ホテル宿泊記　バンコク26
  Pullman Bangkok Hotel G（旧Sofitel Bangkok Silom）
　プルマン バンコク ホテル ジー
1 詳細情報のあるウェブサイト 当ホテル（英語）、バンコクナビ、トリップアドバイザー（口コミ）、expedia（ゲストレビュー）、agoda（くちコミ）、4travel.jp（クチコミ）、アップルワールド（クチコミ広場）
2 宿泊時期／部屋タイプ／番号 2010年10月／Luxury room／2223号室
3 1泊料金／予約方法 10,000円（税サ込、朝食付、最終日20時までのレイトチェックアウト無料の特典付）／H.I.S.で即時予約
4 ホテル概要 Monarch Lee Gardens Hotelとして1990年代前半（93 or 94）に開業し、全面改装を経て2002年にSofitelとなりました。その後、2012年4月1日より、現在のホテル名になっています。
Sofitelは1964年にフランスのストラスブールで誕生したホテルで、1997年に仏アコーグループの傘下に入りました。同グループの最上位ブランドに位置付けられており、ウェブサイトには「高級感溢れるフレンチスタイル」と紹介されています。Pullmanは同じアコーグループの中でSofitelの下、Novotelの上に位置付けられるブランドで、当ホテルは、バンコク内で新規にSofitelが開業するのを機に、Pullmanに格下げされたことになります。

（以下はSofitel当時のコメント）
客室数は469。建物内に入るとアロマのいい香りが漂い、ホテル全体がスタイリッシュな雰囲気でまとめられています。
5 立地 シーロム通りの繁華街を外れた場所にあり、やや不便な立地です。最寄りのBTSチョンノンシー駅改札からホテル入口までは、信号待ちなしの場合でも徒歩6～7分かかります。シーロムの中心部までも歩ける距離ですが、露店が多く歩道が狭いので時間帯や天候によっては面倒かもしれません。ホテルの周辺は開発から取り残されたような感じで、古い洋服屋とマッサージ店が目に付きますが、コンビニやカフェ、ファーストフード店等は見当たりませんでした。なお、ホテルのエントランス脇に当ホテルと同系列のアコーグループのベーカリー・デザートショップLenôtreがあり、パン、サンドウィッチ、ケーキ、コーヒー等をテイクアウトすることができます。
タクシーでホテル→国際空港に向かう場合、日曜夜間の渋滞のない時間帯で所要時間は約30分、金額は311バーツ（メーター241、高速道路45+25）でした。
6 客室 概要 一番下のクラスとなるLuxury roomの広さは33㎡。あまり広々とした感じはありませんが、キングサイズのベッド、大型デスク、丸テーブル、チェア、スーツケース台が無駄なく配置されていました。床はフローリングできれいに清掃されていましたが、丸テーブルの下の部分にうっすらと埃がたまっていたのは残念でした。フローリングと家具、間接照明等の効果で室内はモダンな雰囲気に改装されていますが、照明の影響で夜になるとかなり暗く感じられます。
機能面では、ベッド脇のパネルでエアコンの強度、照明、アラーム等の調整ができます。ただし、AV機器の環境は貧弱で、テレビはブラウン管タイプで映像もあまり綺麗ではありませんでした。DVDプレーヤーやiPod等も一切ありませんでした。このほか、テレビの案内画面上では日本語で会計明細がチェックできるようになっていましたが、実際に使ってみると途中で機能しなくなりました。また、電気のスイッチやエアコンの温度調整端末等は古いままでした。
デスクは大きく、脇机のような台もあるので、デスクワークはやりやすいと思います。脇机にはコンセントの差込口が2つありましたが、そのうちの1つは故障しているようでした。デスクには引き出しが3つあり、小物の整理はしやすいです。ただし、引き出しの下側の角が尖っていて、椅子から立ち上がるときにそこで足（太もも部分）を何回かひっかけました。洋服等の収納については、クローゼットのほか、引き出しが多数あり、十分なスペースが確保されています。
