ホテル宿泊記　香港46
  華麗都會酒店 ／ グランド シティ ホテル
　 Grand City Hotel
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（ゲストレビュー）、4travel.jp（クチコミ）、楽天トラベル（お客様の声）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2017年2月／スーペリア→デラックスシービューにアップグレード／2010号室
3 1泊料金／予約方法 金曜日8,036円、土曜日12,054円（平均10,045円、朝食なし）／Hotels.comで即時予約
（サービス料10%をアンドロイドアプリの利用による10%割引で相殺）
4 ホテル概要 2015年開業、客室数214。32階建ての高層ホテルです。
香港島西部には近年、地下鉄の延伸に伴って新しいホテル（中国本土からの観光客をターゲットにした、客室はかなり狭いが比較的安い）が数多く開業していますが、当ホテルもそうしたホテルのひとつです。特にこのエリアには、米系チェーンのベストウェスタンのホテルが目立ち、当ホテルも同系列としている表示をみかけますが、ベストウェスタンのサイトで検索しても当ホテルは出てきません。一方で、ホテルの建物の横にある使われていない入口の壁近くに、ベストウェスタンのマークがひっそりと描かれていて、詳細は不明です。
なお、当ホテルは地図で見ても場所が分かりにくいのですが、入口は「皇后大道西」に面しています。ただ、ホテル1階の中央にある大きなスペースはほとんどの宿泊客にとって用はなく、建物の片隅にある小さな硝子戸の入口を使うことになります。そこからエレベーターで3Fに上がるとフロントとカフェがあり、客室階へ行くには3Fでエレベーターを乗り換える必要があります。
5 立地 香港島の西側に位置しています。最寄り駅は西営盤駅で、B1地上出口から当ホテルまでは徒歩2～3分程度（B1出口⇔第一街⇔階段の細い通路「亜厘架巷」⇔皇后大道西）です。ただし、B1地上出口とホーム間の移動には3分程度かかるので、比較的距離の近い中環・金鐘地区との往復にはトラムやバスを使ったほうが楽かもしれません。
最寄りのトラムの停留所は、西邊街（Western Street）と德輔道西（Des Voeux Road West）の交差点にあり、当ホテルから徒歩2～3分です。中環方面へ行くバス停「西區警署（Western Police Station）」もほぼ同じ場所にあり、3A・4・7・71・91・94・905（中環）、1・5B・10・37B（中環・金鐘・灣仔）等の路線があります。また、中環・金鐘方面からホテルに戻る場合、当ホテルの前にバス停「西邊街Western Street」があり、3A・4・4X・7・71・91・94（中環から）、10・37A・90B（中環・金鐘から）等のバスに乗るとホテル前で下車できます。
ホテルの周辺は古くからある建物と、西営盤駅の開業（2015年）を機に新しく開業した店や建物が混在するエリアです。おしゃれなレストランやカフェ、古くからある地元向けの食堂等があちこちにあるほか、西営盤駅B1出口の向かいにはセブンイレブン、左にスーパーのパークンショップがあります。
また、この地域は急な坂の上にあり、南北の移動はすべて坂の上り下りを伴います。暑い時期に上り坂は厳しいかもしれません。
ホテル・空港間の往復には、エアポートエクスプレス（空港⇔香港駅）と香港駅からの無料循環シャトルバスH1（4番目のバス停「BEST WESTERN Hotel Harbour View」で下車し、バスの進行方向に数分歩くとホテル）またはタクシーを利用するのが効率的です。また、空港からA10のバスも利用可能です。空港発は06:50から00:20まで30分間隔で、降車するバス停は香港島に入ってから2つめの「朝光街（Chiu Kwong Street）」、バス停からホテルまでは徒歩3分程度です。一方、ホテル→空港のバス停は「水街（Water Street）」（A10とA12が利用可能）で、ホテルからバス停までは徒歩5分程度です。バスの待ち時間はタイミングによりますが、乗車時間は往路も復路も35分前後でした。
