ホテル宿泊記 バンコク30
  Banyan Tree Bangkok
 バンヤンツリー バンコク
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル(英語)バンコクナビトリップアドバイザー(口コミ)agoda(くちコミ)expedia(ゲストレビュー)4travel.jp(クチコミ)楽天トラベル(お客様の声)
2 宿泊時期/部屋タイプ/番号 2011年5月/Premier room/5709号室
3 1泊料金/予約方法 10,000円(税サ込、朝食付)/occtopus travelの福利厚生倶楽部会員用サイトにて即時予約。
Premier roomの場合、朝食、室内インターネット無料、ロビーラウンジで無料のハイティー1回、洗濯の10%割引、スパのマッサージ20%割引(美容系のメニューは不適用)、枕の選択、新聞等の特典付き。
4 ホテル概要 1996年にWestin Banyan Treeとして開業。2002年1月から現在のホテル名となっています。客室数は327。60階建ての建物の独特の外観と、ホテルの屋上にあるレストランVertigoが特に有名です。
Banyan Tree社のビジネスの起源は、1980年代にタイのプーケット島でスズ鉱山の跡地を汚染された状態から蘇生して開発したアジア初の総合リゾート、ラグーナ・プーケットです。90年代中盤からはラグーナ・プーケットの運営に加え、Banyan TreeやAngsanaのブランド名でホテルやスパ等を世界中に展開しています。なお、これらのビジネスを手がけているのはシンガポールの華人実業家で、Banyan Tree社はシンガポール取引所に上場しています。
5 立地 サトーン地区、サトーン・タイ通り沿いにあり、最寄り駅は地下鉄のルンピニーとBTSのサラデーンになりますが、ホテルから両駅まではかなりの距離があり、特に日中は日差しを遮るものが何もないので歩くのはかなり厳しいです。ホテルからルンピニー駅まで歩くと9分前後かかりました。このため、ほとんどの移動にはタクシーを使うことになると思います。また、サトーン・タイ通りまで出ると、モーターサイ(オートバイタクシー)も待機しているので、最寄り駅までこれを利用する手もあります。
ホテルの周辺は、新しくできた高層のオフィスビルやサービスアパートメント、ホテルが立ち並んでおり、コンビニやカフェ、ファーストフードは駅周辺まで行かないとありません。したがって、立地の面ではやや不便です。
タクシーで当ホテルからスワンナプーム国際空港までは、日中の時間帯で約50分(多少の渋滞あり)でした。なお、料金は違法メータータクシーだったことが乗車後に判明したため車内で交渉し、300バーツで行ってもらいました。
6 客室 概要 客室には、Deluxe room(48㎡、33-49階)、Premier room(48㎡、50階及び55~58階)、Club room(44㎡、15~18及び23~32階)等があります。Club roomは低層階にあり最も狭いですが、ラウンジやホテルの入口近くにある専用エレベーター等の利用をはじめとする特典があり、一番安いわけではありません。自分が今回利用したPremierはDeluxeと同様のレイアウトですが、前述のとおり高層階にあり、各種特典が付く点が異なっています。
Premier roomの家具等は落ち着いた色合いでまとめられており、調度品等にもバンヤンツリーらしいこだわりが感じられました。清掃もきちんと行われており、高級感も漂っていました。
また、デスクワークの環境面では、十分な大きさのあるライティング・デスクがリビングにあり、椅子も高さの調整が可能な高機能タイプなので、PC等を使った作業は快適にできると思います。加えて、デスクの後ろには大きな棚があり、小物等の整理もやりやすかったです。この他では、テレビ画面上でホテルの案内や会計の明細を確認できるシステム(一部は日本語)がありました。
ただ、開業してからかなりの年数が経過しており、最新のホテルと比較すると、改善が望まれる点も随所に感じられました。まず、レイアウトについては、ドア→リビング(手前)→ベッドルーム(その右奥)→バスルーム(リビングと壁を隔てて右手前)という構造で、リビングからバスルームに行くには必ずベッドルーム経由で遠回りしなければなりませんでした。また、高級ホテルにしては、ハード面にもかなり問題があると思います。特にAV機器は貧弱です。テレビはリビングとベッドルームに小型のブラウン管タイプがあるだけで、DVDプレーヤーやiiPodドッキングステーション等はありませんでした。また、部屋が広いわりには照明を一箇所でコントロールできない点も不便でした。洋服等の収納についても、クローゼットや引き出し等のスペースは十分にあるのですが、バゲッジラック等の設備がなく、スーツケースを床で広げなければならない点も不便でした。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。掛布団は平均的ですが、敷布団には(これまで利用したホテルの中でも最高クラスの)しっかりとした厚みがあり、枕にも程よい弾力が感じられ、とても快適でした。ベッドの快適さをアピールしている高級ホテルと同水準だと思いました。
