ホテル宿泊記　香港53
  富薈馬頭圍酒店 ／ アイクラブ マータウワイ ホテル
　 iclub Ma Tau Wai Hotel
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（口コミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2019年3月／ゲストルームで予約（→多分iSelect Premier）／2316号室
3 1泊料金／予約方法 8,870円（＋サービス料10%。簡易な朝食サービスあり）／trip.comのアプリで即時予約
4 ホテル概要 2017年6月開業、客室数340。
iclubは、香港資本のホテル運営会社であるリーガルホテルグループ（Regal Hotels International, 富豪國際酒店集團）が展開するホテルブランドで、基本的な機能や質は確保しつつ、サービスを絞り込みコストを削減している点が特徴です。香港では当ホテル（馬頭圍）のほか、炮台山、上環、灣仔、旺角にiclubのホテルがあります（2019年4月時点）。また、同グループは、フルサービス型のリーガルホテル（Regal Hotel, 富豪酒店）も展開しており、香港国際空港、銅鑼湾、九龍、沙田、啓徳にリーガルと名の付いたホテルがあります。同グループはさらに、中国本土にも進出しています。
5 立地 九龍の中心部から見た北東の方向、旧空港跡地に近い土瓜灣に位置しています。最寄り駅はMTR観塘線の何文田駅ですが、徒歩で15分程度の距離にあるため、地下鉄の利用には不便な立地です（新線の土瓜灣駅を建設中：2019年4月時点）。
一方で、路線バスを使えば移動の利便性は格段に高まります。最寄りのバス停は、乗車する場合が土瓜灣道の「落山道 Lok Shan Road」、下車する場合が土瓜灣道の「浙江街Chi Kiang Street」または馬頭圍道の「江西街Kiang Hsi Street」となります。バス停とホテル間は徒歩2～3分程度です。主なバス路線としては、尖沙咀方面の5C・28、油麻地・旺角方面の6C・6F、紅磡駅方面の11K・15X・15X・21、香港島方面の106・115等があります。
当ホテルの周辺は下町の雰囲気が色濃く残る地域で、古い建物がまだ多く残っています。治安が悪いというわけではありませんが、あまり清潔な感じはありません。ホテルの近辺には、セブンイレブン（落山道）、マクドナルド（土瓜灣道）、スーパーの恵康Wellcome（同）があるほか、ローカル向けのレストランも多数あります。一方で、スターバックス等のカフェや旅行者が気軽に利用できるようなレストラン等はありません。
ホテル・空港間の往復には、空港⇔エアポートエクスプレス（九龍駅）＋タクシーが無難ですが、時間が合えば九龍駅⇔当ホテル間は無料シャトルバスが利用可能です（11「サービス」参照）。
この他では、空港・藍田駅が始点・終点のA22の空港バスが使えます。最寄りのバス停は、空港→ホテルが「山西街, 漆咸道北Man Ming Lane, Nathan Road」、ホテル→空港が「浙江街遊樂場, 馬頭圍道Chi Kiang Street Playground, Ma Tau Wai Road」です。バスの乗車時間は土曜の午後の時間帯（空港→ホテル）、月曜の午前7時頃の時間帯（ホテル→空港）とも45～47分でした。空港→ホテルではバスが港珠澳大橋の香港検問所に立ち寄るようになっていて、従来よりも時間がかかる気がしましたが、結果的には行きも帰りもそれほど時間は変わりませんでした。また、ホテル→空港では平日朝のバスが満員で、座ることができませんでした。双方のバス停とホテル間は徒歩4～5分程度です。
6 概要 客室は安いほうから順に①iSelect（14㎡・66室）、②iPlus（14㎡・160室）、③iSelect Premier（14㎡・高層階・66室）、④iPlus Premier（14㎡・高層階・48室）、⑤iBusiness Premier（14㎡・高層階・36室）、⑥Family Connecting Room（28㎡）があります。
