ホテル宿泊記　香港40
富豪東方酒店 ／ リーガル オリエンタル ホテル 　Regal Oriental Hotel
1	詳細情報のあるウェブサイト		当ホテル（英語）、香港ナビ、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）、expedia（ゲストレビュー）、ホテルズドットコム（お客様の口コミ）、4travel.jp（クチコミ）、楽天トラベル（お客様の声）、アップルワールド（クチコミ）
2	宿泊時期／部屋タイプ／番号		2015年1月／Superiorで予約→Executive Clubにアップグレード／1412号室 （アップグレードに関する説明なし。ラウンジ利用特典なし）
3	1泊料金／予約方法		14,600円（税サ込、朝食なし）／Apple Worldで即時予約 （福利厚生倶楽部で1泊当たり2,000円引き→実費は12,600円）
4	ホテル概要		1982年1月開業。客室数494。旧空港に隣接するエアポートホテルとして開業し、当時は名称も富豪機場酒店（Regal Airport Hotel）でしたが、1998年に空港が移転したのに伴い名称が富豪啓德酒店（Regal Kai Tak Hotel）に変わり、その後2002年に現在のホテル名となりました。 旧空港ホテルのため、全室2重窓の防音設備が完備されているのが特徴です。一方、市街から離れており地下鉄等の駅も近くにないため、現在は格安ツアー等でよく利用されています。開業からかなりの年数を経ており、外観やエレベーター等は時代を感じさせますが、室内は改装されています。 Regalホテルグループ（富豪國際酒店集團）は香港のホテル運営会社で、香港と中国本土でホテルを展開しています。香港では近年、サービスを限定した小規模ホテルiClubの展開を積極化しています。
5	立地		九龍地区の北東部、旧空港跡地に近い九龍城（Kowloon City）に位置しており、ホテルから徒歩圏内に鉄道の駅はありません。セブンイレブンとスーパーのPARKnSHOP（百佳超級市場）はホテルの近くにあります。 ホテルの周辺は、かつてのスラム街（九龍城砦）があった場所（現在の九龍寨城公園）に近く、ディープな下町の雰囲気が今も残っています。一方で現在はタイ料理や庶民向けの美食街もあり、観光客も訪れるようになりました。 当ホテルからの移動は、バスの利用がポイントとなります。最も便利なのは、ホテル前にバス停がある25M（緑のミニバス）の路線（運行間隔6-8分）で、15-20分の乗車で終点の九龍塘駅まで行くと、大型ショッピングモールの又一城（フェスティバルウォーク）があります。また、この路線は九龍城の下町を走りますが、途中から急に高級住宅街が現れるので、その変化が面白いです。ただし、九龍塘駅からホテルに戻る場合、ホテルの前は通らないので、南角道のバス停から5分程度歩くことになります。 また、一般の路線バス網も充実しており、当ホテル横の大通り（太子道東）沿いに当ホテルの名称（富豪東方酒店）が付いたバス停（路線が多く道路に沿って物凄く長い）があります。ただし、旺角・尖沙咀・香港島方面のバス停に行くには地下道を渡る必要があり、少し時間が余計にかかります。使えるバス路線としては、旺角=1A、9、13D、24、27、95、98C、203E、296C、尖沙咀方面=1A、9、26、銅鑼灣方面=106、116、湾仔・金鐘・中環方面=101、111等があります（KMBのウェブサイトに中国語・英語の詳細情報あり）。 ホテル・空港間の往復は、A22の空港バス（15～20分間隔で運行）が便利です。バスの乗車時間は1時間弱でした。
6		概要	客室は安いほうから順にSuperior（24-26㎡、148室）、Deluxe（26㎡、143室）、Premier（22㎡、23室、新規に改装、2-3階）、Executive Club（26㎡、100室、12~14階）、Suite（39-106㎡、24室）に区分され、Premier以上の部屋にはラウンジ利用特典が付きます。ただし、エレベーターが13階までしかないので、14階になるとExecutive Clubの部屋であるにもかかわらず自分で荷物を持って階段を上がる必要があり、その点は不便でした。 当ホテルは中心部から離れている分、香港にしては客室が広い点が特徴です。自分が利用したExecutive Clubの部屋には、ベッドの他にソファも置かれており、窮屈な感じはありませんでした。また、改装された室内は清潔で、清掃も問題なく行われていました。あまり高級感はありませんが、室内のデザインは洗練された印象で、白を基調とした家具等が明るい雰囲気を醸し出していました。 デスクワークの面では、横長のデスクに3つも引き出しがついていたほか、椅子も高さを調節できるタイプで、快適な環境でした。コンセントは、デスク上の空きが2、その他の空きが1でやや少なめでした。また、デスク上のコンセントは深い位置にあり分岐が難しいので注意が必要です。AV機器としては、シャープの液晶テレビに加え、Executive Clubの部屋にはiHomeがありました。収納については、クローゼットに加え、大型のスーツケースを広げたまま利用できるスペースが確保されていたほか、その下には大きな引き出しもありました。