備品(あり) 無料ミネラルウォーター(600ml瓶×数本、補充あり)、歯ブラシ、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、バスローブ・浴衣、目覚まし時計、アイロン、フルーツ、体重計
備品(なし) DVDプレーヤー、iPodドッキングステーション、傘、FAX
エアコン 温度、風力を調整できるはずの(ホテルの案内にも同様の記載あり)古いタイプのパネルがありますが、実際には温度調整機能は作動しておらず、外出から戻ってきたときなど、室内が暑いと感じることが何度もありました。音は静かでした。
ドライヤー スイス製のValeraというブランドで、温度は3段階、風力は2段階の切り替えがある高性能タイプでした。壁や引き出しの中には固定されておらず、風力も十分にあったので快適に使えました。
浴室 バスルームも十分な広さがあり、独立したバスタブとシャワーブースがあります。バスタブはかなり深く、日本人好みの型だと思います。幅や長さも十分にあり、清潔感も保たれているので、足を伸ばしてくつろげます。バスソルトもありました。ただし、バスタブにシャワーはありません。
シャワーブースも広さは十分にありますが、設備は新しいホテルと比較するとかなり貧弱です。シャワーは固定式で、しかもシャワーヘッドが旧式だったため、お湯の出し方等のきめ細かい調整ができず、使い難かったです。うまく表現できませんが、「太い」お湯がダラッと出てくる感じでした。お湯の出が悪いわけではなく、お湯の温度も安定していたので使用に支障があるわけではないのですが、高級ホテルにしてはお粗末でした。
ネット接続 室内にLANケーブルがあります。無線LANも可能です。Premier Suitesの場合、料金は無料でした。
Docomo Intertouchが運営しています。Premier Suites の場合、LANケーブルを接続しIEを立ち上げると、高速インターネット接続(日本語)のページが出てくるので、利用規約に「了承する」をクリックすると、当ホテルのウェブサイトに繋がり、利用可能になります。通信速度は平均的な水準でした。
窓・眺望 ベッドルームにもリビングにも大きな窓があります。ホテルの周囲に眺望を遮るものは何もなく、見晴らしは良好です。自分が宿泊した57階の部屋からは、チャオプラヤー川とその先に広がる緑地、クロントゥーイ港などがよく見えました。今まで宿泊したバンコクのホテルの中で、眺望は1、2を争う素晴らしさでした。
7 日本語/日本人 テレビは、NHK World Premium(日本語)が視聴できます。毎日、日本経済新聞(+現地の英字新聞)の配達がありました。室内には一部に日本語の案内がありました。客層は欧米系と中華系が中心でしたが、日本人もよく見かけました。
8 警備/鍵 鍵はカード式です。タクシーでホテルに入ると、降車後に忘れ物がないかチェックしてくれますが、警備をしているという感じではありません。また、タクシーに乗る際には運転手に行き先を告げるだけでなく、車の番号をメモして渡してくれます。
9 食事 朝食 Romsaiの朝食ビュフェを利用しました。高級ホテルの朝食にふさわしい水準だと感じました。品揃えは、あらゆるものが一通り揃っている感じ(そば等の日本食も少しあり)で、目を見張るほどではありませんが、一日では食べきれない種類があります。また、朝からステーキ(毎日ではなく、2日目は魚になっていた)やスワークリングワインが用意されていたほか、特にサラダ(単に生野菜を置いているだけではない)やジュース類(スムージーあり)が充実していると思いました。卵料理を作ってくれるコーナーもありました。時間帯によっては混雑していて席に案内されるまで5分程度待たされたこともありましたが、サービスの水準は高く、コーヒーは濃い目のものをポットで持ってきてくれたほか、新聞を持ってきてくれた日もありました。
ルームサービス タイ料理レストランSaffronの料理をルームサービスで利用しました。ルームサービスのメニューには限られた品目しか記載されていなかったので、レストランに行って尋ねたところ、レストランの全メニューがルームサービスで利用可能とのことだったので、レストランでオーダーし、部屋に届けてもらいました。約40分で持ってきてくれました(感想は以下)。
レストラン タイ料理レストランSaffronの「魚と茄子のグリーンカレー」「野菜炒め黒胡椒ソース」「ココナッツクリームブリュレ・ジンジャーシロップ」を食べました(上記ルームサービス)。3品とも上品な味付けで美味しくいただきました。また、盛り付け等の細部にもこだわりが感じられました。ただ、その分、料金も高めなので、特別なディナー等で利用するのでなければ少しもったいない気もします。カレーは、魚のカレーソースといった感じで、カレーよりも魚がメインの印象でした。野菜炒めは一般的な黒胡椒の味付けでしたが、すごく綺麗に盛り付けられているのが印象的でした。クリームブリュレは、ジンジャーシロップがかかっているのがユニークでしたが、味だけなら普通のクリームブリュレのほうが美味しいかも。
