ホテル宿泊記　高雄14
  城市商旅-高雄真愛館 ／ シティ スイーツ カオシュン チェンナイ
　City Suites Kaohsiung Chenai
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（日本語）、台北ナビ、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（ゲストレビュー）、4travel.jp（クチコミ）、楽天トラベル（お客様の声）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2015年9月／デラックスルーム／331号室
3 1泊料金／予約方法 NT$2038（税サ込、朝食付）／楽天トラベルで即時予約（土曜日NT$2,488、日曜日NT$1,588）
4 ホテル概要 2014年5月末開業、客室数298。客室数が多い反面、スパ、ジム、プール等の設備はなく、宿泊に特化したホテルになっているため、中国からの団体ツアー客の利用が多いです。ホテルの前には観光用の大型バスが停まっているのを見かけました。
城市商旅（シティスイーツ）は、台湾でレストラン「海覇王」を展開する海覇王企業グル―プのホテルで、高雄では当ホテルが初の進出となります。
5 立地 当ホテルは高雄港に隣接した古い倉庫群を再開発した「駁二芸術特区」の中にあり、愛河にも比較的近く、のんびりと散策をするには好立地です。同特区の中には小奇麗なカフェ等があります。また、ホテルの隣には、OK Martというコンビニがあります。ただし、スタバやマクドナルド等の欧米系カフェ・ファーストフードチェーンはホテル周辺にはありません。
最寄り駅は橘線の鹽埕埔駅ですが、徒歩で8分程度かかるので、移動の際の利便性は高くありません。暑い時期であまり歩きたくない人やタクシーを使いたくない人には、バスが便利です。ホテルの出口から徒歩3分程度のところ（大智路と公園二路の交差点）にあるバス停「駁二藝術特區」）は60番のバス（覺民科工幹線）の始発・終点となっており、本数が10～15分に一本程度と比較的多く、美麗島駅、六合夜市、在来線の高雄駅に行くことができます。高雄駅までは約20分でした。なお、高雄のバスでは台北のEASYCARD（悠遊カード）が使えます。
高雄空港からホテルまではタクシーで20分、料金は約NT$300（メーターNT$245＋空港料金）でした。
6 客室 概要 客室には、スタンダードルーム／標準客房（10坪、窓なし）、スーペリアルーム／精緻客房（10坪、窓あり）、デラックスルーム／豪華客房（10坪、窓・バスタブあり）、コーナールーム／主管客房（11坪、ベランダ・バスタブあり）、シティルーム（11坪、プライベートベランダあり）、VIPスイート／特級客房（35坪）があります。VIPスイート以外はすべて2ベッドルームです。
上記の区分に従うと、自分の宿泊した部屋は、窓、バスタブ、（他の部屋から見ることができない）ベランダがあったので、シティルームかもしません。ただし、このベランダは海側に面しておらず、ほとんど意味がありませんでした（後述）。
自分が利用した部屋は広々としており、眺望はよくないものの圧迫感はありませんでした。また、室内の家具等はシンプルな印象で、高級感は全く感じられませんでしたが、まだ開業から1年数か月しか経過しておらず、清潔感は保たれていました。ただし、清掃はやや甘いところもありました。
デスクワークの環境としては、やや小さめのデスクと椅子がありました。机に引き出しはありませんでしたが、デスクの横に物を置くスペースが十分にあったため、特に問題はありませんでした。コンセントはデスクの正面に2個、その他に6個、計8個の空きがあり、充電は問題なくできると思います。AV機器としては、PROTONというブランドの液晶テレビがあるだけでした。室内の照明はベッド脇のスイッチでまとめて調整できるようになっていました。洋服等の収納には、クローゼットと引き出しがあるほか、スーツケースを広げておくスペースが確保されていました。
なお、当ホテルのベランダは、海側に面した眺望の良い部屋では波の様な形になっており、広い部屋と狭い部屋があるようです。また、その場合、部屋と部屋の間でベランダの仕切りはあるものの、仕切りが低いため隣から見えてしまうとの口コミ情報がありました。逆に、自分の部屋の場合、隣から覗かれる心配がない分、眺望は全然よくありませんでした。
ベッド ベッドの大きさはスタンダードルームとスーペリアルームが150×188cm、その他が150cm×200cmで、2ベッドルームにしてはゆったりしています。マット、枕とも平均的な硬さで、掛け布団にはある程度の厚みがありました。贅沢な感じはないものの、問題なく眠れました。
備品（あり） 無料飲料水（中×2本、補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫（空）、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ
備品（なし） バスローブ、フルーツ、目覚まし時計、DVDプレーヤー、iPod/iPhoneドッキングステーション、体重計、アイロン、傘、ハンドタオル（バスタオルとフェイスタオルは各2あり）
エアコン 風力、温度とも調整可能なタイプでした（恐らく暖房はなし）。音は静かで、よく冷えました。
ドライヤー ブランド不明の中国製で、温風のみでしたが、強・弱の切替がありました。浴室の壁には固定されておらず、コードは十分な長さがあり、風力も問題のない水準で、快適に使えました。
浴室 自分が利用したのは、バスタブのあるタイプの部屋でした。バスタブは十分な長さと深さがあり、清潔感も保たれていました。また、シャワーはバスタブにハンドシャワーが、バスタブの外にハンドシャワーとレインシャワーがあり、シャワーブースとバスタブが離れていないので、日本人には使いやすい構造だと思います。