		ベッド	ワンベッドルームのベッド多分クイーンサイズ。枕は標準的でしたが、マットはかなり硬め、掛け布団は薄めで、あまり快適な感じはしませんでした。
		備品（あり）	無料ミネラルウォーター（小×4、補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸し、スリッパ（薄い）、歯ブラシ、ティッシュ、バスローブ、体重計、傘、アイロン （Executive Club以上の部屋のみ）iHome（iD91）、ネスプレッソコーヒーマシン
		備品（なし）	フルーツ、DVDプレーヤー
		エアコン	温度、風力が調節できるタイプでした。音は大きめでした。暖房機能はありませんでした。
		ドライヤー	スイス製のValeraというブランドで、冷風弱、温風弱、温風強の切替ができるタイプでした。ただし、浴室の引き出し内に固定されていて、コードも短めだったので、少し使い難いと感じました。
		浴室	当ホテルのウェブサイトを見ると、14階のExecutive Club Roomの浴室にはバスタブとシャワーがある記載されていますが、1412号室にはバスタブはなく、シャワーブースのみでした。シャワーブースは広々としており、ハンドシャワーとレインシャワーがありました。両方ともお湯の出は良好、快適な水準で、お湯の温度も安定していました。ただし、シャワーブース内のガラスは半分しかなく、シャワーを使うとガラスのない部分に接している浴室の床が濡れてしまう点、ブース内に小物を置くスペースが狭い点はやや不便でした。また、シャワーブースと寝室の間はすりガラスになっており、2人で宿泊する場合は気になるかもしれません。
		ネット接続	室内にLANケーブルはありませんが、有線、無線の双方が利用可能です。 料金は双方とも無料でしたが、利用しませんでした。
		窓・眺望	窓は大きく、圧迫感はありませんでした。14階の自分の部屋からは、古びた近隣のアパートを見下ろすような眺めでしたが、割と近い距離に1棟だけ細長い高層マンションがあり、少し気になるかもしれません。廊下を挟んで反対側の部屋は、旧空港跡地が目の前に広がっており、ダイナミックな眺望が楽しめると思います。
7	日本語／日本人		室内の一部に日本語の表記はありますが、日本人向けの対応はほとんど行われていません。テレビの確認は失念してしまいましたが、他のサイトを見る限り、NHKの日本語放送が視聴できるようです。スタッフとのやり取りは英語（または中国語?）になります。客層は、中国や東南アジアからの利用者が多いようで、日本人は見かけませんでした。
8	警備／鍵		鍵は電子カードキーです。警備等は特に行われていません。
9		朝食	利用しませんでした。
		ルームサービス	利用しませんでした。
		レストラン	利用しませんでした。ホテル内のレストランを覗いてみましたが、料金は高め（いわゆるホテル価格）なのに設備等は古臭い感じで、利用する気になりませんでした。また、アメリカンスタイルのパブ・レストランがありましたが、名前が「The China Coast」となっていたのにも驚かされました。
10		プール	ありません。
		ジム	ジムは狭く窓もないので、あまり快適な環境ではありません。設備としては、個別テレビが正面にある有酸素運動のマシン4台、複合型の筋トレ用マシン1台、5-35ポンド（2-16kg）のダンベル、角度調節が可能なベンチ、腹筋用のベンチ、バランスボール等がありました。運動不足解消の目的以外には使えないと思います。
		更衣室	ありません。
		その他	ありません。
11	サービス		チェックイン（15時頃）、チェックアウト（午前9時過ぎ）は問題ありませんでした。 ターンダウンサービスはありません。 シャトルバスのサービスはありますが、いずれも有料でした。本数は多くなく、時間が短縮できるわけでも割安でもないので、利用価値はあまりないと思いました。 Executive Clubの部屋にはネスプレッソのコーヒーメーカーがありましたが、コーヒーは有料（HK$20）となっていました。
12	その他		特になし。
13	総括		交通の便が悪い分、香港にしては安くて広い部屋に泊まれますが、それ以外はあまり魅力がなく、香港のリピーターでバスを乗りこなせる人以外は、避けたほうが無難なホテルだと感じました。設備やサービスの面でも中途半端な点が多く（シャトルバスは有料、格上の高層階にエレベーターがない、改装はしているが使い勝手の悪い点も残る等）、同じ郊外のホテルでも、鉄道の駅に近いか新しいホテルのほうが快適な気がします。
シャワーブース1：ガラスの仕切りは半分だけ シャワーブース2：レインシャワーとハンドシャワー 　　　　　　　　　　　　　（左）クローゼット1：セーフティボックス、バスローブ、アイロン、スリッパ等 　　　　　　　　　　　　　（右）クローゼット2：アイロン台、傘等 コーヒーマシン：コーヒー↓は有料=HK$20 湯沸し、無料飲料水等 ミニバー1 ミニバー2 デスク1：横に長く使いやすい デスク2：コンセント等：深すぎて分岐コンセントが使い難い iHome 眺望1 眺望2：1棟だけ視界に入ってくる高層マンション 眺望3：旧空港の跡地 外観1 外観2 外観3：エントランス 有料シャトルバスの時刻表
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