ホテル宿泊記　香港36
九龍海逸君綽酒店 ／ ハーバーグランド カオルーン 　Harbour Grand Kowloon
1	詳細情報のあるウェブサイト		当ホテル（日本語）、香港ナビ、トリップアドバイザー（口コミ）、agoda（くちコミ）、expedia（ゲストレビュー）、4travel.jp（クチコミ）
2	宿泊時期／部屋タイプ／番号		2011年8月／ハーバークラブ・ハーバービュールーム／1923号室 （スーペリア・コートビューで予約→アップグレード。ただしラウンジ特典はなし）
3	1泊料金／予約方法		14,200円（税サ込、朝食なし）／JHCで即時予約
4	ホテル概要		ハーバープラザ香港（香港海逸酒店）として1995年に開業。客室数554。2010年1月28日、現在のホテル名に変更されました。 当ホテルは、香港最大の財閥である李嘉誠グループの旗艦ホテルです。同グループ内では、ハーバーグランドが5星の高級ホテルとなっており、九龍に当ホテル、香港島にハーバーグランド香港があります。同グループはこのほかに、中級ホテルのハーバープラザ（香港に4軒）、バジェットホテルのランブラー（香港に2軒）、ペニンシュラグループから買収したカオルーンホテルを運営しています。
5	立地		尖沙咀の東、紅磡（Hung Hom）地区のウォーターフロントに位置しています。ホテルの海側には散歩道があり、反対側には、ウォンポア・ガーデン（Whampoa Garden、黄埔花園）という、九龍側で多くの日本人が住む大規模マンション群や、黄埔新天地（Wonderful Worlds of Whampoa）というショッピングモール（建物は複数に分散しており、黄埔花園と一体化している）があります。スーパー（JUSCO：ホテルから徒歩3～4分）、カフェ（Pacific Coffee：同3分）、ファーストフード、レストラン等は黃埔新天地の中にありますが、大変広いので事前にウェブサイトで目的地を確認しておいたほうがよいかもしれません。 当ホテルの最寄り駅はMTR東鐵綫、西鐵綫の紅磡（Hung Hom）駅になりますが、車で5分程度の距離があるので、少しの時間も無駄にしたくない人には不便な立地です。一方、尖沙咀までは無料シャトルバス（「11.サービス」参照）で15～20分です。また、香港島に行くには、北角行きフェリー（30分間隔）を利用することも可能で、発着場まではホテルから徒歩3～4分です。これらを使いこなせれば移動にあまり支障はないと思いますが、どれもある程度の待ち時間を覚悟する必要はあります。 ホテル・空港間の往復は、エアポートエクスプレス（九龍駅）＋無料シャトルバス（K1系統）/タクシーや、A21の空港バス（紅磡駅が始点・終点、片道33HK$、所要75分）等があります。
6		概要	スイートを除く客室はハーバービュールーム（40㎡）とコートビュールーム（36㎡）に区分されています。双方とも、3～8階がスーペリア、9～16階がデラックス、17～20階がハーバークラブ（ラウンジ特典付）となっています。全体では、客室の70％がオーシャンビューとのことです。 自分が宿泊したハーバークラブ・ハーバービュールームはスイートを除くと一番上のカテゴリーの部屋になります。当ホテルのウェブサイトには、「アースカラー、木製家具を基調としたコロニアル調の室内」と記載されており、実際に室内は落ち着いた印象でした。新しさはないものの、高級感は保たれており、清掃もきちんと行われていました。部屋の広さは40㎡とあり、広々としていましたが、1923号室は角部屋で特殊な構造になっているのか、家具等のレイアウトがあまり効率的でないような気もしました。 機能面では、かなり大きな事務机があり、デスクワークはやりやすいと思います。机には引き出しもたくさんあるので小物等を置くスペースは十分に確保できました。 テレビはソニーのBraviaでしたが、他にAV機器はありませんでした。テレビの画面上で会計明細やメッセージの確認等ができました。ベッド脇のスイッチでは、照明・エアコンの強度、目覚まし等の調整が可能でした。 収納面ではクローゼットと引き出しがあるほか、大きなスーツケースを広げたまま使うことができるスペースも確保されていました。
		ベッド	ワンベッドルームのベッドはキングサイズ。マットも枕も高級ホテルの標準的な仕様といった感じで、硬さ等に際立った点はありませんが、大変心地よく眠れました。
