ホテル宿泊記 香港56
  香港旺角希爾頓花園酒店 / ヒルトン ガーデン イン 香港旺角
  Hilton Garden Inn Hong Kong Mongkok
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(英語)、香港ナビトリップアドバイザー(口コミ)agoda(クチコミ)expedia(口コミ)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2019年10月/ゲストルーム/816号室
3 1泊料金/予約方法 HK$480(+サービス料10%、朝食なし)/ヒルトンのアプリで即時予約(実費7,440円)
4 ホテル概要 2016年12月開業、客室数258。
ヒルトンガーデンインは、大手ホテルチェーンの米ヒルトングループが1996年から展開している中級ホテルで、2009年以降はアジアにも進出しています。香港では、2020年1月時点でヒルトングループのホテルはコンラッド(金鐘)と当ホテルのみとなります。
5 立地 当ホテルは九龍の下町、旺角の外れに位置しています。最寄り駅はMTR荃灣線、觀塘線の旺角駅で、ホテルと同駅の間は徒歩7分程度の距離ですが、当ホテルはネイザンロードからかなり奥に入った場所にあり、時期や天候によっては歩くのが結構きついと思います。また、ホテル周辺は道幅が狭く、タクシーも見つけにくい状況です。当ホテルの周辺には古い町工場や工具店等が多く、治安が悪いというわけではありませんが、あまり清潔な感じはありません。旅行者が気楽に利用できるカフェやレストラン等は、旺角駅周辺まで行く必要があります。コンビニはホテルから徒歩3~4分の距離にセブンイレブンとサークルKがあります。
ホテル・空港間の移動は、空港⇔エアポートエクスプレス九龍駅⇔(タクシー)⇔当ホテルのルートが最も効率的です。交通費を抑えたい場合、A21のバスも利用可能です。空港→ホテルのバス停は「信和中心Sino Centre」、ホテル→空港のバス停は、「長沙街Changsha Street」になります。バスは概ね8~20分間隔で運行されています。ただし、バス停とホテル間は徒歩で5分以上かかると思われます。自分は今回、デモの影響でエアポートエクスプレスが九龍駅に停車しなかったので、往路も復路もタクシーを利用しましたが、料金は約K$265-270、所要時間は30分程度でした。
6 概要 当ホテルのウェブサイトを見ると、客室には、①ゲストルーム(22㎡)、②キングデラックスガーデンビュールーム(26㎡)、③デラックスハーバービュールーム(22㎡)、④キングジュニアハーバービュースイート(30㎡)、⑤キングデラックスハーバービュースイート(54㎡)があります。
今回利用した①は22㎡なので決して広くはありませんが、香港の中心部のホテルは総じて狭いので、価格やホテルのクラスを踏まえると妥当な広さだと思います。窓に沿って細長いソファのようなスペースが設置されていたほか、デスク、荷物置き場等、必要な設備は一通り揃っていました。また、無理やり詰め込んだような窮屈な感じもありませんでした。香港ではこのところ狭い客室に泊まることが多かったので、広さの面では十分だと感じました。
開業してから約3年が経過し、徐々に劣化が進んでいる部分もありましたが、清潔感は保たれており、清掃も問題なく行われていました。また、米国の高級ホテルチェーンが運営する中級ホテルということもあり、安っぽさは感じられず、一定のクオリティが確保されていました。
備品(あり) 無料ミネラルウォーター(中×2、補充あり)、セーフティボックス、冷蔵庫(空)、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ、目覚まし時計、アイロン
備品(なし) ハンドタオル(タオルはバスタオルとフェイスタオルが各2)、バスローブ、DVDプレーヤー、傘、体重計(ジムにありました)、フルーツ
ベッド 上記の客室の①と③には1ベッド(キングサイズ)と2ベッドのタイプがあり、②④⑤は名前のとおり1ベッド(キングサイズ)のみとなります。
自分の部屋のベッドもキングサイズでした。マットはやや硬め、枕は標準的な仕様で、掛布団には厚みがありました。シーツ等の肌触りは良好でした。それほど高級感はありませんでしたが、心地よく眠れました。なお、当ホテルのウェブサイトを見ると、ベッド(マットレス)には、2011年から5年連続で全米売上No.1を誇るブランド『Serta(サータ)』が採用されています。