6 客室 概要 客室には安いほうから順にスーペリア（20㎡）、デラックスヒルビュー（同）、デラックスシービュー（同）、シービュースイート（40㎡）があります。スイート以外は大きさが同じなので、階と向きが違うだけで、部屋の構造やアメニティは同じだと思います。
自分が宿泊した部屋からは海が見えたので、デラックスシービュールームにアップグレードされたのかもしれません（特に説明はなし）。部屋の広さは20㎡でかなり狭く感じられましたが、香港の中心部に近い同クラスのホテルの中ではそれでも広いほうだと思います。部屋が狭いためテーブルやソファ等はなく、必要最低限のものしか置かれていませんでした。室内はまだ新しいのできれいで、清掃もきちんと行われていました。一方、（天井のシャンデリアを除くと）室内に高級感は感じられず、カーテンや壁紙等には金色が用いられていてゴテゴテとした印象を受けました。家具等も安っぽい材質に見えました。
デスクワークでは、ワーキングデスクとして使えなくもない横長の板（棚のようなスペース）と椅子がありましたが、板の奥行きが短すぎて（左半分は約24cm、右半分は約30cm）使い難く、本格的なデスクワークには不向きです。小物等はその板の上に置けるので便利でした。コンセントの空きはテレビの横に1カ所、ベッドの両脇に各2カ所、洗面スペースの脇に2カ所、計7カ所でした。ただし、いずれも日本とは違うタイプで、変換プラグは1カ所にしかなかったので、自分で必要な分を持参することをお勧めします。
AV機器では壁掛け型のテレビ（LG製）があるだけでした。寝室とエントランスの照明の点灯、消灯はベッド脇でできるようになっていました。
収納面では、クローゼットと棚がありましたが、奥行きがほとんどなくハンガーも2本しかないので、収納能力はかなり低めでした。一方、ベッドの下に空きスペースがあり、スーツケース等はそこに（広げたまま）置くことができました。
ベッド ワンベッドルームのベッドはクイーンサイズ。マットは硬く、マットとシーツの間にはかなり薄いパッドがあるだけだったので、寝心地がいいとはいえない状況でした。枕と掛布団は標準的な仕様でしたが、寒い時期だったので掛布団が薄く感じられ、寒がりの人には寒いかもしれません。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中×2、補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸し、スリッパ（ペラペラ）、歯ブラシ、ティッシュ、（禁煙ルームなのに）灰皿
備品（なし） アイロン、バスローブ、傘、体重計、フルーツ、DVDプレーヤー、iPhone／iPodドッキングステーション、ハンドタオル（タオルはバスタオルとフェイスタオルが各2）
エアコン 温度、風力が調節できるタイプで、音は強風にしない限り、気にならない水準でした。なお、パネルには暖房機能の表示（温泉マーク）もありましたが、おそらく機能していないと思われます。
ドライヤー Lancoというブランドで、温風、冷風の機能はありましたが、風力の調整はできませんでした。風力は弱めで、髪の長い人には厳しいレベルかもしれません。浴室等の壁には固定されておらず、コードの長さは十分にありました。
浴室 部屋の入口のドアを開けると、寝室につながる通路を挟んで右に洗面台、左にトイレ、トイレの奥にシャワーブースがあるという少し変則的な形で、バスタブはありませんでした。寝室と通路の間にドアはありましたが、トイレにドアはなく、通路とトイレ、トイレとシャワーブースの間は別のカーテンで仕切られていました。
シャワーブースは香港のホテルとしては標準的な広さで、小物を置く小さな棚も設置されていました。シャワーはハンドシャワーで、シャワーヘッドはお湯の出し方を変えられるタイプでした。ハンドシャワーの水圧は良好な水準で、お湯の温度も安定していました。ただし、シャワーを使うとシャワーカーテンが風に押されて身体の方に近づいてくるのが少し厄介でした。
トイレに温水洗浄便座機能等はありませんでした。また、トイレットペーパーがとても使い難い位置に設置されていました。
ネット接続 室内にLANケーブルはなく、客室に有線接続の設備はありませんでした。WiFiは無料で、チェックイン時にパスワード等は教えてもらえます。接続時には当ホテルの名前のネットワークを選択しパスワードを入力するとすぐに繋がりました。自分が利用・計測した際のWiFiの速度は特に問題ありませんでしたが、他の口コミも見ると、時間帯によっては厳しい状況になるのかもしれません。
