ホテル宿泊記　香港41
  奥華酒店・南岸 ／ オボロ サウスサイド
　Ovolo Southside
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（クチコミ）、expedia（ゲストレビュー）、4travel.jp（クチコミ）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2015年11月／Deluxe Queen／1801号室
3 1泊料金／予約方法 HK$1,950（＋サービス料10%、朝食付）／当ホテルのウェブサイトで即時予約
4 ホテル概要 2014年7月頃開業。客室数162。メディアの報道によると、当ホテルは1976年に建てられた多目的の業務用ビル（倉庫）を改装したホテルで、客室等の内装も配管等をむき出しにした無機質なデザインが特徴的です。
オボロホテルは、香港の独立系ホテル事業者です。創業は2002年で、2015年11月時点で香港に6軒（中環2、上環1、香港島南部2、西九龍1）、オーストラリアに3軒のホテルを運営しています。
オボロのホテルでは、朝食、WiFi、ラウンジのドリンク（ハッピーアワーにはアルコールとスナックも提供）、室内ミニバーのドリンクとスナック、セルフサービス式ランドリー、24時間利用可能なジム、室内のApple TVがすべて宿泊料の中に含まれており、無料で利用できる点が特徴となっています。
5 立地 香港島の南側、海洋公園（オーシャンパーク）や水上レストラン（ジャンボキングダム）に近い黄竹坑（Wong Chuk Hang）に位置しています。ホテルから徒歩圏内に鉄道の駅はありませんが、2016年末には香港島の南北を縦断するMTRのサウスアイランド線が開通し、黄竹坑駅がホテルの近くにできる予定です。
ホテルの周辺は古くからの町工場が集まる地域ですが、再開発も進められているようで、当ホテルから徒歩1分のOne Island Southというオフィスビルの1階に、セブンイレブン、ドラッグストアのワトソンズ、スターバックスコーヒー、イタリア料理のGCXなどが揃っています。
MTRが開通するまで、当ホテルからの移動は、バスの利用がポイントとなります（Citybus & NWFBのウェブサイトに中国語・英語の詳細情報及び検索機能あり）。路線バス網は充実しており、当ホテル前の大通り（黄竹坑道）沿いにバス停があります。当ホテルへ行く際に下車するバス停は「香港仔運動場」（下車後バスの進行方向に黄竹坑道を直進すると2分でホテルに到着）、当ホテルから乗車する際のバス停は、通りの反対側の「業興街」または「海洋公園道」で、路線により停車するバス停が異なってきます。黄竹坑道に横断歩道はありませんが、「業興街」のバス停へは高架下をくぐるとすぐに行けます。「海洋公園道」のバス停に行くには、エレベーター付きの歩道橋があります。
使えるバス路線としては、銅鑼灣方面=（72、72A、96、592）、（38、42、77）、（99、170、671、N170、N171）、金鐘・中環共通=（70、75、90、97）、（37B、N90）、金鐘=590A、中環=590、旺角=170、171、N170、N171があります。
ホテル・空港間の往復は、時間優先の場合エアポートエクスプレス（空港-香港駅）＋タクシーが便利です。料金優先の場合、空港→ホテルは（1）A12の空港バス（20分間隔で運行）で「入境事務大樓」まで行く、（2）同じバス停で路線バス（590または70）に乗り換え、（3）香港仔運動場で下車というルートがあり、この場合、空港からホテルまでの総所要時間は渋滞のない朝7時頃の時間帯で約1時間でした。ホテル→空港は、（1）「海洋公園道」のバス停で路線バス70、90、590のいずれかに乗車し、終点の「交易廣場（Exchange Square）」下車、（2）徒歩で香港駅に移動、（3）エアポートエクスプレス乗車が無難だと思います。
6 客室 概要 客室のタイプとしては、安いほうから順にMini Twin（21㎡）、Mini Queen（19~23㎡）、Deluxe Queen（24㎡）、Corner（24㎡）、Corner Deluxe（24㎡）、Long Loft（27㎡）があります。