シャワーのお湯の出は十分な水準で、お湯の温度も概ね安定していました。また、バスタブの外にあるハンドシャワーのシャワーヘッドはお湯の出方を調整できるタイプでした。この他、シャワーの横に小物を置くスペースが確保されていたので、使いやすいと思いました。
浴室の唯一の問題点は、排水の機能がお粗末なこと。ゴミが詰まっているわけではないのですが、排水口の中にある栓のような部分にうまく水圧が加わらないと排水が進まないようで、シャワーを利用すると毎回、足元に水が溜まってきて、排水口の付近に水圧をかけるとゴボッ、ゴボッと音がして一気に排水が進む感じでした（水が流れ始めるとその後はスムーズに排水されますが、後でシャワーを使うと同じことが起きました）。
また、自分の部屋のトイレには温水洗浄便座機能は付いていませんでした。
ネット接続 室内にLANケーブルはありませんが、有線、無線の双方が利用可能で、料金は無料です。
室内にインターネット接続のIDとパスワードの案内があります。通信速度は快適な水準でした。
窓・眺望 当ホテルの客室は漢字の「回」のような構造になっており、部屋のクラスと方向、階によって当たりはずれがあるので、注意が必要です。
内側の「口」の客室には窓がないものと思われます（スタンダードルーム）。外側の「口」の場合、窓は大きく、海側に面していると素晴らしい眺望のようですが、自分の部屋の場合、ベランダの向こうにある高い建物が視界を遮っているうえ、ベランダの上にはエアコンの室外機のようなものがぶら下がっており、ベランダに出てゆっくりくつろぐ雰囲気ではありませんでした。
7 日本語／日本人 テレビの日本語放送は、NHKの日本語放送と「緯來日本」という日本の番組を放映しているチャンネルが視聴できます。1階のロビーのようなところには、日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞がありました。受付のスタッフは、簡単な日本語を話すことができました。また、室内には日本語の表記がありました。日本人もちらほらと見かけましたが、当ホテルは中国本土からの団体ツアー客を受け入れており、時間帯によってはロビー周辺が混雑していることがありました。また、週末には台湾の家族連れも多数宿泊しているようでした。
8 警備／鍵 鍵はセンサーのカード式でした。警備等は特に行われていませんでした。
9 食事 朝食 当ホテルの朝食は、中国人の団体客が地下1階、その他は1階に分けられているようでした。自分は1階でしたが、それでも日曜日は台湾の家族連れと見られる人々でごった返しており、席の確保もままならない感じでした。月曜日はわりと静かでした。
朝食ビュフェの品揃えは限定的で、特に美味しいとは思いませんでしたが、不味いわけでもなく、ホテルの宿泊料金からすると納得できる水準だと思います。ただし、「海覇王」という有名レストランの運営するホテルということで期待すると裏切られます。
メニューとしては、惣菜、ハム・スクランブルエッグ、野菜、フルーツ、台湾風朝食、パン、シリアル、ジュース等が一通り揃っていました。ただし、チーズやヨーグルト、卵料理を調理してくれるコーナーはありませんでした。日本食もほとんどありませんでした。また、初日と二日目で品揃えは全く同じでした。
ルームサービス なし。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 プール ありません。
ジム ありません。
更衣室 ありません。
その他 ありません。
11 サービス チェックイン（午後3時）、チェックアウト（正午）は問題なく終わりました。
ターンダウンサービスはありません。
12 その他 ホテル脇にレンタル自転車c-bike（無人のサービス）があります。
台湾のホテルは壁が薄く音が筒抜けになることが多いですが、このホテルは隣室からの音は何も聞こえず、防音はしっかりしていると思いました。宿泊前は中国からの団体旅行客のマナーの悪さを懸念していましたが、廊下を歩く時の話し声が部屋の中まで響いてくることはあっても、夜中まで騒いでうるさくて眠れないといったことはありませんでした。
一度うっかりして鍵を室内に置いたまま部屋の外に出てしまいましたが、フロントにお願いしたらすぐに対応してくれました（スタッフが客室まで同行）。
13 総括 宿泊料金が週末と平日でかなり異なるうえ、週末は混雑してロビーや朝食会場等があまり快適な環境ではないこともあるので、平日のほうがお勧めです。
眺望や利便性の面で過度の期待をしなければ、問題なく宿泊できるホテルだと思いますが、ビジネスの場合にはもっと小規模で立地のよいホテルを選んだほうが快適だと思います。
浴室入口：左が洗面台、正面がトイレ、右がバスタブ・シャワー 洗面台
大きめのバスタブ バスタブ内とバスタブの横にシャワー
　　　　　（左）バスタブの外のスペースにあるハンドシャワー・レインシャワー（左）とバスタブ内のハンドシャワー（右）
　　　　　（右）トイレに温水洗浄機能はなし
クローゼット内：セーフティボックスとスリッパ 空の冷蔵庫
湯沸し、無料飲料水等 ベッド脇の照明スイッチとコンセント
ベランダ： 眺望1
眺望2  眺望3
外観1 外観2：中国人団体客用のバスが停車
外観3：簡素なエントランス 外観4：隣が見えてしまう波の形のベランダ
朝食1 朝食2
WiFiの速度計測結果 隣のコンビニ
ホテルの隣にあるレンタル自転車c-bike（無人のサービス） 60番のバス（覺民科工幹線）のバス停「駁二藝術特區」
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