ホテル宿泊記　高雄16
  華王大飯店 ／ ホテル キングダム
　Hotel Kingdom
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（日本語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（ゲストレビュー）、楽天トラベル（お客様の声）、4travel.jp（クチコミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2016年10月／デラックスダブル（→デラックスシングル？）／1112号室
3 1泊料金／予約方法 NT$2,370（税サ込、朝食付）／楽天トラベルで即時予約
4 ホテル概要 1968年10月21日開業、客室298。2009年に大規模な改装を行っています。
かなりの歴史を有するホテルで、館内に入ると独特の古びた匂いがし、ふた昔くらい前にタイムスリップしたような気分になりました。
当ホテルのウェブサイトによると、当ホテルは台湾中南部で最初の5☆大型国際観光ホテルとしてスタートしました。建物は台湾初の鉄骨構造建築で、開業当時は高雄のランドマークとなっていたそうです。また、1階ロビーの世界電子時計は、銀色の金属円柱の上に地球が載っており、円柱の上に台湾の現在時刻が表示されているものですが、開業に際してセイコーから贈られたもので、世界に2つしかない大変貴重なものだそうです。
5 立地 当ホテルは愛河の近くにあり、最寄り駅は橘線の鹽埕埔駅になります。同駅までは徒歩で7分程度かかるので、移動の際の利便性は高くありません。歩道のかなりの部分には屋根が付いているので、炎天下をずっと歩くことにはなりませんが、暑い時期にはそれでも厳しいと思います。ホテルの周辺は古くからの建物が立ち並ぶエリアで、ローカルフードのお店はたくさんありますが、外国人が気軽に入れるようなカフェやファーストフードはありません。鹽埕埔駅周辺もマクドナルドがあるだけでした。一方、コンビニはファミリーマートが鹽埕埔駅の方角に向かって徒歩1分程度のところにあり、ファミリーマートの先には香港系ドラッグストアのコスメド、ファミリーマートの向かいに同ワトソンズもありました。
あまり歩きたくない人やタクシーを使いたくない人には、バスもあります。ホテルの出口から徒歩1分程度の五福四路にあるバス停「大成街口」を通る以下のような路線があり、ネットやバス停でバスの時刻表の確認が可能です。また、高雄のバスでは台北のEASYCARD（悠遊カード）が使えます。
・50（五福幹線：15～20分間隔）＝鹽埕埔駅、西子湾駅、大立百貨、城市光廊（中央公園駅）等
・25（15~30分間隔）＝同（城市光廊→ホテル→鹽埕埔駅の方向のみ利用可）
・0北及び0南（20~40分間隔＝鹽埕埔駅、漢神百貨（デパート）
・11（20~30分間隔）＝同
・214A（20~30分間隔）＝同（漢神百貨→ホテル→鹽埕埔駅の方向のみ利用可）
ホテルから高雄国際空港まではタクシーで20分弱、料金はNT$270でした（月曜午前の時間帯、渋滞なし）。
6 客室 概要 当ホテルのウェブサイトを見ると、客室には、スタンダードシングル／雅緻単人房（20~23㎡、シングルベッド1台）、スタンダードダブル・ツイン／雅緻雙人房（23~30㎡、ダブル＝キングベッド1台、ツイン＝シングルベッド2台）、スタンダードトリプル／雅緻三人房（30㎡、シングルベッド3台）、スタンダードファミリールーム／雅緻四人房（33㎡、クイーンベッド2台）、デラックスシングル／精緻単人房（23㎡、クイーンベッド1台）、デラックスダブル・ツイン／精緻雙人房（30㎡、ツイン＝キングベッド1台、ツイン＝シングルベッド2台）、デラックスファミリールーム／精緻四人房（33㎡、クイーンベッド2台）、スイート／套房（40~50㎡、キングベッド1台）があります。11~12階にあるデラックスルームは2009年の改装で新たに設計された客室で、ウォシュレットの設備があります（後述の「ベッド」参照）。