浴室 当ホテルのウェブサイトを見ると、バスタブがあると明記されているのは「キングデラックスハーバービュースイート」のみで、他のカテゴリーの部屋にはバスタブはないと思われます。
自分が利用したゲストルームにもバスタブはありませんでした。シャワーブースは十分なスペースがありました。シャワーはハンドシャワーで、シャワーヘッドはお湯の出し方を変えられるタイプでした。水圧は良好でお湯の温度も安定していました。また、シャンプー等には、米国のクラブツリー&イヴリンの製品が使われていました。一方、壁の隙間にはカビのような汚れも少し出てきていて(汚いというほどではない)、徐々に劣化が始まっている印象を受けました。
洗面スペースも物を置くスペースが十分にあり、使いやすい構造でした。
トイレに温水洗浄便座機能等はありませんでした。
デスクワークの環境 ワーキングデスクは大きくはないですが、PCで作業をするスペースは容易に確保できました。デスクは引き出し付きで、デスクの周辺に小物を置くスペースもありました。椅子は高さを調節できる高機能タイプでした。部屋の照明はやや暗めでしたが、デスク上にはスタンドがあったので、特に支障はありませんでした。
ネット接続 室内にLANケーブルと差込口がありました(有線接続の料金等は不明)。WiFiは無料で利用可能です。当ホテルのネットワーク(パスワード無し:セキュリティで保護されていないタイプ)に接続すると出てくるページで自分の名字(英語)と部屋番号を入力するところがあるので、それらを入力してConnectをクリックするとすぐにつながりました。通信速度は問題のない水準でした。
電源、AV機器等 空きコンセントの数は、デスクの正面に2、寝室の壁等に2、計4でした。いずれも変換プラグが必要なタイプでしたが、変換プラグが室内に1つありました。USBポートの数は、デスク脇2、ベッド脇2、目覚まし時計2、計6でした。
AV・通信機器としては、壁掛け型のテレビ(SAMSUNG製)があるだけでした。
照明はやや複雑で、点灯する際にはひとつずつ対応する必要がありました。ベッド脇のMasterスイッチを使うと、スタンド類とNight Lightを除く照明を一度で消灯することができました。
エアコン 温度、風力が調節できるタイプで、正常に機能していました。音は静かでしたが、強風にしてもそれほど強い風が出てくる感じはありませんでした(強風にしなくてもよく冷えたので支障なし)。
ドライヤー パナソニック(タイ)製で、冷風弱、温風弱、温風強の切り替えがありました。温風強にすると十分な風力がありました。浴室の壁等には固定されておらず、コードも十分な長さがあったので、快適に利用できました。
収納スペース クローゼット、及びその中に深めの引き出しが2つありました。また、小さめのスーツケースを開いたまま使用できる台がありました。この他、ベッド脇やクローゼットの横にも引き出しがあり、部屋の大きさのわりに収納面は充実していました。
窓・眺望 窓は大きく作られています。当ホテルの客室は、角部屋を除くすべての部屋が公園側に面しており、逆側(旺角の下町)はガラス張りの通路になっています。このため、ほとんどの部屋からは、眼下に公園、正面・左右のいずれにも高層マンションが見えると思います。高層階にはハーバービューの客室もあります。
7 日本語/日本人 テレビはNHK World Premium(日本語)とNHK World(英語)が視聴できました。室内等に日本語の案内はなく、スタッフとのやり取りも英語(または中国語)になります。客層は多種多様で、中華系が多い一方で、ヒルトン系列のホテルということも欧米系の人も比較的数多く見かけました。一方、明らかに中国本土からとわかるような人やグループとすれ違うことはありませんでした。滞在時間が短かったこともあり、日本人は見かけませんでした。
8 警備/鍵 鍵は電子カードキーです(要返却)。エレベーターはカードをセンサーに当ててから行先階を押すタイプで、客室階では自分が宿泊している階と公共設備がある階以外には、行くことができませんでした。
一方、ホテルのエントランスにスタッフはおらず、警備等は行われていませんでした。
9 朝食 レストラン「Eagle's Garden」の朝食ビュフェを1日だけ利用しました。今回の宿泊プランには朝食が含まれておらず、価格はHK$168(+サービス料10%)でした。
