ホテル宿泊記 バンコク34
  Centara Grand at Central Plaza Ladprao Bangkok
 センタラ グランド アット セントラル プラザ ラップラオ バンコク
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(英語)トリップアドバイザー(口コミ)agoda(くちコミ)expedia(ゲストレビュー)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2013年12月/Deluxe Room/1402号室
3 1泊料金/予約方法 8,700円(税サ込、朝食付)/JHCで即時予約(福利厚生倶楽部で10%引き→実費は7,830円)
4 ホテル概要 Hyatt Central Plaza Bangkokとして1983年開業。その後、Accor系列となり、Sofitel Central plaza Bangkok→Sofitel Centara Grand Bangkokへとホテル名を変更。2012年1月よりAccor系列の運営から離れ、現在のホテル名となっています。客室数は565。2012年に大規模な改装を完了しました。
当ホテルはタイの大手華人財閥セントラルグループが初めて手がけたホテルで、隣接するコンベンションセンターと同時に開業しました。2007年6月26日より、自社のブランド「センタラ」をホテル名に取り入れ、ブランドの強化を図っています。なお、「センタラ・グランド」は5星で、グループ最上級のホテルになります。
5 立地 バンコクの北部、パホンヨーティン通り沿いにあり、ウィークエンドマーケットやドーン・ムアン空港に行くには便利な反面、市内中心部からはかなり離れています。ウィークエンドマーケットは徒歩だとかなり距離があり、地下鉄とスカイトレインも乗り換えが面倒なので、当ホテルのシャトルバス(「11サービス」参照)が便利です。
最寄り駅は地下鉄のパホンヨーティン。ホテルから同駅までは、隣接するショッピングモールCentral Plaza Ladpraoの駐車場→モール→屋外連絡通路→駅入口→改札で、屋根のない部分を歩く必要はほとんどないのですが、駅の入口から改札までもかなりの距離があり、ホテルから駅の改札までの所要時間は徒歩約10分です。
ホテルの隣にある上述のCentral Plazaはホテルと同じセントラルグループが運営しており、セントラル・デパートのほか、主に地元向けのショップ、スーパーマーケット、カフェ等が入店しています。その周辺は下町の繁華街といった雰囲気で、モールの外には屋台や露店も出ています。
タクシーでスワンナプーム国際空港から当ホテルまでの料金は、メーター235バーツ+高速道路75バーツ+空港からの特別料金50バーツ+チップでした。時間はホテル→空港は25分程度(夜間・渋滞なし)でした。
6 客室 概要 客室にはDeluxe(35㎡)、Premium Deluxe(同)、Club Deluxe(同)デラックス、クラブ(34㎡、クラブラウンジ特典付き)、クラブデラックス(同)と数種類のスイート(45㎡以上)があります。
Deluxe roomは使いやすい大きさでした。室内は茶系の家具を中心に落ち着いた印象で、開業からかなりの年数が経過していますが、改装されて間もないことから古さは感じられず、ある程度の高級感もありました。清掃も概ねきちんと行われていました。
ワークスペースの環境としては、デスク部分にかなりの広さが確保されているほか、デスク脇に大きな棚があるのでモノを置きやすく、とても使いやすい構造でした。椅子も高さの調節ができる高機能タイプでした。デスク脇の電源の空きはひとつしかありませんでしたが、その他の部分に2つ空きがあったので、複数の電子機器の充電も問題なくできました。
AV機器等については、Samusung製薄型テレビがありましたが、その他はありませんでした。機能面では、ベッド脇の端末で照明、エアコン、目覚ましを調整できるようになっていました。
洋服等の収納については、クローゼットや引き出し等に加え、大きなスーツケースを広げたまま使用できる台もありました。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。ただし、当ホテルのキングサイズは、シングルベッド2台を並べたものになっており、中央に少しぼみがありました。ただ、その点を除くとベッドは高級ホテル仕様で、非常に快適でした。掛布団、敷布団ともしっかりとした厚みがあり、程よい弾力が感じられました。また、枕についてはピローメニューがあり、通常、ノン・アレルギータイプの「Dacron」というものを使用していますが、その他6種類からの選択もリクエストにより可能となっていました。
備品(あり) 無料ミネラルウォーター(中×2本以上、補充あり)、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、バスローブ、目覚まし時計、体重計
備品(なし) 歯ブラシ、DVDプレーヤー、iPhone/iPodドッキングステーション、フルーツ、アイロン、傘、FAX
エアコン 温度、風力を調整できるタイプでした。音は静かでした。
ドライヤー スイス製のValeraというブランドで、温風・強、温風・弱、冷風・弱の切り替えがあるタイプでした。壁や引き出しの中には固定されておらず、温風・強すると十分な風力があったので、問題なく使えました。