窓・眺望 客室にはわりと大きな窓があります。自分の部屋は20階の海側だったので、正面奥には（ビルとビルの間から）海がよく見えました。海以外の部分は、右にも左にも高層の古い建物と新しい建物が入り混じって見えるという、香港らしい景色でした。また、眼下には古いやや低層の建物の傷んだ屋根が見えました。
7 日本語／日本人 室内等には日本語の案内はありません。NHKは日本語も英語も視聴できませんでした。スタッフとのやり取りは英語（または中国語?）になります。客層は中国本土からとみられる中華系が過半を占め、その他のアジア系や欧米系もちらほらと見かけましたが、日本人には会いませんでした。
8 警備／鍵 鍵は電子カードキーです。警備等は特に行われていません。地上階から客室階までは、フロントのある3Fでエレベーターを乗り換えるものの、3Fではフロントの脇を通過する感じで、フロントのスタッフが客室に上がっていく人をチェックしている様子はありませんでした。エレベーターにもセキュリティ機能はありませんでした。
9 食事 朝食 利用しませんでした。
なお、Lobby Caféの朝食ビュッフェはHK$55（宿泊者向け）となっていました。少しビュフェの中身を見てみたところ、品数はかなり少なめで、サラダ、卵、ハム、パンケーキ等と飲み物がある程度でした。ただしこの界隈のカフェでそれなりの朝食をしようとするともっと費用は嵩むので、軽く食べるだけで十分な人なら利用価値はあると思います。一人で宿泊する場合、宿泊料金に朝食代金を入れると割高になるので、宿泊料金は朝食付きにしないで、現地で内容を見てから決めるのが無難だと思われます。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 プール ありませんでした。
ジム ありませんでした。
更衣室 ありませんでした。
その他 ありませんでした。
11 サービス チェックイン（深夜10時半頃）、チェックアウト（正午）は問題なく終わりました。チェックインの際にバウチャーの提示を求められましたが、Hotels.comで予約した場合バウチャーはないので、アプリの予約サイトにログインして記録を見せました。また、チェックイン・チェックアウトの担当は2人しかいなかったので、タイミングによっては待たされると思います。自分はチェックアウト時に少しだけ待たされました。
チェックアウト後の荷物は1階で預かってもらえました。
12 その他 隣の部屋の声は聞こえませんでしたが、物音やドアの外の話し声は聞こえてきたので、隣室の人のマナー次第で状況は変わってくると思います。
13 総括 細かい部分で気になる点は前述のとおり色々とありましたが、料金と立地を踏まえると、満足度の高い滞在ができました。香港のリピーターでホテルは寝るだけと割り切っている人、荷物の少ない人、一人旅の人にはお勧めできるホテルだと思いました。一方で、ホテルに快適性を求める人、室内でデスクワークをするビジネスマン、荷物の多い人、二人組等はワンランク上のホテルにしたほうが無難かもしれません。
正面右の壁の向こうがトイレとシャワースペース 寝室と通路はドアで仕切られるが、通路とトイレの仕切りはカーテン
入口のドアを開けるとすぐに洗面台、その下に冷蔵庫 トイレ：トイレットペーパーが極めて取りにくい
シャワーブース1 シャワーブース2：床は狭くはない
歯ブラシ、髭剃り（切れ味はかなり悪い）等 奥行きがほとんどないクローゼット1
奥行きがほとんどないクローゼット2 セーフティボックス、薄いペラペラのスリッパ等
湯沸し、無料飲料水、（禁煙ルームなのに）灰皿、等 ミニバー
なぜか天井の照明は豪華 眺望1
眺望2 眺望3：20Fから下を見るとこんな感じ
眺望4：ビルとビルの間に見える海 外観5：左の中央部分（拡大）。九龍側もうっすらと見える
外観1 外観2：ホテル名が中国本土の「簡体字」で書かれている
外観3：一階の正面。中央はエントランスではない ←の写真の中央部分。荷物を預ける以外、特に用のない空間
建物の片隅にある当ホテルのエントランス 西営盤駅B1出口からホテルに向かう際に通る細い階段の通路
WiFiの速度計測結果 ひっそりと壁に書かれていたBestWesternのロゴ
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