シンガポールのコピティアム
コピはマレー語で「コーヒー」を表すkopi、ティアムは中国・福建省南部の方言である閩南語で「店」を表すtiamからなる言葉で、珈琲店となります。シンガポールにはローカル色の強いコピティアムのチェーン店が多数あり、名物のカヤジャムを使ったカヤトーストやローカルフードを食べることができます。ただし、お店はどこもゆったりくつろぐ感じではありません。座席は狭く、椅子には背もたれがないことが多いです。
ヤクン・カヤトースト／Ya Kun Kaya Toast／亜坤
1944年創業。シンガポールのカヤトーストでは最も有名なチェーンで、ショッピングモールに行くと必ずと言っていいほど見かけます。シンガポール以外では、中国、香港、インドネシア、ミャンマー、タイ、フィリピン、ベトナム、カンボジアに進出しています。かつては日本、台湾、韓国にも進出していましたが、現在は撤退しています。
（↓：2019/12：シンガポール =Changi Airport Terminal2）カヤトーストとアイスコーヒーを単品でオーダーしたつもりでしたが、卵付きのセットで出てきました。カヤトーストは、相変わらずこんがりとサクサクに焼けていました。待っている間に焼いているところを見ていると、パンの焼き上がりにとてもこだわっているようでした。ただ、今回は少し冷めた感じになっていて、もう少し温かいほうがより美味しかったと思います。アイスコーヒーは懸念したほど甘くなかったのでよかったです。

Set A: Kaya Toast with Butter Set S$4.8, アイスコーヒーの追加料金 S$1.7	チャンギ空港内の店：列が絶えない
（↓：2016/6：マニラ = MALL OF ASIA）マニラの店舗には、シンガポールにはないようなメニューがあったので、試してみました。チキンヌードルは、うまく表現できないのですが、薬膳のような味わいのスープがとても美味しかったです。中にはチキンの塊がゴロっと入っていました。ミロ（マイロと発音）トーストは、トーストの上にネスレのミロの粉を大量にふりかけた、日本では全く通用しなさそうな激甘トーストでした。通常のカヤトーストにしておけばよかったと後悔する味でした。

Soy Chicken Noodles 168ペソ	Milo Toast 70ペソ
（↓：2016/2：Clarke Quay The Central = Ya Kun Family Cafe）今回は定番のカヤトーストではなく、カヤピーナッツトーストにしてみました。薄切りのパンをカリッとトーストし、正方形の形にカットしたものにジャムとバターを塗っているのは同じでしたが、やはりピーナツバターの味が強いためカヤジャムの味があまり感じられず、せっかく食べるのであれば普通のカヤトーストの方がよいと思いました。アイスコーヒーは最初からミルクと砂糖が入っていましたが、甘すぎるということはありませんでした。なお、クラークキーの店はYa Kun Family Cafeの形態になっており、ラクサやナシレマ等アジアのローカルフードのメニューもありました。

Kaya Peanut Toast S$2.4, Iced Coffee Regular S$2.6	クラークキーの店舗（Ya Kun Family Cafe）
（↓：2006/8）	（↓：2006/12）

Kaya Toast S$1.6, Kopi S$1.1	本店（Far East Square）
キリニー・コピティアム／Killiney Kopitiam
1919年創業の老舗。秘伝のレシピで毎朝カヤを煮詰めてジャムを作っているそうです。シンガポール以外では、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、香港、中国、ブルネイ、カンボジアに進出しています。
（↓：2019/12：Farrer Park）フレンチトーストは、一般的なフレンチトーストに、カヤジャムとバターが添えられていました。不味くはないものの、パンが薄いのでフワフワした感じがあまりないことに加え、カヤジャムの味が薄く、メープルシロップで食べるフレンチトーストのほうが美味しいと思いました。アイスレモンティーは、香港で飲むのと同じような味わいで、レモンの味と紅茶の味がしっかり出ていて、美味しかったです。