ベッド 1ベッドルームのベッドはキングサイズ。掛け布団は厚め、敷布トンはフカフカ、枕は弾力があり、快適でした。なお、当ホテルをはじめとして、ソフィテルでは、独自の羽毛布団等を利用し快適な睡眠環境を保つMyBedを導入しています。
備品（あり） 無料ミネラルウォーター（500mlボトル×2本、補充あり）、スリッパ、冷蔵庫、湯沸し、セーフティボックス、ティッシュ、バスローブ、目覚まし時計
備品（なし） 歯ブラシ、体重計、傘、フルーツ、アイロン、DVDプレーヤー、FAX。高級ホテルにしては、やや貧弱です。
エアコン 温度、風力の調整が可能なタイプでしたが、温度と風力の切替は別の場所にあり、温度調整は本当に機能しているのかわかりませんでした。音は強風にしない限り、気にならないレベルした。
ドライヤー National製で、温風・冷風、強風（Turbo）・弱風の各2段階の切替えがありました。浴室の壁等には固定されていませんが、風力はTurboにしても弱めでした。
浴室 バスルームには、バスタブと独立したシャワーブースがありました。バスタブは深くはありませんが大きめに作られており、清潔感も保たれているので、足を伸ばしてゆっくりできます。バスタブにはシャワーはありません。
シャワーブースのシャワーはハンドシャワーでした。シャワーのお湯の出は良好で、温度も安定していましたが、細かい温度調節がやりにくかったです。また、シャワーブースのガラスのドアとブースのガラスの間に隙間があり、シャワー後は外の床（バスマット）が少し濡れます。
なお、石鹸、シャンプー等はロクシタンでした。
ネット接続 室内にLANケーブルがあります。パブリックエリアでは無料で無線LANが利用できます。
室内での利用料金は、60バーツ／30分、10バーツ／1時間、300バーツ／6時間、600バーツ／1日、1,500バーツ／3日、2,400バーツ／7日（税込）。
Docomo Intertouchが運営しています。LANケーブルを接続しIEを立ち上げると、日本語の料金案内が出てくるので、料金等について「了承する」→利用規約「承諾する」→料金を選択し「有料で利用する」→返金等の規定「了承する」の順で繋がります。通信速度は問題のないレベルでした。
窓・眺望 天井から床まで広がる大きな窓があり、周囲に遮るものもないので、見晴らしは良好です。何か特別なものが見えるわけではありませんが、正面にはナライホテルやビル群がよく見えました。ただし、眼下には古い建物の屋根が広がっており、あまりいい雰囲気ではありませんでした。また、窓も少し汚れていました。
7 日本語／日本人 テレビはNHK Premium（日本語）とWorld（英語）が視聴できます。また、ロビーに日本経済新聞が置いてありました。室内等に日本語の表示はありません。客層は圧倒的に欧米系が多く（特に欧州系）、ルフトハンザ航空のスタッフも当ホテルを利用していました。一方で、日本人、中華系、中東系は少数派で、子供連れも少ない点が特徴的でした。
8 警備／鍵 鍵はカード式です。警備は厳重というほどではありませんが、ロビー周辺にスタッフが待機しています。
9 食事 朝食 レストランMistralで朝食ビュフェを利用しました。高級ホテルの一般的な朝食で、一通りのものが揃っている感じですが、同クラスの他のホテルと比較すると品揃えは少ない気がしました。卵料理専門のスタッフはいましたが、オムレツは中に何の具も入っていませんでした。特筆するようなメニュー等もありませんでした。贅沢感はあまり味わえませんが、朝食付の宿泊パッケージで普通に食べる分には十分に満足できる水準だと思います。
ルームサービス 利用しませんでした。
レストラン レストランMistralでグリーンカレーとマンゴージュースを頼みました。カレーはあまり辛くなく、具がたっぷり入っていたので普通に美味しく食べられました。マンゴージュースは味が薄く、その後で飲んだタイレストランMango Treeのジュースのほうがはるかに美味しかったです。