当ホテルの客室は大半が14㎡でとても狭いですが、香港中心部にある同価格帯のホテルはどこも似たり寄ったりだと思います。自分の部屋は眺望も素晴らしかったため、閉塞感はありませんでした。また香港のホテルはどこもそうですが、限られたスペースを効率的に活用していて、使い勝手のよい部屋だと思いました。開業してからまだ2年に満たないので、それほどの劣化はみられず、清掃もきちんと行われていました。客室内は壁やデスク、床、カーテン等が白で統一されており、室内はとにかく白が目立ちました。また、高級感はないものの、それほど安っぽい印象も受けず、このクラスのホテルとしては上質な雰囲気でした。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中×2、補充あり）、セーフティボックス（上に開けるタイプ）、冷蔵庫（空）、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ
備品（なし） ハンドタオル（タオルはバスタオルとフェイスタオルが各2）、目覚まし、アイロン、バスローブ、DVDプレーヤー、スマホ、傘、体重計、フルーツ
ベッド ベッドは上記①③の客室がクイーンベッド1台、②④の客室がシングルベッド2台、⑤の客室はクイーンベッド1台またはシングルベッド2台となります。
1ベッドルームのベッドの大きさはクイーンサイズ。マットや枕は標準的な仕様で、掛布団にも厚みがありました。シーツ等の肌触りもよく、とても快適に眠れました。
浴室 当ホテルの浴室にバスタブはなく、シャワーブースのみとなります。シャワーブースは広いというほどではないものの、窮屈ではなく、香港のこのクラスのホテルとしては使いやすいほうだと思いました。
シャワーはハンドシャワーで、シャワーヘッドは大きく、お湯の出し方を変えられるタイプでした。水圧は良好で、お湯の温度も概ね安定していました。ただし、お湯の出し方を変えると温度が変わる点に注意が必要でした。
小物を置くスペースはあり、据付型のシャンプー兼ボディソープも置いてありました。通常の使用でお湯がブースの外にあふれ出すことはありませんでしたが、シャワーをドアに向けて流すと、外の床が濡れました。
トイレに温水洗浄便座機能等はありませんでした。
デスクワークの環境 ワーキングデスクは奥行きが狭いですが、横幅はあり、机の上に置かれているものを窓際に移行すると、ノートPC等を置いて作業ができるスペースは確保できました。また、椅子はなく、ベッドが椅子を兼ねる構造になっていました（背もたれもなし）。
ネット接続 室内にLANケーブルはありませんでしたが、差込口はありました（有線接続の利用の可否等は不明）。WiFiは無料で利用可能です。当ホテルのネットワーク（パスワード無し：セキュリティで保護されていないタイプ）に接続すると出てくるページで部屋番号と苗字（最初の4文字？）のアルファベットを入力し、指示に従ってクリックするとすぐにつながりました。WiFiの速度は計測するとかなりのスピードが出ますが、夜間に利用した際には接続が不安定になることがありました。
電源、AV機器等 コンセントは、デスクの正面に3つ（変換プラグが必要なタイプ）あるだけでした。一方で、USBポートが2つ、HDMI端子がひとつありました。
AV機器は、壁掛け型のテレビ（SONY製）があるだけでした。
浴室及びデスクの真上を除く照明の点灯、消灯はベッド脇のスイッチでコントロールできました。
エアコン 温度、風力が調節できるタイプで、よく冷えました。強風にすると、ガタガタと不快な音がしましたが、風力を弱めると気にならなくなりました。
ドライヤー スイス製のValeraというブランドで、冷風弱、温風弱、温風強の切り替えがありました。温風強にするとある程度の風力がありました。浴室に固定されていて、コードが短めだったので少し使い難かったですが、大きな支障はありませんでした。
収納スペース 洋服を掛けられるクローゼットのようなスペースがあり、その下に小さな引き出し付きの家具があります。その他に物を置くことができるのはソファの上とデスクの上だけでした。スーツケースは床の上で開くことができましたが、開いたまま使用できるような設備・スペースはありませんでした。
窓・眺望 上記③④⑤の客室は高層階で、当ホテルのウエブサイトを見ると、③④にはシービューとシティービューがあり、⑤はシービューと記載されています。
客室の窓は大きく、自分の利用した最上階の2316号室からは眺望を遮るものもなかったので、香港らしい景色が楽しめました。正面の中央に海が広がり、その手前の眼下には土瓜灣の相当古いアパート群、海の向こうに香港島が見えました。左右にも住宅や高層ビルが立ち並んでいました。