当ホテルは中心部から離れている分、中心部のホテルと比較すると客室は広めですが、自分が利用したDeluxe Queenでも広々としているわけではありません。一方、置かれている家具が少なく、デスクや椅子、ソファ等がなかったので、床のスペースには余裕がありました。床はフローリングで、清掃はやや雑な気もしましたが、まだ開業から間がないこともあり、清潔感は保たれていました。また、高級感はないものの、上述のとおり家具や内装にはこだわりが感じられ、独特の雰囲気がありました。
デスクワークは、室内にデスク・テーブル・椅子がないので、ベッド上でノートパソコンを使う程度のことしかできません。当ホテルでは、全宿泊者が利用可能なラウンジがありコーヒー等も飲めるので、デスクワークはラウンジでどうぞ、ということなのだと思います。コンセントの空きは寝室4、浴室1でした。機能面では、AV機器として液晶テレビとApple TVがありました。また、ベッド脇のスイッチで照明を一度に消せるほか、電動でブラインドの上げ下げができるようになっていました。一方、収納スペースはかなり限られており、クローゼットやバゲッジラックはありませんでした。洋服を掛けるスペースとわずかな棚を除くと洋服類をスーツケースから出して置くスペースはほとんどないので、スーツケースを床もしくは家具の上に広げて使うことになると思います。
ベッド ワンベッドルームのベッドはクイーンサイズ。枕もマットも標準的な硬さで程よい弾力があり、掛け布団もある程度の厚みがあったので、とても快適でした。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（中×2、補充あり）、無料のミニバーとスナック（飲料のみ補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ。（ひげ剃り、ブラシ等は頼めば持ってきてくれるシステム）
備品（なし） フルーツ、DVDプレーヤー、バスローブ、体重計、傘、アイロン
エアコン 温度、風力が調節できるタイプでした。音は大きめでした。
ドライヤー Philips製の2300Wで、温度は3段階、風力は2段階の切替ができるタイプでした。風力は最大級の強さで快適でした。また、浴室の引き出し内等には固定されておらず、コードも十分な長さがあり、申し分ない状況でした。
浴室 浴室にはバスタブはなく、シャワーのみでした。シャワーブースは広々としており、ハンドシャワーとレインシャワーがありました。両方ともお湯の出は良好、快適な水準で、お湯の温度も安定していました。ブース内にあまり大きくはありませんが小物を置くスペースもあり、問題なく利用できました。
なお、トイレに温水洗浄機能はありません。
ネット接続 室内にLANケーブルはなく、有線LAN接続のサービスはないと思われます。無線LANは無料で利用できます。さらに、滞在中は香港内でWiFiのホットスポットを無料で利用できるID等が付与されました（事前のメールで通知あり）。速度は快適な水準でした。
窓・眺望 窓は大きく、開放感があります。18階の自分の部屋からは、正面右側にOne Island Southが聳え立ち、その手前には古い業務用のビルが見えました。左側には建設中の鉄道新線や香港仔運動場、遠くにレパルスベイ方面の海が小さく見えました。
7 日本語／日本人 室内に日本語の表記はなく、日本人向けの対応は行われていません。NHKは日本語、英語放送とも視聴できませんでした。スタッフとのやり取りは英語（または中国語?）になります。客層は多国籍で、西洋系とアジア系の人を半々くらいの割合で見かけました。中国本土からの観光客は少なく、日本人も見かけませんでした。
8 警備／鍵 鍵は電子カードキーです。エレベーターで客室階に行くにはカードキーが必要となります。一方で、カードキーがあればフロント階を経由しなくても客室に行けるようになっていました。
