合いは落ち着いた雰囲気でまとめられていました。清掃もしっかり行われており、清潔感が保たれていました。
デスクワークの環境としては、中サイズのワーキングデスクと高さの調節が可能な椅子がありました。デスクの横には引き出しが3つあり、引き出しの上にはコンセントや各種接続端子が集約されていて、使いやすい構造でした。コンセントの空きはデスクの脇1、ベッド脇1、その他寝室内1、洗面スペース1の計4でした。AV・通信機器としては、ソニーの液晶テレビに加え、無料貸出用のスマートフォンが置かれていました。寝室の照明はベッド脇のスイッチで調整できるようになっていました。カーテンは電動式でした。洋服等の収納には、小さめのクローゼットと引き出し、棚、スーツケースを広げて使えるバゲッジラックがありました。
ベッド プレミアルーム（1ベッドルーム）のベッドはキングサイズでした。マット、枕とも平均的な硬さで、掛け布団はしっかりとした厚みがあり、高級ホテルと遜色のない快適な環境が整備されていました。
備品（あり） 無料飲料水（中×2本、補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫（空）、湯沸し、バスローブ（ハンガーではなく上の棚に収納）、スリッパ（わりと上質）、歯ブラシ、ティッシュ、フルーツ、体重計、無料貸出用スマートフォン（国内や香港等への通話無料）
備品（なし） 目覚まし時計、DVDプレーヤー、傘、アイロン
エアコン 風力、温度とも調整可能なタイプでした（暖房はなし）。音は強風にしない限りあまり気にならないレベルで、よく冷えました。
ドライヤー Panasonic製で、温風のみでしたが、強・弱の切替がありました。浴室の壁には固定されておらず、コードは十分な長さがあり、強風にするとある程度の風力もあったので、問題なく使えました。
浴室 スーペリア、デラックスの部屋にバスタブはなく、ファミリータイプ及びプレミア以上の客室にバスタブがあります。
自分が利用したプレミアルームの浴室スペースは、部屋のドアを開けてすぐの所と寝室のベッド脇の2カ所に引き戸があり、通り抜けられるようになっていました。
浴室内にはバスタブと独立したシャワーブースがありました。バスタブは幅、長さ、深さ、清潔感とも問題のない水準で、足をの伸ばしてリラックスできました。ただし、バスタブの栓が完全には機能していないようで、お湯は少しずつ減っていく感じでした（通常の使用には問題のないレベル）。バスタブにはシャワーはありませんでした。
シャワーブースのシャワーはハンドシャワーでした。シャワーの水圧は問題のない水準で、お湯の温度も安定していました。また、シャワーヘッドはお湯の出し方を変えられるタイプでした。ただし、シャワーブースはやや狭い印象で、小物を置くスペースも小さかったので、その点では少し使い難く感じました。
客室のトイレには温水洗浄便座機能が付いており、自分の部屋にもありました。TOTO製で、日本と同じ高機能タイプでした。
なお、浴室の照明スイッチが不規則な反応をするので、消灯するのに苦労しました。
ネット接続 室内にLANケーブルがあります。WiFiも利用可能です。料金は無料です。WiFiの利用時にパスワードの設定は不要で、すぐに繋がりました。通信速度も問題のない水準でした。
窓・眺望 窓はあまり大きくありませんが、窓なしの部屋はないと思います。部屋の向きにより眺望はかなり異なります。大通りに面している部屋の眺望は悪くないと思いますが、自分の部屋は脇道側だったので、向かいの古い建物の傷んだ壁が見えるだけでした。
7 日本語／日本人 テレビの日本語放送は、NHKの日本語放送と「緯來日本」という日本の番組を放映しているチャンネルが視聴できました。スタッフの中には日本語を話す人もいましたが、いつでもどこでも日本語で対応可能というレベルではありませんでした。また、室内には日本語の表記がありました。
客層は、台湾人が大半で、中国本土からの団体客は見かけませんでした。また、日本人も少数ですが見かけました。