また、このレストランにはあまり態度のよくないスタッフがいたほか、同クラスの他のホテルと比較して値段も高めだったので、ルームサービスも含め、当ホテルではあまり食事をする気になりませんでした。
10 スポーツ設備 プール プールは小さめで、本格的に泳ぎたい人には物足りない大きさです。一方、デッキチェアとパラソルは用意されており、欧米系の宿泊客を中心に日光浴をしている人が結構いました。プールの半分程度は屋根に覆われており、屋根の下の部分に4台のデッキチェアがプールに浮かぶような感じで設置されており、そこに陣取ると、日差しを避けながらくつろぐことができます。そこからはプール越しに高層ビルが切り取ったように見えます。また、当ホテルには家族連れが少なく、プールはとても静かでした。このほか、プールの一角がマッサージプール（ジェット噴流）になっていました。なお、プールの水は汚いというわけではないものの、透明度はあまり高くない気がしました。
ジム ジムも小さいです。個別テレビ付の有酸素運動のマシンが6～7台、筋トレ用のマシンが数台、スミスマシン、各種ダンベルがありました。本格的なトレーニングはできませんが、スミスマシンとダンベルがあるので、ある程度のトレーニングは可能です。
更衣室 小さいですが、あります。
その他 更衣室の中には、スチームサウナとドライサウナ、ジャグジーがあります。
11 サービス チェックイン、チェックアウトは問題なく終わりました。
ターンダウンサービスはないと思います。
スタッフのレベルにばらつきがあり、一部に感じの悪いスタッフもいました。
12 その他 隣室の水の音がよく響きました。
高級ホテルにしては、細かい部分の掃除（ほこりや髪の毛）やメンテナンス（机の横の電源のうちのひとつが利用できず）が行き届いていないと感じました。
照明が暗く、夜は目が疲れました。日本人は暗すぎると感じるかもしれません。
13 総括 今回は現地発のフライトが深夜便だったため、1泊だけでもレイトチェックアウトが可能なホテルを探して、H.I.S.のサイトから当ホテルに辿り着きました。その点では、コストパフォーマンスが高く、満足のできる滞在となりました。また、インターネットが30分単位で利用できるのも好都合でした。
ただ、そうしたはっきりとした目的がない場合、わざわざ当ホテルを選択する理由はあまりないように感じました。当ホテルは、場所も価格帯もわりと近いLe Meridienに似たモダンな雰囲気ですが、Le Meridienのほうが便利な立地で、設備も新しく充実していると思います。立地、食事、室内の設備、備品等を総合的に見て、バンコクには同水準の価格で当ホテルを上回るホテルが多数あると思います。
クローゼット内1：セイフティボックスと引き出し クローゼット内2：バスローブとスリッパ
デスク横の脇机にあるコンセントの差込口等 エアコンの強度、照明、アラーム等を調整できるベッド脇の端末
眺望1：正面の建物がナライホテル 眺望2：ナライホテルの手前にある古い建物群
外観1 外観2：エントランスとベーカリー・デザートショップのLe Notre
　　　　　（左）プール1
　　　　　（右）プール2：手前の細長い部分にマッサージプール機能。プール内右奥に4台のデッキチェア
プール3：プール脇のデッキチェア プール4：プール上に浮かぶデッキチェアから見える風景。上は屋根
（左）レストランMistral：Green curry chicken, pea eggplants, kabosha squash, basil 400バーツ、マンゴージュース 160バーツ+税サ17.7%
（右）レストランMistralの朝食1
レストランMistralの朝食2 レストランMistralの朝食3
　　（左）ベーカリー・デザートショップLenôtre1：Banana Choco Tarte 105バーツ、アイスコーヒー 170バーツ、税込
　　（右）Lenôtre2：Éclair Café 45バーツ、 コーヒー 170バーツ、税込
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