浴室 Deluxe Roomのバスルームにバスタブはありません。その分、シャワーブースと洗面スペースは広々としており、バスタブにこだわりのない自分としては、とても使いやすかったです。シャワーブースはガラス張りになっていて、寝室側にブラインドがついていました。また、ブース内には座ることができる台があるので、そこに腰かけて寝室のテレビを見ることができるようになっていました(ただし、バスルーム内にはスピーカーはありましたが、自分の部屋のスピーカーは作動せず)。
シャワーブースには、ハンドシャワーとレインシャワーがありました。湯量は双方とも申し分のない水準で、とても快適でした。お湯の温度も安定していました。
ネット接続 室内にLANケーブルがあります。無線LANも可能です。
宿泊当時は有料でしたが、ウェブサイトを見るとその後Wifiは無料化されています(1ユーザー)。
利用しなかったので詳細は不明。
窓・眺望 窓は大きく作られており、(あまりきれいに清掃はされていませんが)見晴らしは良好でした。自分が宿泊した14階の部屋からは、左に高速道路、正面にHORWANG SCHOOLという学校等が見えました。
7 日本語/日本人 テレビは、NHK World Premium(日本語)が視聴できます。ただし、当ホテルは日本人を意識したサービスは行っておらず、室内の案内は英語のみで、日本語の新聞等もありませんでした。客層は現地系、中華系、欧米系の順に多い印象で、日本人はほとんど見かけませんでした。
8 警備/鍵 鍵は電子カードキーです。エレベーターはカードをセンサーにあてないと目的の階のボタンが作動しないようになっているので、ある程度しっかりしていると思いました。
9 食事 朝食 レストランChatuchak Caféの朝食ビュフェを利用しました。高級ホテルとして十分な品揃えがあり、メニューの入れ替えも行われていました。卵料理と麺類を作ってくれるコーナーがあります(目玉焼きとスクランブルエッグはオーダーではなくどんどん調理して大皿に置いていくスタイル)。メニューとしては、朝から肉・魚料理の惣菜が充実しており、日によっては串焼きもありました。また、日本食としては巻き寿司が用意されていました。パン類、フルーツ、ジュース等の選択肢も比較的豊富でした。
一方で、マイナス点としては、オムレツを頼んだのが新米のスタッフだったようで、自分のときは形が崩れたオムレツを出されてしまいました。また、総じて混雑しているため、食材の補充が間に合わないケースや、スタッフが片付け等に追われてサービスがやや雑になる点が気になりました。ただし、宿泊料金を踏まえると、全体的には満足できるレベルでした。
ルームサービス 2回利用しましたが、20~25分程度で持ってきてくれました。ただし、レストランChatuchak Caféと比較すると、同一メニューの価格はChatuchak Caféのほうがかなり割安で、メニューの選択肢も豊富です。一方で、ルームサービスもメニューが少ないわけではなく、深夜でも同じサービスが受けられるので、深夜なら利用価値が高いと思いました(Chatuchak Caféも24時間営業となっていますが、22時30分頃に行ったら利用者が誰もおらず、入りにくい雰囲気でした)。
PHAD THAI GOONG SODは、ホテルのパッタイとしては平均的な味・価格で、普通に美味しくいただきました。
CENTARA GRAND CHEF'S SALADは具だくさんのサラダでしたが、肉、ハム、チーズ類は細切りにしてあったので、それほどヘビーではありませんでした。ただ、ローストビーフはかなり筋が残っていて食べにくかったです。
APPLE CINNAMON STREUSEL CAKEは、アップルパイの上にそぼろのようなシュトロイゼルをトッピングした定番のケーキです(シュトロイゼルはクランブルと同じ意味のドイツ語)。このケーキはアップルパイにしてはかなり柔らかく、フワフワとした感じで美味しかったですが、かなり濃厚な甘さがあり、甘党でない人には厳しいかもしれません。
レストラン レストランChatuchak Caféで、アラカルトメニューを選択しました。KAO OB SABPAROD は具だくさんのパイナップル炒飯。カレーの風味が効いていて、いつもながら美味しくいただきました。PO PIA TOD JAYは野菜の春巻きですが、程よい揚げ加減で、サクサクとした食感が楽しめました。定番のタレに加え、紅生姜が添えてあった点がユニークでした。
なお、スタッフのサービスについては、「11サービス」を参照。
10 スポーツ設備 プール 屋外プールが1階(ホテル棟の外)にあり、Lower Lobby階のジムエリアからもアクセス可能になっていました。
プールの周囲は大きな緑の木々に囲まれた庭園のようになっており、素晴らしい雰囲気でした。日当たりも良好で、デッキチェアも多数あり、パラソル(一部デッキチェアに付属)や木陰で日除けをすることも可能なので、プールサイドでのんびりするにも適しています。周囲の車の音もそれほど気になりませんでしたが、1点だけ、ハエがいたのは少し残念でした。
プール自体はある程度の大きさがあり、水の透明度も保たれていました。ただし、少し変わった形になっており、直線部分が限られるので、本格的に泳ごうとすると泳ぎにくいかもしれません。
その他、プールの脇にジャグジーがありましたが、温水ではなかったので、ジャグジーでゆっくりする気にはなりませんでした。