		備品（あり）	無料ミネラルウォーター（430ml×2、補充あり）、セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸し、スリッパ、歯ブラシ、ティッシュ、バスローブ、目覚まし時計、文房具セット
		備品（なし）	傘、フルーツ、体重計、アイロン、DVDプレーヤー、iPodドッキングステーション、FAX
		エアコン	温度、風力が調節できるタイプでしたが、双方の調整は別々の端末に分かれており、温度の調整は機能していないようでした。音は大きめでした。また、部屋が広いわりに、冷風の出る方向が限られており、部屋全体が同じように冷えないという問題もありました（ベッドのある奥側はよく冷えるが、机のある入口付近はあまり冷えない。1923号室はベッド側と入口側の間がクローゼットで半分区切られているという構造的な問題もある）
		ドライヤー	Panasonic製で、風力は3段階、温度は2段階の切替えがあるタイプでした。コードの長さはやや短めでしたが、浴室の壁等には固定さえておらず、風力も十分にあり、問題なく利用できました。
		浴室	浴室は大理石製で高級感はありますが、自分の部屋には独立型のシャワーブースはありませんでした。ウェブサイトによると、同じカテゴリーの部屋でも、「バスタブまたは独立型のウォークインシャワー室、あるいはその両方」があると記載されており、部屋により設備が異なるようです。 バスタブは浅いタイプで、幅は平均的ですが十分な長さがあり、清潔感も保たれているので、足を伸ばしてくつろげます。また、浴室内には、テレビの音声が聞けるピーカーもありました。 バスタブにはハンドシャワーと固定式シャワーがあり、双方とも大変勢いよくお湯が出てきて極めて快適でした。また、お湯の温度も安定していました。
		ネット接続	室内にLANケーブルがあります。無線LANも利用可能です。料金はHK$130／1日。 PowerComが運営しています。LANケーブルを接続しIEを立ち上げると、英語の料金案内＋ログイン画面が出てくるので、部屋番号と生年月日を入力してLOG INをクリックするとつながりました（最初は繋がらなかったのでビジネスセンターに電話したら担当者がすぐに部屋に来て調整してくれました）。通信速度は問題のないレベルでした。
		窓・眺望	窓は大きく開放感があります。1923号室は角部屋だったせいか、窓の外にベランダのようなスペース等がありましたが、窓の外には出られないようになっていました。 19階のハーバービュールームからの眺望は素晴らしいかったです。正面にはヴィクトリア湾が広がり、その向こうに銅羅湾方面、左側に北角方面、右側に灣仔方面が見えました。
7	日本語／日本人		室内等には日本語の案内がほぼ完備されています。テレビはNHKの World Premium（日本語放送）が視聴できます。客層は幅広く特に欧米系と香港の人が目立ちました。日本人も見かけましたが、中国大陸からの団体旅行客は見かけませんでした。スタッフとのやり取りは英語になると思います。
8	警備／鍵		鍵はカードキーです。警備等は特に行われていません。
9		朝食	ザ・プロムナードの朝食ビュッフェ（HK$198+サービス料10%）は利用せず、ルームサービスのアメリカン・ブレックファースト（後述）とコーナーカフェの持ち帰りを利用しました。 コーナーカフェからの眺望は素晴らしいのですが、カフェで食べると料金が割高なので持ち帰りにしました。バナナブレッドとマフィンは双方ともしっとりとした柔らかさがあり、とても美味しかったです。クロワッサン等も、↓のルームサービスのパンと比較すると、コーナーカフェに置いてあるもののほうが断然美味しそうでした。
		ルームサービス	アメリカン・ブレックファースト（HK$185+サービス料10%）を利用しました。約15分で持ってきてくれました。メニューの選択肢が的確に書かれていないのですが、コンチネンタルブレックファースト（HK$145+サービス料10%）の①ジュースまたはフルーツ（メニューには単品しか記載されていないが盛り合わせ可能）、②ペストリー（3品まで）③コーヒー、紅茶等の飲料1品に加え、④卵料理（卵2個分）またはオムレツ、パンケーキ、フレンチトーストから1品、⑤付け合わせ（ソーセージまたはベーコンまたはハム）が付きました。①のフルーツ盛り合わせと④のパンケーキはとても美味しかったです。②はどれもパッとしませんでした。コーヒーはやや薄めでしたが、ポットで持ってきてくれたので量を気にせず飲めました。