品揃えとしては、惣菜、点心、生野菜、チーズ、ハム、フルーツ、パン、ヨーグルト、飲料等が一通りありました。品数は少なめで、日本食はありませんでした。卵料理や麺のコーナーもありませんでしたが、卵料理、オムレツ、ワッフル、サイドディッシュ(ハム、チーズ、ソーセージ、ベーコン)については、オーダーすると出来立てを持ってきてくれるようになっていました。例えば、ワッフルはタイミング次第ではビュフェの中の一品として置かれているときもありましたが、オーダーするとクリームとフルーツが添えられていて、オーダーしたほうがよいと思いました。また、惣菜等も一品一品のクオリティは総じて高いと感じました。
朝食料金は、物価の高い香港のホテルなのでかなり高めに設定されており、その価値があるかどうかは微妙なところですが、旺角の中心部まで行かないと朝食をしっかりとれるところはないので、個人的には1日だけなら利用してもよいと思いました。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 プール プールは最上階にあり、周囲に視界を遮る建物はないので眺めも良く、開放感があります。それほど大きくはないものの、長方形で、水の透明度も保たれていたので、しっかりと泳ぐことが可能です。また、日当たりも良く、プールの脇にはデッキチェア等も置かれていて、日光浴をするには素晴らしい環境でした。ただ、日除け用の設備はないので、日焼けしたくない場合は対策が必要となります。
ジム ジムは24時間利用可能です。狭いですが最上階にあり、ガラス張りで海や香港島まで見えます。設備としては、有酸素運動の機器5台(個別TVなし。壁に大型テレビ1台)、5~50ポンドのダンベル、角度調節可能なベンチ、複合型の筋トレマシン2(上半身と下半身各1)、ヨガマット、体重計が置かれていました。全身の筋トレがなんとか一通りはできると思います。
更衣室 ありません。
その他 ありません。
11 サービス チェックインは夜10時で、特に問題なく終わりました。チェックインの際、WiFiや朝食等の説明はありませんでした。
チェックアウト(午前11時)は、1~2分待ちました。チェックアウト自体は朝食料金の清算を済ませただけですぐに終わりました(「12その他」参照)。
コインランドリーのサービスあります。洗剤(無料)も置いてありました。ただし、洗濯機も乾燥機(各1台ずつ)も1回使用につきHK$50(専用コインを受付で購入)が必要と記載されていました。
12 その他 タクシーが来ないエリアに立地しているせいか、タクシーを使う際には30分前にサービスデスクに電話して依頼するよう、室内に案内があります。チェックアウト後にタクシーを使いたいと10:30に連絡し、11時にチェックアウトを済ませましたが、タクシーはまだ到着しておらず、座って待つように言われました。5分後にタクシーが到着しました。タクシーを頻繁に使う場合、注意が必要です。
13 総括 ホテル内では快適に滞在できました。ただ、ホテルは旺角にありながら、駅やバス停から近くない、タクシーは呼ばないと来ない、といった点で、移動にはかなりストレスが溜まると思います。自分は、デモの影響でホテル料金が大幅に値下がりしている時期に興味本位で短期滞在しただけだったので、損した気分にはなりませんでしたが、利用を検討する際には立地をよく確認することをお勧めします。
キングサイズのベッド ベッドの上の壁のデザイン
左がシャワーブース、中央が洗面台、右がトイレ 洗面台
ソープ、シャンプー等は米国のクラブツリー&イヴリン製 トイレ
                   シャワーブース:小物を置くスペースがあるほか、広さも十分で使いやすい構造
クローゼット1:ハンガー、アイロン、スリッパ クローゼット2:セーフティボックス、引き出し
湯沸し、無料飲料水、カップ等 収納スペース(左)と空の冷蔵庫(右)
デスクは引き出し付き デスク正面の電源、USBポート等
ベッド脇の電話とUSBポート、各種スイッチ等  ベッド脇の目覚まし時計等
眺望1:816号室から1 眺望2:816号室から2
眺望3:816号室から3 眺望4:816号室から4
眺望5:816号室から5 眺望6:816号室から6
客室階の廊下1:右中央にランガムプレイス 客室階の廊下2
外観1 外観2:車寄せがある側のエントランス
外観3:ラウンジ側のエントランス 外観4:同
プール1 プール2
プール3 プール4
プールからの眺望 ジムからの眺望
結婚式場1  結婚式場2
コインランドリー Wifiの速度計測結果
(左上、右上、左横、左下、右下)
レストラン「Eagle's Garden」の朝食
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