ジム ジムも充実していました。ベンチプレス、スクワットの専用設備はありませんが、スミスマシン/バーベルがあるほか、ダンベル(かなり重い重量まで揃っている)、筋トレ用のマシン各種、有酸素運動用機器(一部は個別テレビ付き)、バランスボール、マットがあり、かなりのトレーニングができるレベルです。
更衣室 あります。
その他 更衣室内にドライサウナがあります。(ジャグジーはプール内)
11 サービス ・チェックイン(午後9時30分)、チェックアウト(午後1時:1時間の延長をお願いしたら快く承諾)は問題なく終わりました。ただし、チェックインの際には部屋番号を通知するだけで、朝食の場所・時間やエレベーターにカードキーが必要となること等の説明がありませんでした。また、チェックアウトは(たまたま面倒な客がいたこともあり)1人当たりの処理にやたらと時間がかかっており、それほど多くの人が並んでいるわけでもないのに10分も待たされました。
・ターンダウンサービスは、ある日とない日がありました。
当ホテルのスタッフは総じて笑顔が少なく、あまりタイらしいホスピタリティが感じられませんでした。フロント(前述)のほか、レストランChatuchak Caféの女性スタッフの対応も極めて雑な感じで、座席への案内がなかったり、他に空席があるにもかかわらず最悪の座席(通路のような場所)に案内しようとしたり、といったことがありました。
スカイトレインのモーチット駅とウィークエンドマーケットに行くシャトルバスのサービスがあり、朝7:30と10時~19時(13時を除く)の1時間に1本、運行されています(事前予約制)。ただし、受付のスタッフとドライバーではホテルに戻る際の説明が異なっていたので、詳細については確認が必要です。
12 その他 滞在中にスタッフから電話があり、ホテルのサービスについて感想を聞かれました。また、滞在後もメールでのアンケート調査があり、上記のサービス面の問題等について指摘したところ、丁寧なお詫びのメールが届きました。サービス向上に向けた意欲はあるのですが、現場がついていっていない感じがしました。
13 総括 最高級5星クラスのホテルには及ばない点がいくつかありますが(特にスタッフのサービス水準のばらつきと愛想のなさ)、場所のハンディキャップがあるせいか料金は低めに設定されており、かなりお得な滞在ができました。ベッド、シャワー、エアコンといった基本的な設備がしっかりしているうえに、プールとジムも充実しており、バンコクのリピーターで、そうした部分にこだわりがあり、中心部から離れていてもかまわない、という人にはお勧めできるホテルです。ただ、日本人旅行者が好む日本語対応、バスタブ、ホスピタリティ等は期待できないので、万人受けするホテルではないと思います。
室内の奥から見た入口側 浴室と寝室の間はガラス張り。ブラインドで隠すことは可能
シャワーブース:広々としていて、座ることが可能な設備あり シャワーブース内のレインシャワー
クローゼット内:セーフティボックス、バスローブ、スリッパ等 湯沸し、無料飲料水
ミニバー1 ミニバー2
ミニバー3 デスク脇にある電源と各種差込口、LANケーブル
照明、エアコン、目覚ましを調整できる端末 左=ピローメニュー、右=ターンダウンの際のチョコレート
眺望1 眺望2
外観1 外観2:チャトチャック公園から
プール1 プール2
プール3 プール4:ジャグジー
プールの横にある小さな庭園1 プールの横にある小さな庭園2
    (左)プールの脇にあるタイ風の建物
    (右)レストランChatuchak Café:PO PIA TOD JAY(※)170バーツ+17.7% ※Deep-fried vegetarian spring rolls
   (左)レストランChatuchak Café:KAO OB SABPAROD(※1)::240バーツ+17.7%
      ※1 Baked rice with curry powder, shrimp, chicken and cashew nuts served in a whole pineapple beansprouts

   (右)ルームサービス:PHAD THAI GOONG SOD(※2):290バーツ+17.7% ※2 Fried Siamese noodles with shrimp
   (左)ルームサービス:CENTARA GRAND CHEF'S SALAD※:320バーツ+17.7% 
     ※Julienne of roast beaf, chicken breast, Paris ham and Swiss cheese on crisp garden greens with boiled egg and tomato,
      served with your choice of dressing; Italian, French, thousand island or blue cheese

   (右)ルームサービス:APPLE CINNAMON STREUSEL CAKE:120バーツ+17.7%
レストランChatuchak Caféの朝食1 レストランChatuchak Caféの朝食2
レストランChatuchak Caféの朝食3 レストランChatuchak Caféの朝食4
レストランChatuchak Caféの朝食5 レストランChatuchak Caféの朝食6
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