		レストラン	ウォーターフロントバー & テラスで、ベジタリアンピザ（HK$130+サービス料）とダイエットコーク（44HK$+サービス料10%）を頼みました。野菜が日本のものと違うので少し違和感はありましたが、生地は薄くパリパリとしていて普通に美味しかったです。
10		プール	最上階（21階）に屋外温水プールがあります。利用時間は冬季が08:00-19:00、夏季が07:00-20:00です。当ホテルのウェブサイトには、「ガラス壁のプールでは他にはない、忘れがたい泳ぎをお楽しみいただけます」と記載されており、実際に素晴らしい眺望を楽しみながら、大きなプールで本格的に泳ぐことが可能です。水の透明度もまずまずの水準でした。また、プールサイドと20階のテラスにデッキチェアも用意されており、ゆっくりくつろぐことができると思います。日当たりも抜群でした。ただし、パラソルはないので、日焼けしたくない人は日焼け止めの手当てが必要です。 残念な点としては、プールの受付でタオルを渡してくれるサービスを行っておらず、タオルはないのかスタッフに質問したら、ジムまで自分で取りにいくように言われてしまいました。
		ジム	当ホテルのウェブサイトには、「最上階（21階）のフィットネスセンターは、ハーバー全体が見渡せる、すばらしい眺めが自慢です。ノーチラスやカーディオ・マシーン、スミスマシンなど最新鋭のトレーニングマシンのほか、ダンベル・バーベルなどのフリーウェイトも配備し、常駐するトレーナーがお客様のエクササイズをサポートします。（利用時間は午前6時－午後10時）」と記載されています。実際には、筋トレ用のマシンがやや古いタイプのものだった点を除くとサイトの記載のとおりで、有酸素運動のマシンは個別テレビ付きでした。マシンの種類はかなり豊富で、一般のジムと同程度のトレーニングができると思います。
		更衣室	ジム用とプール用の更衣室が別々にあります。
		その他	ジム用の更衣室の中に、ドライサウナとスチームバスがあります。ジャグジーはプールサイドとプール内にあります。
11	サービス		チェックインは正午頃にお願いしました。1ベッドルームを希望したところ、ツインルームならすぐ用意できるが、1ベッドルームは14時頃まで待ってほしいと言われ、14時過ぎに戻ってきたら、アップグレードされた部屋が用意されていました。 2時間程度のレイトチェックアウトをお願いしたところ、快く認めてもらえました。その代わり、チェックアウト（14時前）は混雑していて10分ほど待たされました。手続自体は問題なく終わりました。 ターンダウンサービスがあります。 MTR尖沙咀駅、尖沙咀東駅、紅磡駅方面への無料ンシャトルバスがあります。ルートは、ホテル→紅磡駅→麼地道・尖沙咀中心（尖沙咀東）→漢口道・YMCA（尖沙咀）→麼地道・尖沙咀中心→ホテルへと循環します。バスは30分ごとに運行しており、ホテルからは7時30分～22時30分まで30分間隔、漢口道からは8時～23時まで30分間隔で運行されます。ただし、紅磡駅経由は1時間に1本となります。詳細な時刻表はウェブサイトに掲載されています（英語）。
12	その他		特になし
13	総括		最高級クラスの5星ホテルには及びませんが、香港にしては手頃な料金でちょっとした贅沢を楽しめるホテルだと思います。ある程度、時間と予算に余裕のある人向きだと感じました。
クローゼット内 ベッド脇の端末：照明、目覚まし等を調整できる ミニバー1、湯沸し、コーヒー、無料飲料水等 ミニバー2 眺望 プール1 プール2 プールエリアのジャグジー プールサイド1 プールサイド2 外観：右手前が当ホテル。奥と左はオフィスビル エントランス ロビー 海沿いのプロムナード 　　（左）シャトルバス 　　（右）レストラン「ウォーターフロントバー & テラス」：Pizza vegetariana HK$130、Coke Zero HK$ 44＋サービス料10% 　　　　（左）ルームサービス：アメリカンブレックファーストHK$185＋サービス料10% 　　　　（右）コーナー・カフェ：Banana Bread HK$12、Muffin HK$12、Yoghurt HK$14、Coffee s HK$20（持ち帰り） 黄埔新天地の中にある船の形をした建物 The Whampoa：中はJUSCO：当ホテルからこの建物まで徒歩4分程度
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