9 食事 朝食 レストランCIRQLEの朝食ビュフェを利用しました。品揃えは限定的で、メニューの入れ替えもありませんでしたが、通常の家庭での朝食と同じ程度のものは食べられます。ハム、チーズ、野菜、フルーツ、ヨーグルト、シリアル、パン、ジュース、お粥がありました。また、エッグベネディクト、パンケーキ、焼きそばはHK$65（+サービス料10%）、卵料理はHK$30（+サービス料10%）での提供となっていました。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン 利用しませんでした。
10 スポーツ設備 プール ありません。
ジム ジムは24時間利用可能です。設備としては、個別テレビが付いた有酸素運動のマシン5台、複合型の筋トレ用マシン2台、1-10kgのダンベル、角度調節が可能なベンチ、腹筋用のベンチ、バランスボール、マット、ボクシング用のグローブとサンドバッグ等がありました。雰囲気は悪くないので、運動不足の解消目的なら利用価値はあると思いますが、過度の期待は禁物です。
更衣室 ありません。
その他 ラウンジの横にビリヤード台があり、利用している人を何度も見かけました。
11 サービス 到着は早朝便だったため午前7時30分過ぎにホテルに到着し、チェックインの可否について聞いたところ、ハウスキーピングのスタッフの出社が9時からなので、部屋の準備ができるのは10時30分から11時頃になるとの回答でした。実際、11時前に確認したら、部屋の準備ができていました。
帰国は深夜便だったため、可能な範囲でレイトチェックアウトを依頼したところ、13時までならOKとの回答がありました。14時まで延長できないかお願いしたところ、13時30分まで延長してくれました。
ターンダウンサービスはありません。
宿泊前にホテルとメールでやり取り（英語）をしましたが、用件は円滑に完了しました。具体的には、①予約時に「早朝チェックイン、レイトチェックアウトをしたいので、半日滞在プランがあれば教えてほしい」とコメントしたところ、ホテルからメールがあり、「可能な範囲で対応するが、不安ならもう1日予約することをお勧めする」との回答が来ました。②予約後にホテルから、「予約時に利用したクレジットカードが使えない」とのメールがあり、カード会社に問い合わせたところ、「有効期限が誤入力されたようだ」との回答があり、正確な有効期限をホテル側に伝えたところ、無事に決済できたとの連絡がありました。③宿泊の前日に、ホテルに関する情報や上記WiFiサービスが記載されたメールが届きました。わりと重宝しました。
12 その他 ハッピーアワーのラウンジでの軽食は2~3種類しかありませんでした。
13 総括 ビジネスでの利用にはあまり向いていない気はしますが、バスを利用すると、銅鑼灣、金鐘、中環方面に15分から30分程度で到着するので、思ったよりも利便性は悪くなく、香港に慣れた人でコストを抑えて楽しみたい場合には選択肢に加えても良いホテルだと思いました。なお、香港島の南側には当ホテルともう1軒、オボログループのホテルがありますが、立地面では当ホテルのほうが利便性は高いと思います。
シャワーブース（左）、洗面台（中央）、トイレ（右） 洗面台（中央）、トイレ（右）
洗面台 浴室のコンセント（上）、シャンプー等（下）
シャワーブース1：レインシャワーとハンドシャワー シャワーブース2：右横に小物を置くスペース
セーフティボックス、ドライヤー、スリッパ、布製のバッグ等 湯沸し、カップ、コーヒー等
ミニバー1（無料：補充あり） ミニバー2（無料：補充なし）
天井の配管はむき出し 眺望1：窓は大きい
眺望2：正面奥に見える複合ビルOne Island South 眺望3：正面手前に見える古い業務用ビル
眺望4：香港仔運動場（中央）と建設中の鉄道新線（右）  1Fにあるスペース
セルフサービス式ランドリー 館内の装飾品
外観1：中央の青い建物が当ホテル 外観2：中央の青い建物が当ホテル、大通りが黄竹坑道
外観3：正面エントランス（黄竹坑道と反対側） 外観4：エントランス（裏口＝黄竹坑道側）
朝食1 朝食2
朝食3 ハッピーアワーの軽食（これでほぼ全部）
WiFiの速度計測結果 ジムにあるボクシング用のグローブとサンドバッグ
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