10 スポーツ設備 プール プールは21階にあり、日当たりも眺望も良好です。のんびりとしたムードが漂い、雰囲気も悪くないのですが、プールにこだわりがある人に強くお薦めできるほどのものではありません。まず、デッキチェア20台(一部パラソル付)とテーブル4席が用意されていますが、利用者が多く、デッキチェアに空きがないことがありました。また、プールは細長い長方形で、しっかり泳ぐことができる長さはあるものの、子供も含めた利用者が多いため、端から端まで誰にも邪魔されずに泳ぐのは難しいかもしれません。また、水の透明度はかなり低かったです(泳いだ後に体調不良等の問題があったわけではありませんが)。また、プールエリア内にシャワーとトイレの設備がなく、これらを利用するためには建物内に戻る必要があり、使い難い構造です。一方で、プールの四隅にジャグジーやマッサージの設備があり、これらは快適でした。
ジム ジムは24時間利用可能です。個別テレビ付きの有酸素運動用機器(エアロバイクやジョギングマシン等)が13台、筋トレ用のマシンが9台(腹筋・背筋用を含む)、バーベル(2.5lb=約1kg~50lb=約23kgまで)及び角度調整可能なベンチがありました。、筋トレ用のマシンは総じて古く、バーベルやスミスマシンはないので、高級ホテルのジムにしては貧弱なレベルですが、ある程度のトレーニングはできると思います。
更衣室 あります(シャワーとロッカーのみ)。
その他 更衣室の外にドライサウナがあります(スチームサウナはなし。ジャグジーはプール内)。ジムの脇にスタジオがありました。
11 サービス チェックインは昼12時過ぎでしたが、大して待つこともなく部屋に通してくれました。チェックインの際にはフロントが少し混雑していましたが、ロビーラウンジに案内され、そこでパスポートやクレジットカードを渡したり必要事項を記入したりして、座ったままチェックインできました。その際、ウェルカムドリンクが出てきました。
ターンダウンサービスがあります。2日目にはお洒落な蝋燭が置かれていました。
本数は限られますが、最寄り駅等への無料シャトルバンサービスがあります。
スタッフの対応にはサービス精神が感じられ、好感がもてました。
12 その他 人気のスパは、午後の早い時間に空き具合を確認したところ、当日はほとんど予約で埋まっていることのでした。事前の予約が無難と思われます。
13 総括 長所と短所がはっきりと分かれるホテルです。宿泊に関する長所は眺望、ベッド、朝食で、短所はAV機器、エアコン、シャワー。また、施設面でもスパや最上階のレストランVertigoは人気があるようですが、プールとジムは期待外れでした。1泊朝食付10,000円だったので満足していますが、スパやレストランは宿泊しなくても利用できるので、今回のような割安プランでもない限り、宿泊先としてはあまりお薦めできない気がしました。なお、現状では家具が据付型のため大型の液晶テレビを導入するだけでも難しいと思われ、早期の改装によるハード面の改善が望まれます。
ベッドルーム1 ベッドルーム2
ベッドルーム3 リビングルーム1
リビングルーム2:大きなライティング・デスク リビングルーム3:ライティング・デスクの後ろの収納スペース
リビングルーム4 リビングルーム5
リビングルーム6 リビングルーム7
バスローブと浴衣 固定式シャワー:シャワーヘッドは旧式
クローゼット セーフティボックス
ミニバー1 ミニバー2
目覚まし時計等 装飾品
眺望1 眺望2
眺望3:遠くに見えるチャオプラヤー川とクロントゥーイ港 眺望4:眺望3の夜景
眺望5:プールから見たスコータイホテル1 眺望6:プールから見たスコータイホテル2
眺望6:プールから見たメトロポリタン・バンコク プール1
プール2 プール3
(観1:当ホテルは中央の建物 外観2:当ホテルは中央の建物
エントランス部分 ターンダウンサービスのときに置かれていた蝋燭
(左)レストランSaffronのルームサービス:Gentle Braised Snow Fish, Thai Eggplant, Green Curry 660バーツ、
   Grilled Asparagus, Zucchini, Pumpkin, King Oyster Mushroom, Sweet Potato, Black Pepper Sauce 350バーツ、
   Young Coconut Crème Brûlée, Ginger Syrup 290バーツ、+税サ17.7%

(右)Lobby Lounge:無料のハイティー
レストランRomsaiの朝食1 レストランRomsaiの朝食2
レストランRomsaiの朝食3 レストランRomsaiの朝食4
レストランRomsaiの朝食5 レストランRomsaiの朝食6
レストランRomsaiの朝食7 室内のフルーツ
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