	（左上） French Toast S$3.5 （右上） Ice Lemon Tea S$3.5 （左横） Farrer Parkの店（One Farrer Hotelの建物の1F）
（↓：2016/2：Changi Airport Terminal 3）カヤバタートーストとコピ（珈琲）を頼みました。トーストはヤクンと比較するとパンが白く厚みがありました。ヤクンのほうがパンが薄い分サクサク感があり、カヤジャムの味も強い気がしました。個人的にはヤクンのほうが美味しいと思いました。

Kaya Butter S$2, Kopi S$1.7	チャンギ空港T3の店舗
（↓：2006/8：Killiney Road）

Kaya Toast S$1.7, Kopi S$1.1	本店
トースト・ボックス／Toast Box／土司工坊
トースト・ボックス（土司工坊）は、シンガポールを中心にベーカリー等を展開するBreadTalk Groupのカフェで、2005年に設立されました。60年代から70年代の古き良き時代のカフェの再現がコンセプトとなっており、グループの資本力を武器に急速な多店舗化を進めています。シンガポール以外では、中国、香港、マレーシア、フィリピン、タイに進出しています。
（↓：2017年3月：マレーシア＝KLIA2） KLIA2のメニューはかなり限られており、数少ない食事メニューの中から、Mee Siam Setをオーダーしてみました。Mee Siamは最初、味噌のような味が一瞬感じられたのですが、その後に酸っぱさがきました。個人的にはかなり変な味に感じられ、残念ながら今回は途中で食べるのを断念してしまいました。セットのドリンクのココナッツジュースは普通でした。

Mee Siam Set RM17.9	KLIA2 （Urban Food Court）の店
（↓：2017年3月：香港＝Maritime Square 青衣城）フレンチトーストセット（目玉焼きとドリンク付き）を食べてみました。フレンチトーストは日本とは全然違っていて、揚げた食パンを角切りにしたものにバター等（自分はカヤバターを選択）を塗って食べるものでした。まあ、不味くはないものの、一般的な（日本のような）フレンチトーストのほうがはるかに美味しいと思いました。また、それほど混雑しているわけでもないのに、フレンチトーストが出来上がるまでかなり待たされました。

French Toast Set HK$38: Butter Kaya, Fried Egg, Kopi	Maritime Square 青衣城の店
（↓：2016年1月：マレーシア＝KLIA2）トラディショナル・トーストのピーナッツバターとアイスコーヒーをオーダー。パリパリにトーストした薄切りのパンにたっぷりのピーナッツバターを挟んだトーストは、ピーナッツバターの味が濃厚で、サイズは小さいのに飲み物なしでは厳しいほどでした。アイスコーヒーは最初からシロップが入っているタイプでしたが、コーヒーの味はある程度残っていて、濃いめのコーヒー牛乳を飲んでいるような感じでした。軽めの朝食としてはちょうどよかったです。

Traditional Peanut Butter Toast RM5.5	Kopi (cold) RM6.3
（↓：2014年3月：シンガポール＝Parkway Parade）トーストは伝統的な薄切りパン、厚切りパン、ソフトパンの3種類があり、ソフトパンを選んでみました。カヤジャムとバターが溢れるほどに塗られていて、満足できました。パンはソフトですがトーストしているので、程よい硬さになっていました。チョコシュガーロールは価格のわりに生地はしっとりしていて、美味しかったです。アイスティーは最初からガムシロップが入っていて、物凄く甘く感じられました。

Kaya Soft Bun S$1.6、Ice Lemon Tea S$2	Choc Sugar Roll S$1.5
（↓：2014年1月：香港＝奥海城 Olimpian City）カヤトーストはサクサクとした食感とカヤジャムの味があまり感じられず、シンガポールのヤクンのほうが断然美味しいと思いました。バナナケーキはしっとりとしていて意外に美味しかったです。また、アイスティーも甘すぎず、紅茶の味がしっかりと味わえました。

Traditional Kaya Toast Set HK$25 (Special Tea Time)	Banana Cake +HK$6、Iced drink +HK$2,
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