自分が予約した部屋はデラックスダブルでしたが、ベッドの大きさから判断するとデラックスシングル（23㎡）だったのかもしれません（アーリーチェックインをお願いしたため？）。室内は広くはないものの家具等が効率的に配置されており、過ごしやすい部屋でした。室内の家具等は重厚かつ古風な印象で、高級感はあまりありませんでしたが、落ち着いた雰囲気がありました。開業から48年を経過していますが、改装等によりきちんとメンテナンスがされている印象で、清潔感も保たれていました。
デスクワークの環境としては、3つの引き出しが付いた大きなデスクと椅子がありました。デスクの横にも物を置くスペースがありました。ただし、椅子が低くてやや座りにくい感じがありました。コンセントの空きはデスクの脇1、ベッド脇1、浴室1、その他に照明等の電源を抜けば使えるのが2、の計5でした。AV機器としては、SAMPOというブランドの液晶テレビがあるだけでした。室内の照明はベッド脇のスイッチである程度調整できるようになっていました。洋服等の収納には、クローゼットと、中サイズのスーツケースを広げて使えるバゲッジラックがありました。
ベッド 上記のとおり、自分が予約したデラックスダブルのベッドの大きさはキングサイズのはずですが、クイーンサイズの部屋でした。マット、枕とも平均的な硬さで、掛け布団はやや薄めで贅沢な感じはないものの、問題なく眠れました。
備品（あり） 無料飲料水（中×2本、補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ
備品（なし） バスローブ、フルーツ、目覚まし時計、DVDプレーヤー、iPod/iPhoneドッキングステーション、体重計、傘、アイロン（客室にはありませんが6Fの洗濯コーナーとジムの脇にありました）
エアコン 風力、温度とも調整可能なタイプでした（恐らく暖房はなし）。音はあまり気にならないレベルで、よく冷えました。
ドライヤー 達新牌というブランドの中国製で、温風のみでしたが、強・弱の切替がありました。浴室の壁には固定されておらず、コードは十分な長さがあり、風力もまずまずの水準で、問題なく使えました。
浴室 自分が利用した部屋にはバスタブがあり、独立したシャワーブースはありませんでした。バスタブは浅めですが、十分な長さと深さがあり、清潔感も保たれていました。シャワーはハンドシャワーでした。シャワーの水圧は問題のない水準で、お湯の温度も安定していました。
前述のとおり、デラックスのカテゴリーの客室のトイレには温水洗浄便座機能が付いており、自分の部屋にもありました。TOTO製で、日本と同じタイプの製品でした。
ネット接続 室内にLANケーブルがあります。WiFiも利用可能です。料金は無料です。WiFiの利用時にパスワードの設定は不要で、すぐに繋がりました。通信速度も問題のない水準でした。
窓・眺望 窓は大きく、室内に圧迫感はありませんでした。11Fの自分の部屋からは、正面に高層ビルと古い低層の建物が広がっている普通の眺望でしたが、左端に愛河が、右端には高雄港が少しだけ見えました。
7 日本語／日本人 テレビの日本語放送は、NHKの日本語放送と「緯來日本」という日本の番組を放映しているチャンネルが視聴できます。また、室内にチャンネル一覧表があり、この他にも「國興衛視」と「z頻道」という日本語のチャンネルがありました。1階のビジネスコーナーに読売新聞と日本語の情報誌、6Fのジムの棚に日本語のゴルフ雑誌とガイドブック等が置かれていました。受付では自分が日本人だとわかると日本語の堪能なスタッフが対応してくれました。また、室内には日本語の表記がありました。
客層は、台湾人が大半で、（台湾の政権交代の影響で台湾を旅行する中国人が減少しているせいか）中国本土からの団体客は見かけませんでした。また、当ホテルは日本人も多く利用していますが、自分が利用した日には日本人もほとんど見かけませんでした。
8 警備／鍵 鍵は（カードキーではない）旧式のものでした。外出時にフロントに預けなくてもよい（預けてもよい）のですが、紛失すると500NT$を負担することになるとのことでした。警備等も特に行われていませんでした。