7 日本語／日本人 テレビはNHKの日本語放送が視聴できました。室内等に日本語の案内はなく、スタッフとのやり取りも英語（または中国語）になります。客層は中国本土からの宿泊客が大半とみられますが、欧米人や東南アジア系の人もちらほらと見かけました。日本人は見かけませんでした。
8 警備／鍵 鍵は電子カードキーです（要返却）。エレベーターは、カードキーをセンサーにあてないと客室階のボタンが作動しないシステムになっていました。
ホテルの入口を入るとすぐに受付がありますが、人の出入りを厳しくチェックしているような感じではありませんでした。
9 朝食 2階にiLoungeというラウンジが設けられており、朝7:30-10:30の時間には簡易な朝食の無料サービスがあります（今回は利用できず内容未確認）。
ルームサービス なし。
レストラン なし。
10 プール なし。
ジム 2階のiLoungeの奥にSweat Zoneというコーナーが設けられており、有酸素運動の機器3台、1～10kgのダンベル、メディシンボールが置かれていました。中途半端な場所にあり、設備も中途半端なので、あまり利用する気にならないと思われます。
更衣室 なし。
その他 2階のiLoungeの屋外エリアに卓球台がありました。
11 サービス チェックインは午後3時30分頃で、たまたま他の2組がチェックインしていて少し待ちましたが、特に問題なく終わりました。チェックインの際、WiFiの説明はありましたが、朝食やiLounge等のサービスに関する説明はありませんでした。
チェックアウトは、ルームキーを返却し部屋番号を確認しただけですぐに終わりました（午前7時前）。
当ホテルとエアポートエクスプレスの九龍駅間で、無料のシャトルバスが運行されています。当ホテル発は7:15～21:25、九龍駅発は7:35～21:55となっており、運行間隔は1時間に1本程度です。一部のバスは紅磡駅や中港城を経由します。時刻表やバス乗り場等の詳細は当ホテルのウェブサイトに記載されているほか、ホテルの1Fの受付の裏のスペースにも案内があります。
2階にiLoungeというラウンジが設けられており、24時間コーヒー、紅茶を飲むことができるほか、朝7:30-10:30の時間には簡易な朝食のサービスもあるようです（今回は利用できず内容未確認）。また、このラウンジには屋外エリアもありました。
2階のiLoungeの奥に、セルフ式のコインランドリーとアイロンの設備がありました。
ウェブサイトを見ると、Mobile Keyというサービスがあり、携帯電話にルームキーをインストールすることでフロントでのチェックインが不要になるようです。
12 その他 隣の部屋の物音がよく聞こえたので、壁は薄く音は筒抜けになっていると思います。ただ、隣の部屋がうるさくて困るようなことはありませんでした（時に廊下での話し声が聞こえる程度）。
13 総括 ホテル周辺に気軽に食事ができる場所がない点は不便でしたが、ホテルでの滞在やコスパ、移動の際の利便性等では概ね満足できました。バスを使うことが苦にならない人、コストを抑えつつ快適に過ごしたい人には、選択肢に入れていいホテルだと思います。また、自分はiclubのホテルのコンセプトがわりと気に入ったので、他のiclubのホテルも利用してみたいと思いました。
洗面スペース 洗面ボウルの下の引き出しに入っているドライヤーとティッシュ
歯ブラシ等 トイレ
シャワーブース1：据付型のシャンプー兼ボディソープあり シャワーブース2
クローゼットとハンガー 左の写真の下側：引き出しと小型冷蔵庫（左下）
右上の写真の引き出しの中：上段＝セーフティボックス、カップ等 上の写真の上段の引き出しの中：右中段＝空、右下段＝スリッパ
冷蔵庫（空） デスク上のコンセント、USBポート等
無料飲料水  眺望1
眺望2 眺望3
眺望4 外観1：中央奥の白と黒の建物が当ホテル
外観2：中央奥の白い建物が当ホテル 外観3：正面
外観4：エントランス1 外観5：エントランス2
2階のiLounge1  2階のiLounge2：コーヒー等のサービス（24時間）
2階のiLounge3：屋外1 2階のiLounge4：屋外2（中央奥に卓球台）
2階のiLoungeの奥にあるSweat Zone 2階のiLoungeの奥にある洗濯機、乾燥機、アイロン
1階のロビー裏1：ソファ等 1階のロビー裏2：自動販売機
1階のロビー裏3：無料シャトルバスの時刻表 Wifiの速度計測結果 
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