8 警備／鍵 鍵はカード式でした（要回収）。エントランスやフロント周辺にスタッフはいますが、警備等は特に行われていませんでした。エレベーターのセキュリティ機能もありませんでした。
9 朝食 レストラン「Joie Café」の朝食ビュフェを利用しました。一通りのメニューがそろっていて、中級ホテルの標準的なビュフェだと感じました。全体的に高級感はなく、料理も特に美味しいわけではないですが、不味いというわけでもなく、普通に朝食を済ませたい場合には問題のない水準だと思いました。
メニューとしては、惣菜、ソーセージ、ハム、チーズ、生野菜、サラダ、ゆで卵、目玉焼き、大根もち、ヨーグルト、フルーツ、台湾風朝食、お粥、パン・デニッシュ、シリアル、ジュース等が一通り揃っていました。日本食としては、冷やしそばと冷やしうどん（汁が不味かった）、味噌汁がありました。ただし、ジュース類は果汁100%ではなく薄かったです。また、卵料理や麺類をオーダーして調理してくれるコーナーはありませんでした。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 プール ありません。
ジム 地下にジムがありました。営業時間は7時から夜10時まででした。日中もスタッフはおらず、ルームキーで出入りするようになっていました。有酸素運動のマシン5台（各マシンの付近に5台の個別テレビ設置）、複合型の筋トレマシン1台、パナソニックの乗馬フィットネス機器、1～5kgのダンベルがあるだけでした。地下で窓がなく閉塞感があるうえ、設備もかなり限定的なので、大半の人はあまり利用する気にならないと思われます。
更衣室 ありません。
その他 ありません。
11 サービス チェックインは深夜0時頃でしたが、タクシーがホテルに到着するとすぐにスタッフがやってきてタクシーのドアを開けてくれたりスーツケースをトランクから出してくれたりしました。チェックインの手続も滞りなく終わりました。今回は楽天トラベルで予約し、チェックイン時に客室料金を支払いました。
チェックアウト（正午）はすぐに終わりました。
ターンダウンサービスはありません。
8階と10階に洗濯機と乾燥機があり、無料で利用できます。
毎日20:30から22:00まで、7Fのラウンジでハッピーアワー（飲料とスナック等）のサービスがあります（利用しなかったので詳細不明ですが、ダーツの設備がありました）。
12 その他 深夜にシャワーを利用している際にシャワーヘッドが折れてしまい、翌朝の修理をお願いしたのですが、引継ぎがうまくされていませんでした。ただ、朝にもう一回お願いしたらすぐにスタッフが来てくれて、あっという間にホースから先を交換してくれました。
13 総括 今回はプレミアルームに1泊当たり約8,900円で宿泊できたので、かなりお得感がありました。客室の設備や各種サービスは充実しており、概ね快適な滞在ができました。ただし、スーペリアやデラックス等はプレミアルームほど広くはなく、バスタブもない（ファミリールームを除く）ので、料金次第では新しくできた好立地のビジネスホテルのほうがコスパに優れているかもしれません。
浴室：左にバスタブ、右に洗面台、左奥にシャワー、正面奥にトイレ 洗面台：左下に体重計あり
トイレはTOTOのウォシュレット付 バスタブ
シャワーブース1  シャワーブース2
クローゼット1：中にセーフティボックス クローゼット2：中にスリッパ、懐中電灯等
湯沸し、無料飲料水等 冷蔵庫
貸出用スマートフォンと各種接続端子等 文房具セット
歯ブラシ、髭剃り等  室内のフルーツ
眺望：向かいの建物の傷んだ壁が見えるだけ 洗濯機と乾燥機1
洗濯機と乾燥機2 アイロン設備（洗濯室の中にある）
外観1 外観2：エントランス
レストラン「Joie Café」の朝食ビュフェ1 レストラン「Joie Café」の朝食ビュフェ2
レストラン「Joie Café」の朝食ビュフェ3 レストラン「Joie Café」の朝食ビュフェ4
レストラン「Joie Café」の朝食ビュフェ5 WiFiの速度計測結果
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