9 食事 朝食 レストラン「ボレロ」の朝食ビュフェを利用しました。一通りのメニューがそろっていて、ホテルの宿泊料金からするとよく頑張っていると思います。全体的に贅沢な雰囲気はなく、各料理も特に美味しいわけではないですが、不味いというほどでもなく、普通に朝食を済ませたい場合には問題のない水準だと思いました。
メニューとしては、惣菜、ハム・ソーセージ、チーズ、目玉焼き・ゆで卵、ヨーグルト、野菜、フルーツ、台湾風朝食、パン、シリアル、ジュース等が一通り揃っていました（ただし、惣菜以外の品揃えは限定的）。日本食としては、味噌汁、納豆、梅干し、さんま焼きがあり、充実していました。また、台湾のホテルではオレンジジュースが果汁100%ではなく不味いことも多いのですが、当ホテルのジュースは果汁100%でした。一方で、卵料理や麺類をオーダーして調理してくれるコーナーはありませんでした。
ルームサービス なし。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 プール ありません。
ジム 6Fにランドリールームと隣接してジムがありました。やや古いタイプの有酸素運動のマシン7台（個別テレビなし）と用途不明の見たことがない設備2台があるだけでした。窓はあったのでジム内に閉塞感はありませんでしたが、走るだけなら愛河の周辺のほうが気分はよいと思われます。
更衣室 ありません。
その他 ありません。
11 サービス ホテルには午前11時頃に到着したのですが、まだ部屋の準備ができておらず、チェックインは15時からになるとの回答がありました。可能な範囲で早く部屋に入りたいとお願いしてみたところ、13時に入れるようリクエストを出しておくと言われました。13時に戻ってみたら、部屋の準備が今しがた終わりましたとの説明があり、当初の説明通り、13時に入室できて助かりました。
チェックアウト（午前10時過ぎ）はすぐに終わりました。
室内案内を見ると、自転車やDVD等の貸出サービスがあるようです。
ランドリー（洗剤なし、洗濯機、乾燥機とも各50NT$）があります。
12 その他 台湾のホテルは総じて壁が薄く音が筒抜けになることが多いですが、当ホテルでは隣室からの音は何も聞こえませんでした。
チェックアウト時に部屋の鍵を中に置いたままドアをロックしまったのですが、その旨を受付の担当者に申し出たところ、「大丈夫ですよ。中にありますよね」ということで、鍵を取りに部屋に戻ることは免除してくれました。
13 総括 好立地の新しいビジネスホテルと比較すると利便性の面で見劣りはしますが、その分だけ料金は安くなっており、特に問題もなく概ね快適な滞在できました。館内の歴史漂うノスタルジックな雰囲気も個人的には気に入りました。
かなり古びていることは確かなので、その点が気にならず、移動はタクシー等が中心、日本語・日本人対応重視の人にはお勧めできるホテルだと思いました。
浴室：左にバスタブ、中央に洗面台、右にトイレ トイレはTOTOのウォシュレット付（デラックスルーム）
ボディソープ、シャンプー等  クローゼット1
クローゼット2：中にセーフティボックス 湯沸し、無料飲料水等
冷蔵庫 ベッド脇の照明スイッチとコンセント等
眺望1 眺望2
眺望3：愛河（↑の左隅を拡大）  眺望4：高雄港（↑の右奥を拡大）
洗濯機と乾燥機（各NT$50） アイロン設備（ジムの片隅・洗濯室の脇にある）
ジム（古い有酸素運動のマシンのみ） ジムの棚に置いてある日本語のゴルフ雑誌とガイドブック
ホテル開業に際してセイコーから贈られた貴重な時計（ロビー） ロビーにあるもうひとつの時計
ロビー 外観1
外観2 外観3：エントランス
 レストラン「ボレロ」の朝食ビュフェ1  レストラン「ボレロ」の朝食ビュフェ2
レストラン「ボレロ」の朝食ビュフェ3 WiFiの速度計測結果
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